イカリソウのそばに添えてある万葉歌である
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万葉植物園で見るのは、今回が初めてだった。
「さきくさ」と古代には呼ばれていたのだろうかと、傍にある万葉歌のプレートを見て思った。
「カタクリ」を万葉集では、「かたかご」として詠まれている。
「カタクリ」の古語「かたかご」なのだと、これは理解していた。
しかし、「かたかご」と万葉歌に詠まれている花には、もう一つ「コバイモ」もあるのだと教えてもらった。
これにも、イカリソウと同じ万葉歌と「さきくさ」の文字の入ったプレートがついていた。
ヤマゴボウとイカリソウがなぜ「さきくさ」なのか画像を入れながらずっと迷っていた。
万葉植物の先生にお尋ねしたら、「さきくさ」については諸説はいろいろとあるが、定説は、ミツマタ(三枝)で、その花の生態から来ているとのことであった。
イカリソウの花の形もよく見れば3つに花びらが開いている。
ヤマゴボウの花を調べてみると、花びらは5枚だけれど、茎から出ている花柄が、確かに三方に交互についていた。
ササユリも、「さきくさ」と万葉歌に詠まれているそうである。
ササユリの花びらは5枚のと6枚のがあるが、花柄がやはり三つになってそれぞれの先に大きな花を咲かせているのを図鑑で確かめた。
「さきくさ」つまり「三枝」なのだと、教えてもらったことを確認できたような気がする。
万葉植物園では、現在的な感覚でなく、古代の彼方を見るような感覚で花を観て回ることもまた楽しい。
白い鶴が舞うというより、大勢の天女が舞い降りてきたようです。
不思議な形をした花ですね。
造形の美を感じます。
奈良の鹿ものびのびしてきたようですね。
とっても面白いですね。
イカリソウはとっても綺麗で、鳥をイメージしますね。
anikobeさまの観察力にも感心しちゃいました。
ありがとうございます。
全くそんな飛翔の姿で咲いていました。
万葉人も、春になったらこの白い花の咲き乱れる姿に大きな感動を持ったのでしょうね。
今鹿は、毛の生え変わる時のようで、あの美しい鹿の子模様がないのですが、春の陽射しにのんびりと遊んでいるのは可愛いです。
このように万葉歌と、万葉人が親しんで詠んだ植物の名前がプレートにありますので、いろんな想像が広がっていくので楽しいです。