アトリエ 籠れ美

絵画制作、展覧会、美術書、趣味、その他日常の出来事について
平成27(2015)年5月4日より

大地の油絵具(マイメリ)

2016-09-02 06:18:08 | 画材、技法、芸術論
イタリアン ナチュラル アース カラーズ
大地の油絵具 全11色 9号(60ml)
均一価格 各税込893円(本体850円)
マイメリ社(イタリア)

 この「大地の油絵具」が日本で発売されてどれぐらい経つのだろうか。5年は経っていないような気がするが、まだ世界堂新宿本店では売られていることから、ある程度の需要はあるらしい。
 私が使ったことのある色は以下の4色。それぞれの色がどんな色かわかりやすく()内に記してみました。

 イエローアース・ベローナ(イエローオーカー)*写真
 グリーンアース・ベローナ(ティールベルト)
 ベネチアンレッド・アース(ライトレッド)*写真
 ブラウンアース・フローレンス(バーントアンバー)

 このうち現在も使っているのは写真の2色だけで、他の色はこのブログを始める前に使い切ってしまったので、どんな使用感だったかあまり記憶にありません。写真の2色についても、使い切ったら再び買うつもりはありません。そこで今のうちにその使用感について書いておこうと思います。

 残念ながら私は他のマイメリのシリーズを使ったことがないので、その違いを知りたかったという人にはごめんなさいというしかありませんが、この「大地の油絵具」を使ってみて特別に不都合は感じませんでした。

「分散させたピグメントの粒子サイズは一般の油絵具より大きく、そのペーストは濃く、仕上がりはより不透明で、そして自然な色調を再現し塗膜はより厚い仕上げになります」

 と「大地の油絵具」の無料のチラシには書いてありますが、私のように溶き油を多めにして使ってしまえば、それも関係ありません。ですから、この「大地の油絵具」の特徴を生かしたかったら、豚毛でそれもあまり溶き油をつけずに厚塗りするに限ります。そうするときっとざらついた独特のマチエールになるのだと思います。

 量の割には安価なのでその品質が気がかりな人もいるかと思いますが、そんな心配は無用です。このシリーズの中に大量に使う色があるなら、試しにその色を買って使ってみるのを薦めます。

 そうですねえ、私が使った上記の4色で特にお薦めというのはありません。なぜ私が写真の2色を使い切ったらもうこの「大地の油絵具」を買わないのかというと、わざわざこのシリーズを使う理由がないからです。別に悪くないし、何の不満もないんですが。ひょっとしたら、私の使った4色以外に何か特徴的な色合いのものがあるのかもしれません。

 他の色を使う機会があったら、そのときにまた記事にしたいと思います。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿