映像:Mr.フジタがパリ成功のきっかけとなった「五人の裸婦」(BY POSTCARD)
東京国立近代美術館で開催された藤田嗣治展でやはりこの作品が、もっとも輝いて
いた。同時に展示されていた暗い戦争画は嗣治の本意でなかったことが見て取れる。
解説:不遇の画家藤田嗣治は失意のもとに日本を去ったしかし、「快心の作」と彼
に言わしめたのが、皮肉にも、プロパガンダと言われた『アッツ島玉砕』だ。
所感:芸術家の生涯は世間ではとやかく言われる。しかし、藤田嗣治ほど時代に翻
弄された画家もいないだろう。願わくは異国の地で安らかな永眠を祈るのみ。
( 2015秋 大人の休日紀行 完 )