海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

MV22オスプレイの沖縄配備阻止!普天間基地の全ゲートを封鎖しましょう!

2012-09-29 19:22:40 | 米軍・自衛隊・基地問題

 沖縄では連日、MV22オスプレイの配備阻止のために、普天間基地の各ゲートや高江で激しい抗議行動がとりくまれている。オスプレイ配備が台風で延期された28日にも、野嵩ゲートや大山ゲート前で集会や座り込みが行われた。大山ゲートでは、ゲート前に座り込んだ住民を県警が暴力的に排除し、けが人が出ている。

http://article.okinawatimes.co.jp/article/2012-09-29_39583

http://www.qab.co.jp/news/2012092838266.html

http://www.qab.co.jp/news/2012092838271.html

 座り込んでいる住民には、お年寄りや女性も多い。柔道・剣道で鍛えた機動隊員が襲いかかり、引きずり回せばけが人も出る。住民は座り込みで非暴力の抵抗運動を行っているのであり、県警は暴力的な弾圧を止めるべきだ。

 大山ゲートに着いたのが午後2時頃で、車道に座り込んだ100人余の住民は、道路の片側に寄せられ、警察に囲まれながらも、大山ゲートの前をしっかりと占拠していた。住民の体を張った行動によって、野嵩ゲート(第3ゲート)に続きメインゲートである大山ゲート(第1ゲート)も封鎖状態に持ち込んでいる。米軍は長期間使用していなかった佐真下ゲートを開けて対応しているが、三つのゲートを住民の力で完全に封鎖して人と物の出入りを阻止すれば、基地機能は維持できなくなる。日本政府は意図的に沖縄県民の行動を過小評価しているようだが、米軍は目の前で起こっている出来事に危機感を抱き始めている。

http://article.okinawatimes.co.jp/article/2012-09-29_39584

 警察との緊張が続くなかで、参加者の中から発言を受け、時には歌をうたったり、立ち上がって体をほぐしたりしながら、長時間にわたって座り込みが続けられた。台風17号が近づいていて、しだいに風が強くなり雨も降り始めた。住民は青いビニールシートを張って雨をよけながら、ゲート前での抗議行動をおこなった。

 沖縄県警は国道58号線から大山ゲートに向かう途中に指揮車、マイクロバス2台、大型バス2台、私服刑事の車両やパトカーなど全体で十数台の車両を止め、途中で検問を行って大山ゲートに向かう車両を規制していた。座り込んでいる住民を囲んだ警官が約80名。そのまわりには私服刑事が10数名いて、帽子、サングラス、マスクで顔を隠した刑事も5名いた。

 さらに許し難いことには、沖縄県警は普天間基地の中にも指揮車1台、大型バス3台、その他の警備車両を入れ、大規模な弾圧体制を敷いていた。大型バス1台に40人の機動隊員が乗っていたとして120人。座り込んだ場所からは見えにくい高台に駐車してあったが、県警の大型バスの横には、米軍の大型バスも1台止まっていた。大山ゲートの門扉を閉めたうえでガードマンと海兵隊員を二重に並べ、さらに奥の方には県警と米軍あわせて百数十人を配置するという警備体制が取られていた。県警の車両は午後3時前に移動し、その後、大山ゲート前の車道に大型バスが増えていた。

 午後6時前になり、警察官が増員されたことで、再度の強制排除が始まるのではないか、という緊張が高まった。座り込んでいた住民たちは立ち上がって警察官と対峙し、にらみ合いが続いた。風がかなり強くなり、あたりが暗くなって、このまま暴力的な排除が行われると危険だということもあり、この日の行動は閉じられることになった。暴風警報が解除されたらすぐに集まってゲート前の抗議行動を再開することを確認し、ガンバロー三唱で午後7時に行動を終えた。

 10月1日、月曜日の午前中には、オスプレイが普天間基地に飛来するかもしれません。その前に、野嵩ゲートに続いて大山ゲート、佐真下ゲートを封鎖し、普天間基地の機能を停止させましょう。この3日間の沖縄県民の体を張ったたたかいは、間違いなく米軍を驚かせ、危機感を抱かせています。ゲート前での非暴力・座り込みの直接行動がいかに大きな力を持っているか、行動に参加した皆さんは実感した思います。

 30日は日曜日ですが、暴風が収まりしだい抗議行動が行われます。1人でも多くの人が参加し、1000人が集まれば警察も簡単には手を出せません。沖縄県は地理的に周辺県からの応援が難しく、県警の動員力も限りがあるのです。直接行動とはけっして過激な行動ではありません。ゲート前に静かに座り込むだけで、大きな力になるのです。

 沖縄県民の皆さん、権力の弾圧を恐れず、座り込みに参加してください。今が行動する時です。座り込みは無理だという方は、歩道に立ってオスプレイ反対の声をあげるだけでもいいのです。無理をしないで、自分ができることをやりましょう。ぜひ、大山ゲート前に集まってください。うちなーんちゅーの手で新しいうちなーの歴史をつくりましょう。

 


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