海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

MV22オスプレイの沖縄配備を進める米軍・沖縄防衛局への抗議

2011-09-28 23:17:55 | 米軍・自衛隊・基地問題

 新基地建設問題を考える辺野古有志の会とティダの会は、9月28日午後から沖縄防衛局名護事務所を訪れ、「MV22オスプレイの沖縄配備を進める米軍・沖縄防衛局への抗議」と「キャンプ・シュワブにおける枯れ葉剤使用の実態解明を求める申入れ」を行った。
 ティダの会・山城共同代表が、名護事務所の石倉所長に抗議文と申し入れ文を手渡し、内容を読み上げた。そのあと、約1時間半にわたって話し合いがもたれた。以下にオスプレイ配備に対する抗議文を紹介したい。

            MV22オスプレイの沖縄配備を進める米軍・沖縄防衛局への抗議

 2011年9月1日付沖縄タイムスに、MV22オスプレイの普天間基地配備に関して、米軍が独自に〈簡易な「環境審査」を始めた〉ことが報じられています。同記事には「環境審査」の調査対象地域が具体的に挙げられ、以下のように記されています。

〈調査対象地域は、普天間飛行場とその代替施設を建設するとしている名護市辺野古のほか、北部訓練場、キャンプ・シュワブとキャンプ・ハンセン、伊江島補助飛行場、嘉手納基地、岩国基地(山口県)、キャンプ富士(静岡県)など。これらの地域でオスプレイを運用する可能性があると海兵隊は説明している〉。

 沖縄から山口県、静岡県までおよぶ広範な地域で、MV22オスプレイの訓練が行われることが示唆されています。普天間基地周辺の住宅地域はもちろんのこと、基地と基地の間を移動する際にも住宅地上空を飛行するのは間違いなく、沖縄島中北部を中心に住民はオスプレイの爆音と墜落事故の危険性にさらされます。
 日本政府・防衛省・沖縄防衛局は、オスプレイの沖縄配備が取り沙汰されてから10年余も、米軍の正式な通知がない、と沖縄配備を曖昧にしてきました。また、辺野古崎沿岸に建設される新基地においては、V字型2本の滑走路を使い分け、海上で訓練をするので集落への影響はない、と言ってきました。
 それらが辺野古・名護・沖縄の住民を愚弄するごまかしと嘘であったことが、今、米軍が配備計画を具体化するなかで明白になっています。仮に辺野古崎に新基地が建設されれば、米軍の訓練は海上にとどまりません。基地間の移動訓練を行うことを米軍自身が示しており、地上=集落上空を飛行するのは火を見るより明らかです。私たちは日本政府・防衛省・沖縄防衛局が、これまで重ねてきたごまかしと嘘をけっして許しません。強く糾弾します。
 オスプレイの沖縄配備は、沖縄の「負担軽減」どころか基地の強化を進め、住民の負担と犠牲を拡大するものです。私たち新基地建設問題を考える辺野古有志の会・ティダの会は、住民の生命と生活を危険にさらすMV22オスプレイの沖縄配備に断固として反対し、在沖米軍の露払いを務めて住民に犠牲を強いようとする沖縄防衛局に抗議します。


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 枯れ葉剤問題で際だつ日韓の... | トップ | キャンプ・シュワブにおける... »
最新の画像もっと見る

米軍・自衛隊・基地問題」カテゴリの最新記事