海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

くり返された沖縄防衛局の失態ーオイルフェンスの漂流

2015-07-13 23:16:49 | 米軍・自衛隊・基地問題

 先週末は大阪と兵庫で話をする機会を得た。カヌーチームの海上抗議行動の映像を紹介しながら、辺野古新基地建設問題について話した。聴きに来てくだっさた皆さん、主催者の皆さんに感謝します。台風9号の接近で出発はぎりぎり間にあった。冷や汗ものだったが、海底ボーリング調査を気にする必要がなかったのはよかった。

 13日は午前中、テントの設置作業を行った。海はまだ荒れていて、当面は台風11号の動きを見ながら、波がおさまるのを待つしかない。

 午前中、瀬嵩の海岸に流れ着いたオイルフェンスを見に行った。大阪のホテルで県内紙の電子版ほかを見たのだが、昨年10月の台風に引き続き、オイルフェンスを海岸に漂着させるという失態を沖縄防衛局はおかしている。

 瀬嵩側の大型フロートに結びつけてあったようだが、波に揺さぶられて切れたロープを見ると、こんなもので持つと思ったのだろうか。台風時の環境アセスメント調査のずさんさを思わせる。海底のアンカーや鉄鎖でサンゴが破壊されている可能性もある。これ以上大浦湾の自然を破壊することは許されない。沖縄防衛局はこの粗大ゴミとともにすべてのフロート、オイルフェンスを撤去すべきだ。

 ねじれて切れたオイルフェンスの黄色いカバーから、発泡スチロールの浮きがはみ出て、数カ所に転がっている。これも市民の税金で買われたものだ。米軍に新基地を提供するために、こうやって血税が浪費されていく。

 


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