海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

県議会議員の立ち入り調査も許さない沖縄防衛局の横暴

2014-07-30 23:37:02 | 米軍・自衛隊・基地問題

 キャンプ・シュワブのゲート前で行われている監視・抗議行動に参加しながら、現場の様子を写真とビデオで撮影しているのだが、自宅に帰ってそれを整理するのにけっこう時間がかかる。さらにその中からいくつかえらんでユーチューブに投稿したり、ブログ用に編集するのもけっこう時間がかかる。その上でブログを書くのもまたけっこう時間がかかるので、抗議行動のあとに毎日ブログを更新するのはなかなか大変である。

 29日は早めにブログを仕上げて0時頃からキャンプ・シュワブ前に行こうと思ったのだが、1日の撮影量が多くて整理に時間がかかり、ブログを書いたのは午前2時前になっていた。さすがに疲れてキャンプ・シュワブ前に行くのはやめて寝てしまったのだが、午前7時過ぎに警戒していたトレーラーが数台入ったのを、後でツイッターで知った。ブログを書かずに行けばよかったか……、と悔いが起こったが、ブログを読んで行動に参加してくれる人が1人でも増えてくれたら……、という思いもある。

 長時間の監視を続けても、人が少なくなったわずかな時間に入られてしまう。その悔しさは高江で何度も味わってきた。24時間、完全に守りきることは難しい。辺野古の場合は高江よりもさらに難度が上がる。自分ができることは全体の行動のごく一部だが、うまくいかないことがあっても決してへこたれずに、問題点を少しでも克服していくしかない。これも高江で学んできたことだ。

 30日はトレーラーが入ったのを知ったので、もう一つブログを書くことを優先し、午前10時頃に辺野古に行った。県議会議員の皆さんが抗議行動に参加していて、問題となっているゲート前の危険な鉄板を調べることとなった。

https://www.youtube.com/watch?v=fbAGoZz7_1Q&feature=youtu.be

https://www.youtube.com/watch?v=gNigxX2GOrA&feature=youtu.be

 鉄板が設置されている場所は米軍への提供区域外にある。県民が自由に立ち入りできる場所であり、沖縄防衛局や県警がそれを規制できる法的根拠はない。実際、前日の29日までは鉄板の上を自由に歩くことができた。

 しかし、30日は一転して入るのを規制し、沖縄防衛局・県警は県議会議員すら入れようとしなかった。よほどやましいことがあるようだ。しかし、有権者の代表である議員の調査を、法的根拠もなく力で阻止することは許されない暴挙である。住民から怒りの声が上がるのは当然である。

 お昼時間に自宅に戻り、ブログを二つ更新したあと、キャンプ・シュワブ前に戻って再び行動に参加した。午前、午後と工事車両への抗議やゲート前でのデモ、座り込み、シュプレヒコールなどをくり返しつつ、歩道での休憩時には、各参加者の発言や歌などで交流していた。

 台風接近にともない風が強くなっており、一時、土砂降りの雨となった。ゲート前のガードマンたちが雨具も着けずに立たされているのを見て、沖縄防衛局に「労働者に対する虐待だ」と抗議が行われた。抗議行動の参加者には労組員も多いので、労働者の労働条件に関しては、対立する立場にあってもきちんと対応していた。

 31日の監視・抗議行動は、台風の動きを見ながらの行動となります。天気状況を各自で判断して参加してほしい、との呼びかけがありました。中止となる可能性も高いので、各自でご確認ください。

 


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