今日、防衛庁の看板が書き換えられたらしい。残念なことに国防省とは書き換えられなかった。国軍の名称としては、防衛軍や自衛隊、防衛省よりも、国防軍、国防省の呼称が適切であることの論拠については先に主張したとおりである。
首相のブレインに安岡正篤などがいなくなった現在の政権トップには、そんな言語感覚も問題意識もない。内閣官房や防衛庁に進言はしたのだが、政治家と国民多数が私と同じような判断に高まらないことには私のような無名の意見は無視されて現実のものにはならない。現在の日本の政治家の意識も国民の意識の水準も残念ながらこの程度であるからし方が無い。
まともな自由の意識も十分な独立の精神ももたない二流、三流の政治家と国民に対しては、引き続き我慢強く啓発し教育してゆくしかないのだろう。これは二流三流国家に生まれた宿命であるから仕方がない。
ただ歴史の評価に対してだけは謙虚にならなければならないと思う。
もちろん、私は私の判断に絶対的な確信は持っているが、それについて歴史がどう評価するかは私には分からない。だから、ここにその記録だけは残しておこうと思う。