しがない焙煎師のクソ日記

コーヒー豆焙煎の記録をうだうだ書きます

ナチュラルの豆の焙煎など

2018-01-10 17:19:55 | 取り扱い豆の紹介
ナチュラル製法の豆の風味に憑りつかれた方々がいらっしゃいます。
あの独特の風味はウォッシュトでは味わえない個性ですよね。

ナチュラル製法に関してはググってくださいませ(爆)

調べれば分かるナチュラル製法についてではなく、ナチュラルの豆の焙煎についての記録をしておきます。

味も香りも名前も個性的な豆

当リュミヌー珈琲では幾つかのナチュラルおよびハニー、ワイニー製法の豆を取り扱っております。
どれもこれも希少価値があり、かつ個性の強い豆が多いです。

・エチオピア イルガチェフG1 コケ ナチュラル
・ドミニカ プリンセサ ワイニーナチュラル アルフレド・ディアス農園
・パナマ ハートマン ゲイシャ ナチュラル (残念ながら終売)
・ブラジル ハニー

厳密に言うと「ナチュラル」の中にも色々製法があります。
ワイニーやらハニーなどはパルプドナチュラルにも分類されるかもですが、個性はナチュラルに近いものも多いです。

焙煎も個性的でメンドクサイ奴ら

ナチュラルの豆を焙煎しようとすると、まず、選別のところで屑豆の多さが目につきます。
CEOなどで評価の付いた豆や、指定農園の豆などは混入率は低いのですが、イルガチェフなどは大小さまざまな豆が入っていて…ねえ( ^ω^)

焙煎時も、チャフの発生がとんでもないです。あらゆるタイミングでチャフの発生があるので、なんどもチャフ取りが必要です。
それだけ手間がかかってしまう豆なのですが、それをするだけの価値があるというのも事実。
総じて魅惑的な香りと、甘い口当たりが楽しめるので、人は求めてしまうようですね。

・エチオピア イルガチェフG1 コケ ナチュラル

コーヒーマニアの間で、エチオピアと言えばウォッシュトかナチュラルか尋ねるほど知れ渡っているエチオピアナチュラル。
どちらも試しましたが、双方個性的な酸味と香りを楽しめるので甲乙つけがたいです。
屑豆というかスクリーンが揃ってないのでハンドピックは必須です。

ややムラがあるのもエチオピアの個性。生豆の含水率とかの関係でだと思います。敢えてこのまま飲むのがエチオピアの楽しみ方!(俺調べ)
甘酸っぱいだけでなく、コクもあり、イチゴなどのベリーの様な香りを楽しめます。

・ドミニカ プリンセサ ワイニーナチュラル アルフレド・ディアス農園

ドハマりのファンが多いドミニカ・ワイニー。
スペシャルティカテゴリの豆で、農園指定のものなのでか生豆はけっこー綺麗です。
木枯らしの様な香りがします。(意味不明)ドミニカのウォッシュトとは似ても似つかない豆です。

1ハゼがないんですよコイツ。爆ぜずに焙煎が進むもんだから、油断するとすぐに中深煎り位になってしまいます。
なんというか、表面が柔らかくて爆ぜないんですよね。焙煎の途中で味噌のような香りから醤油のような香りになれば成功です。(マジで)
その名の通り、ワインのような風味です。お客様によっては、アルコール入ってるような錯覚を持つようです。すごい。

・パナマ ハートマン ゲイシャ ナチュラル

こちらはこの間限定で出した豆です。
所謂ゲイシャ種の豆ですが、珍しいナチュラル。
豆はきれいで選別もかなりされていますが、ところどころピーベリーが入っているので取り除いてあげなきゃいけないのです。

焙煎中のチャフの出方が半端ないです(爆)とにかくチャフを焦がさないように慎重に取り扱います。
何度か加熱を止めてチャフを取り除くことで焦げ臭の付着を防ぎました。ハゼはとても力強くバシバシ音がなります。
フローラルの香りと醤油のような香りが同時に来るという変な奴ですw
味わいは、ブラッドオレンジと梨のような風味で、かつ、フローラルでフルーティで、複雑ですね!(複雑すぎて説明が難しいのですTT)

・ブラジル ハニー

これはパルプドナチュラルの延長線ですが、さっき焙煎したのでついでにご紹介。
ブラジルの豆はパルプドナチュラルが多いのですが、甘みを付加しようぜゆうて始めたらしいハニー製法。
果肉を付けた状態で発酵させます。
広大な土地のおかげで、同じような工程のエチオピアとは発酵度合いに違いが出るそう。
同じ製法でも条件や環境が異なると味わいが異なる例の一つですね。

チャフが多いのは同じですが、ナチュラルやワイニーに比べて、良くも悪くも香りが軽い。
軽やかに苦味と酸味を楽しめます。
あんましハニーっぽくないのは自分の焙煎の特性なのかなぁと考えさせられます。


なんだかんだナチュラルの豆について説明しました。
ご自分で焙煎する際はチャフの発生にご注意くださいね。
ナチュラル、よかったらドウゾ。


おまけ

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