銀座のうぐいすから

幸せに暮らす為には、何をどうしたら良い?を追求するのがここの目的です。それも具体的な事実を通じ下世話な言葉を使って表し、

桜が、こどもの、身代りに、死んで呉れて・・・・・その1△△

2014-10-11 21:27:57 | 政治

  以下の文章は、前報(後注一)の続きなのです。で、そちらで、私が、今住んでいるところが奥まった山なので、子猫を捨てる人がいるらしくて、三匹の黒猫を飼っている人がいるが、うんぬんと、語りました。そちらは、単なる猫エッセイでしたが、こちらでは、政治の問題を語ります。ごく、私的なことを、まるで、公のことであるかのごとく語るのが、政治だそうですが、これは、まさしく政治の話です。しかし、書きにくい項目も数多く出てきたので、2日目から、小説形式に直し始めました。で、すべての登場人物は、仮名となり私も村岡百合子となります。これは、村岡花子の朝ドラが、生まれる前、1995年ごろから使っている主人公用の名前です。

 しかし、途中で、1万9千字までに達してしまい、どう頑張っても二万字で、完成させることは無理となったので、前、後編に分けることといたしました。今月曜日の、夜10時ですが、前後ろ編とするのをやめて、その1と名付けております。副題の番号付けを整理しましたので、恒例の、△印を2つ、つけておきます。リンク先を全部見つけて、誤変換も全部直したら、△印を三つにしますが、その前に、新しい文章を書き始めたいと思います。

副題1、『4匹目の黒い、捨て猫』

 さて、この山に出没した黒い猫、三匹は、風采から考えると、雄猫だったと思う。連続して黒い猫を捨てる人は、もう一匹雌猫を捨てた。それは、この山の住人のうち、フランス語が得意なお嬢さんに拾われた。で、ノエミという名前が付いた。ところが、その家には先住の柴犬がいて、南側のスペースが、一切合切全部が、柴犬用に設定されていたので、猫は北側の、トイレとか、洗面所だけで、飼われていた。

 その理由は、奥さんが、犬好きだったから。で、幼いころに大切にされていなかったので、がりがりにやせていた。さて、このノエミがいい娘(こ)なのだが、人間の都合で、やがて、百合子にとっての、大問題を引き起こす猫になる。

 その問題とは、常に、角田家・・・・・主人公が住んでいる20戸だけの、住宅地の町内会長。百合子が土地を盗まれる原因となったのは、この人の夫人雅子が、百合子の北隣の隣人、梶本夫人と大喧嘩をしたことが原因である・・・・・とかんけいがある。

 今回も、ノエミに触れ始めた途端に、電話の液晶画面が明るくなり、見に行くと、ヒツウチとあった。この2週間以内に他に、一回ほどあって、その時は、31秒間、無言電話が続いた。が、本日は28秒だ。誰か、

百合子・・・・・主人公、30年前に理不尽な理由で土地を盗まれたり崖を削られたりしている。それを、我慢し続けていたが、鎌倉の有力者、出版社社長・佐藤端二郎の元愛人・大川範子と、百合子の猫のことで、大トラブルになり、それを、ブログで書き始めると、警察に命を狙われ始める・・・・・

 のパソコン画面を同時に覗きこめるアプリを持っている人間がいて、これから先を書かせたくないと思って、そういう嫌がらせの電話をかけてくるのだろう。だが、この山に住んでいる人間以外の、誰が、ノエミという名前とか、フランス語が得意だという文章だけで、『この文章は危険だ』と考えるだろうか? それが、だれを指すかは、遠くに住んでいる人間には、分かるはずがない。ので、『これは、角田祝二氏か、雅子夫人か、その親友の、→

 遠野夫妻・・・・・略奪婚で成立した夫婦。妻は極めて勝気なタイプで、この山を支配したいと願っていて、その道具として、毎日井戸端会議を開いていた。それは、中年主婦たちがやるべきことではないものなので、種々のトラブルを引き起こすが、後ろに戦後最大のエージェントたる、梶間耕三がついているので、メディアのニュースを使って、救われ続けている・・・・・か、または、

 花沢昇・・・・・大川範子の現在の夫、陶芸教室を経営している。大川範子は、すでに、急死(?)している・・・・・か、

 または、上記の佐藤端二郎か、

 または、山上たかし・・・・・カソリックと共産党への共鳴で有名な作家。賞の審査員などを歴任して、隠然たる力を文学界に持っている。現在は表向きは死んだことにして、地下潜行をしており、種々のニュースの原案を練っている。最近、彼が発案したニュースは、ノーベル平和賞が、憲法九条に下るというもの・・・・・

  →だろう』と考えざるを得なくった。

 もし、佐藤端二郎か、山上たかしだとすれば、よほど、百合子の文章を覚えているということとなる。微に入り細に入り覚えているということとなる。

 だってそこを書いてから、電話の液晶画面が明るくなるまでは、30秒もたっていなかったから。

 しかも、ノエミという名前は、ここ、2~3年ぐらいブログの世界では、出していない。だから、ここで、瞬時に反応をしたということは、この山に住んでいる人間であり、ノエミを実際に見たことのある、人間だ。

 だけど、もし、遠野夫妻だったら、もっと前の時間帯、・・・・・つまり、・・・・・現在の遠野家の猫が、百合子宅を横切って困る。時には玄関の猫用出入り口(最近では、猫がだいぶ、状況を覚えて、遠出をしなくなったので、小さな出入口を作ってある)から入って来て、百合子宅の猫を家じゅう追い回しますが、・・・・・という部分を、書き始めた瞬間に、反応するはずだ。それは、土曜日の午前中でだった。それから、花沢昇だが、彼もこの文章を書いている最中の、もっと早い時間帯で、反応するはずだ。そのうえ土曜日の午後という今の時間帯は、陶芸教室が開いている時間帯なので、ヒツウチで、電話などかけていたら、通っている生徒さんが、変に思うだろう。まあ、二階へ上って子機か、携帯から掛けたら可能だが、その前に、パソコンの前にへばりついていないと、問題がある個所を発見できない。お客さんが来ている最中は、かれらに、対応しているから、パソコンの画面を、熟視しては、いない筈。それに、彼は、図体は大きいけれど、夫婦ともに、ある程度以上に、純朴なところはあった。ときどき、おかしくなるのだが、全体としては、素朴な人間だろう。

 ともかく、桜田門の警察庁内で、百合子のこの<<<<<公開前の、テキスト段階のブログの画面>>>>を熟視している人間、または、虎の門のアメリカ大使館内で、それをやっている人間、または、アメリカ本土内で、それをやっている人間がいたと仮定をしてみても、ノエミという猫の名前に、瞬時に反応をする人間が、その中に、いるとは思えない。アメリカなんかから電話をかけようと思ったら、結構、時間は必要だろう。テレビのNHKニュースを見ていても、海外特派員と大越キャスターの反応との間には、数秒のずれがあるし。それは、NHKの電波なのだ。個人の回線など、もっと時間がかかるはずだった。それに、アメリカもヨーロッパも今は真夜中だ。だから、この無言電話は、鎌倉から掛けているとは思う。

 脅かしめいた無言電話がかかってきたがゆえに、どこの家の猫だったかが、語りやすくなった。角田祝二・雅子夫妻宅の猫だ。痩せ細っていたが、特別に人懐っこかった。で、花沢昇の家に行きっぱなしで、暮らしていた。百合子は、花沢昇と、その妻・大川範子(結婚前の姓を仕事上使っていた)に自分の猫を気に入られて、夜遅くまで返してもらえないで、困り果てていたが、その夫婦が、特別にルーズだったのは、ノエミを夜も昼も帰す必要がなかったことも関係があるかもしれない。

 しかし、ここで、問題にすべきは、自分の猫を預けっぱなしにした角田祝二・雅子夫妻の無責任さだろう。そちらに初期の原因がある。

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副題2、『猫の体重を話題にした、集団いじめの先頭に立つ、角田雅子』

 ノエミは、本当ならというか、角田雅子夫人が注意深く、かつ優しい人だったら、柴犬と一緒に、南側のスペースで、飼ってもらえただろう。YU TUBEなどに、猫と犬が仲良くしている動画がたくさん載っている。この組み合わせは、たしかに、最初は大変だ。ケンカする。だが、猫が上という形で、定常状態に、落ち着く。猫って、体が小さいのだが、犬よりずっと頭が良くて、やがて犬を支配して行く。そこで落ち着くので、そこまで角田夫妻は待たないといけなかったのだ。

 で、私などから見れば、一種の虐待にあたる飼い方で、飼っていたわけで、誰かが訪ねて来たら、ひょいとそとへ出てしまうし、奥さんが洗濯物を干しているすきに、外へ出てしまうこともあっただろう。北側の洗面所スペースに閉じ込められていたら、当然そうなる。

 百合子は、ノエミが、がりがりにやせているのには、十分に、気が付いていたが、それをご近所様に『マイナスの要素として吹聴する』などということはやらない。 ところが、後日、正反対の現象が起きた。角田夫人が先頭に立って、百合子の猫のが、体重が多いので、病気だという噂を流したのだ。彼らは、アジサイ畑欺罔事件という悪さをすでに、行っているので、常に、百合子が、煙ったいのだった。で、引っ越していってほしいし、死んでほしいと思っている。

 自分たちが悪をなしているのに、被害者の方に死んでほしいというのだから、この鎌倉の山にあるのは、徹底的な、無法状態だった。驚くべきレベルでの、無法状態で、それを書くたびに、この日本全体も、また、無法状態が進行する。どうしてかというと、角田氏が共産党員らしいということと、遠野家の裏側に、CIAか、警察が付いているということから、そうなるらしい。

 三日前かな、アスベスト訴訟に、国側に責任があると、最高裁で、判決が出たのもそうだし、有明海開門調査の遅れもそうだし、佐賀空港にオスプレイ配備をしていくのも、その一貫である。角田夫妻と、遠野夫妻が、最初期の原因となっている悪は、すさまじい。だが、ここでは、猫の、体重の問題だけに限る。

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副題3、『桜井友二・未亡人が、この猫、病気なんですってねと、蓮っ葉な調子で言ったので、仰天をしたが』

 前の町内会長、桜井氏は、百合子に対してひどいことをした後で、ずっと、自分のやったことと、百合子のことを恐れおののいていた。百合子はいつも、きちんと挨拶を返していたが、その時の、氏の目の怯えていたこと、怯えていたこと、それには何度も気が付いた。で、軽々しく悪に手を染めると、本人が、駄目になるということを確認した。桜井氏が亡くなった時に、百合子にはお知らせが来なかった、で、その正式な日付を知らないが、決して、安心して死ねた最後では、なかっただろう。

 そして、角田氏が、この山の会長であり続けるのは、その桜井氏のなした悪を隠ぺいするためであって、何ら正当性がないのだった。今思い出しても腹立たしいが、その時の工事人など、百合子が桜井氏に紹介してあげた人物なのだから。当時の会社名を、<斎>企業という二人組の、とび職だった。百合子は、南側が高い崖になっていて、大木(一本はミズナラ)が、2本もそびえているので、今でいう高枝切りをしてもらいたくて、電話帳で、鳶職を探したのだった。そして、まず、自分の家で、木を2本切ってもらったのだ。今では、それを<そらし>と呼ぶそうだが、下の崖まで入れれば、優に高さ30mを超すてっぺんの枝から丁寧に、何か所にも分けて、のこぎりを入れ、最後の段階では、直径、80cmぐらいな幹を、1.5mぐらいの長さに切って、崖の上から、百合子の家の庭へ向かって落とした。途中に小さな木があるので、ゆっくりと滑り落ちてきた。立派な技術だった。それで、<30年前のその一九八六年には、五万円だった>ので、誠実な工事人だと思って、桜井さんに紹介をしてあげたのだった。

 だから、工事人も「崖を崩すのを許可していない」と百合子から聞いて、本当にびっくりした様子だった。

 でも、すぐ、二人のとび職は、納得をした。『そこを崩すと、百合子宅の存在そのものが、危なくなるので、非常に悪意ある行為で、百合子が許可するはずがない』というのには、すぐ納得をした。当たり前のことだった。その晩、百合子は全戸を回って確認をとった。想像通り、角田氏と、遠野氏を含めて、だれも、それを許可していなかった。だから、桜井の私的な、一存なのが、ますます、あきらかになった。公的なところはみじんも無い。

 で、町内会が、アジサイ畑欺罔事件の際に、その二人の職人に払った工事代金等の出納の証拠とか、そのほかのものを、百合子に見せないがために、ずっと、会長と副会長の職を、角田家と遠野家が、独占している。その二家族が、その盗みの主因者だから、絶対に隠ぺいを続けた猪田。桜井氏は、「困り切っているから、お宅のアジサイだけ抜かせてください」と言ったのに、この事案を、公の事に見せかけるために、山の下の方からずっと、鉄パイプを手すり状につけているし、いろいろ、画策を重ねている。だけど、すべてのたくらみは、裏も表も、百合子には、わかっていた。が、百合子は、哲学があって、訴訟も何も起こしてはいなかった。ただ、穏やかに暮らしたいがために、30年間も黙ってきていた。が、最近の角田祝二(+遠軽家)悪辣ぶりは、看過できないレベルに達している。

 遠野家など、そもそもの原因である井戸端会議を開いたのが妻なのだから、反省すべきだと百合子は思うが、角田家より、さらにひどくて、30年以上も副会長の地位に座り続け、自分たちの方が、大悪人にもかかわらず、後から引っ越して来た、4家族に、まるで、自分たちの方が正しい様に、吹聴している。6月9日の遠野家での、増井・佐土原夫妻・・・・・夫婦ともに、東大建築科卒のエリート。夫婦別姓である。その家は、渡辺篤史のタテモノ探訪の訪問先ともなった。それを、建築中からひどいだまし打ちなどを、百合子に仕掛けてくる、難物である・・・・・とのお寿司パーティ(5時間に及ぶものだった)など、いったい何なのだと、百合子を呻かせるのに十分だった。そのうえ、彼らを支援しているのが、CIAなので、ノーベル賞さえ、憲法9条にくだるとか?

 だからこそ、あまりにも多い嘘が、白日の下にさらされないうちに、百合子を殺したいのだろう。

 前々報で、ラフに語っている、キャッチボールの問題で、ミスター冴木・・・・・健康的で明るい若夫婦。お人形の様にかわいい二人の子供がいて、幸せの絶頂に見える一家・・・・・は、『自分は、ただ子供と一緒に、キャッチボールをしただけだ』と思っているらしいが、殺人事件の一部に、自分の子どもを提供しているのと同義語だった。

 百合子から見ていると、百合子をいじめた人間は、通常より早い死を、天から賜っているが、冴木家は、大丈夫だろうか? 恐ろしい。本当に恐ろしいことだった。冴木家が、利用されたのは、一回だけではない。百合子が気が付いただけでも四回あって、中には、平成の八墓村事件を連動しているものもあった。

 連中が、『この事件により、あのブログを閉鎖できるだろう』と大喜びした直後の23日に、遠野家の裏にわ・・・・・百合子の私道部分を盗んだ主因者なのに、百合子がアメリカなどに、版画修行に出かけているうちに、北側の指導部分を、三〇坪程度も開墾をして、野菜畑にしている強欲で、自分勝手な夫婦。その土地を、確定的に、大丈夫なものにするために、冴木家の、かわいい子供たちを道具として使って、そこで、遊ばせる・・・・・で遊んだ、などというのも含まれています。徳山の山の中で、殺された五人の老人は、CIAの企画によって、プロのアサッシンが殺したものであって、保見ではない。だから、まだ、裁判も行われていない。人々の記憶から、それが忘れ去られるのを、企画者たちは、ひたすらに、待っているのだろう。

 桜井友二氏の早死にを加えると、激しいいじめを百合子に加えたために、天寿より早く死んでしまった人は、4人になる。ミスター冴木はまだ若い。そして、子どもたちは、小学生だ。だから、死は遠い。でも、身代わりになってくれたものがある。それが、鶴岡八幡宮の桜だ。段葛の桜が、2014年に入って、急に勢いを失った。徳山の事件が、2013年の7月21日だったから、その影響だと思われる。百合子が思うに、冴木家は、ただ、使役をされただけだから、その命を奪うのはあまりにも忍びあいとなって、そちらを、身代わりにされたのだった。で、突然に、その桜並木は衰えた。

 だけど、本当に質問をしたいですよ。「誰に、何を言われたから、あんな不自然な、キャッチボールをしたのですか?」と。とても変なやり方でした。不自然なキャッチボールでした。でも、安野家とか、前田家からの教唆で、それをなさったのなら、桜が急激に衰弱したのも道理です。あの2家族は、私が、「大銀杏が倒壊したのは、前田夫人を推薦なさったからですよ」と、このブログで、言っているのにもかかわらず、2010年3月以降も、ひたすらに、あくどいことをやり続けているのですから。

 段葛の桜が急激に衰えたのは、佐土原夫人の行動も、冴木家に勝るとも劣らない力で、原因となっていると思われる。こちらも角田、遠野家と親しい。そのふた家族に教唆をされた結果、百合子に対して示す嫌み行動の数々を、羅列すれば、それが、桜並木衰弱の、原因になったことが明らかになるだろう。ただ、百合子の敵たちが、勝利の雄たけびを上げた結果、八幡宮に災禍が降り注ぐのだから、二千万人の国民の知るところとなる。それは、結果としてだけであって、原因はまだ知られていないだろう。が、八幡宮様の災禍は誰の目にも、見える。一方で、百合子が理不尽にもいじめられているのは、ほとんどの人には見えない。

 でも、ここでは、そういう恐ろしい現実から離れて、また、猫に戻りたい。桜井未亡人が、山の細い道を通りながら、百合子と一緒に歩いている百合子の猫を見て、「この猫、病気なんですってね」と、蓮っ葉な調子で言った時があった。百合子はその頃、大野範子とのトラブルに、振り回され続け、猫を家から出さないいこととしたのだ。百合子の家族は、以前から「そうしなさい」と言っていたが、猫とは、普通は自由なものだからと思い、ずっと、外へ出し続けていたのだが。

 で、急に不自由になった猫がかわいそうで、猫と一緒に散歩し始めた。紐は、つけないで。穏やかにいっしょに歩いているだけ。ただし、猫と一緒に歩いているだけで、それが、大川範子とのトラブルの結果だから、この山の人間は、総じて嘲笑い、百合子をさらに、いじめたのだった。ただし、桜井夫人まで、それに加担をするとは、本当に仰天をした。

 桜井家では、後日、息子が、東大宇宙工学研究所の所長になっていく。桜井未亡人に、猫のことで、いじめられた当時は、まだ、単なる東大教授だったが、それでも、名誉ある地位だ。その母としてプライドがある筈なのに、あまりにも、蓮っ葉な口の利き方をしたのには、何とも言えない、悪の電線ぶりを感じた。彼女は、旧制・双葉高女の出身で、しとやかで、礼儀正しく、1986年には、「あなた(と、ご主人に向かって)、村岡さん(百合子のこと)の、おっしゃる通りですよ。この工事はおやめなさい」と、夫をいさめていた、その同じ人が、その20年後には、一から、十まで、角田・遠野側に立っていたのだ。この山に住むと、朱に交われば赤くなるが、蔓延する。

  百合子は、「いいえ、病気ではありません」といったが、それで、桜井未亡人が納得をしたとも思われなかった。彼女は、犬派(シェットランドシープドッグを飼っていた)だし、『ここは仕方がない』とあきらめた。だけど、そんな謙虚な姿勢に追い打ちをかけるがごとく、大川範子にも、それを言われ、kamakura cottageの前の持ち主にも、それを言われた。鎌倉コッテージとは、外人に宿を貸す、家なのだが、その前の持ち主は、誠実な人なので、彼女が、百合子の見方をすると大変だから、引っ越しをさせられたのだった。それは、北久里浜でも同じことが起きたので、CIA固有のシステムだと思われる。一つの原因は、百合子が彼女にだけは、メモで、自分の猫が太りすぎでも病気でもないと告げたことにもあっただろう。この山の13人の主婦の中で、別に生易しいとも思わないが、誠実な人間ではあると、高い評価を与えている人物だった。

 でも、彼女を、この山より、駅からは遠い場所(浄妙寺)に引っ越しをさせたので、連中たちは、申し訳ないとも思っているはずで、百合子をいじめ殺して、その一家に早く、帰って来てもらうことが、望みなのだ。で、その目的にかなう道具として、冴木家の子どもたちを使っているし、佐土原夫人も、使役しまくっているわけだ。角田、遠野両家の、力だけでは、百合子をだましたりひっかけたりする事が、すでに、できないからだったし、それを、その両家側も、後ろについて支援している連中も、熟知しているのだった。

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副題4、『スポック博士の育児書は、赤ちゃんが、病気かどうかを図るポイントでは、正しいと思っている』

 最近、スポック博士の育児書を、百合子は批判している。それで、現状はどうかと思ってググると、項目として、批判とか、間違いというのがあったので、それで、十分であると思い、百合子が、それに言及をすることはやめる。特に、すでに捨てているので、詳細を検討するのも無理だから。 

 しかし、ある一点は、『スポック博士に言っている通りだ』と思っていて、いまだにそれを信じている。それは、子供の健康について、母親はどういうサインを頼ればいいかというところ。『子供が機嫌がよいか、どうかを、よく見てごらんなさい。機嫌が良ければ、健康です。機嫌が悪ければ、どこか具合が悪いのです』というところだ。

 百合子の子供は小学校時代まではほとんどの、時間、機嫌がよかった。そのあとは、思春期の問題が始まるので、難しくなったが、病気については、それ以降は、具合が悪ければ、自分で言い出すので、もう、心配ない。ともかく、赤ちゃんの時、つまり、言葉で、子供自身が自分の状態を説明できない時に、どうするかを、判断する際には、スポック博士の言葉を大切に考えてきた。

 猫は、人間の言葉をしゃべれない。猫語で、いろいろ表現はできるが、体が痛いとか、苦しいとは言えない。でも、常に元気で、積極的に行動をする限り、健康だと思う。百合子の猫は、体重が4キロ以上は優にあり、ノエミなどと比較をすると、8倍ぐらいあった。猫の写真や動画で有名な、岩合光昭さんが『僕は、ずっしりと重い猫の方が好きです』と言っている模様だが、百合子もずっしりと重い猫が好きだった。ともかく、猫の体重ごとき話題でも、集団いじめを率先して仕掛けてくる角田夫人の、心と行動には、嫌悪感がいっぱいだった。『あれで、二人のお子さんの実母なのかねえ。まあ、保育所で、育てたのでしょう。子供たちを、お迎えに行ったのもお父さんだろうし、帰宅後に、寝るまで、一緒に遊んであげたのも、お父さんでしょうね』と推察して、うっぷん晴らしをした。

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副題5、『角田夫人を、一度だけ、たしなめたことがあるが、何の効果もなかった』

 百合子は引っ越してきてから三か月後には、『遠野夫人は略奪婚の人で、子供は、単なるアクセサリーとして考えていて、本当の愛情などみじんもない。角田夫人は、強烈なヒステリーで、常にターゲットを見出していじめまくっている。大川範子女史は、先生と呼ばれてはいるが、凡庸な人だ。それなのに、佐藤端二郎の元愛人だということで、鎌倉市内でありとあらゆる便宜を図ってもらっているので、威張りかえっている。この三人が結びついているから、ここにおける集団いじめは終わらないのだ』と判断をして、できるだけ、接触をしない様に努力をした。

 しかし、ペンキ塗りお当番というものもあったし、次に山間の煙というエッセイで書いた、無実の罪を背負ってしまった集団いじめもあった。山間の煙とは、山の下で、大量のごみを燃やす、人間が出てきたので、始まってしまったいじめだ。その人物は、旧白井邸(現在の鶯吟邸、昔の持ち主は、川口順子元外務大臣のご両親で、今の持ち主は鶴岡八幡宮様)というお屋敷を買った人物で、一時期、別荘として使っていた。週末にベンツで、来訪するのだが、その際、建材を結んでいたプラスチックの紐類(きれいなもので、ベンツに積んでもおかしくないもの)を持ってきて、落ち葉と一緒に燃やすらしくて、石油製品を燃やした際に出る特有のにおいと、すすが大量にこの山まで登って来た。それは、山ノ下と直結をしている我が家の木々の間を縫って、この山中に拡散をして行った。しかし、わが家が燃やしているのではない。そんなことは煙の様子を丁寧に見たらわかるし、また、いったん間違えたら、すぐ謝罪に来ないといけない。しかし、この山の主役連中は、まるで、違う。 もちろん、これも音頭をとったのは角田夫人だろう。

 会長夫人の権限(上で書いた通り、不当なものだが)を利用して、その期(月当番)の班長さんに『たき火をやめなさい』と、言わせてきたのだった。これにも非常に怒って文章を書いたが、例の百合子の文章に出てきた人、モノは、消していくという証拠隠滅の発動があり、なんと、その別荘の持ち主の、土木業者を追い出して、鶴岡八幡宮がそこを買った。土木業者は、高さ40mのクレーンまで持ってきて石を運び入れたのに、強引に転売をさせられて、悔しかっただろう。百合子はその転売と、自分の文章は関係があると感じ、それを傍証として、戦後最大のCIAエージェント・加島隆三が、百合子の崖を崩し、土地を奪ったとみている。

 で、その盗みの主因者である、遠野夫妻と、角田夫妻と、大川範子は、『功労があった』ということで、過剰にひいきされ、国家権力で保護されている。『なるほど、なるほど』と、現実は正しく認識する。だけど、それは法治国家ではあるまじき、行為だから、百合子は徒手空拳であっても、戦い続け、戦い抜く。

 ところで、法をいじらないと、彼らの罪が消えないので、法務省は徹底的におかしな判断をするし、最高裁まで、今ではおかしくなっている。百合子は非力中の非力な人間だが、丁寧に、一つ一つの事項に応じて、ここが、がおかしい。あそこがおかしいと記録をして行っている。そのくらいのことはしないと、気持ちの上で、立つ瀬がない。 だって、6月の2日と、12日に命まで狙われたのだ。京橋と、保土ヶ谷で。で、その詳細を思い出すと、どう考えてみても、それを、警察が行っているらしいので、絶対に闘わないといない。ご近所の角田夫妻とか、遠野夫妻という、こんなばかげた人たちのために、命を狙われるわけにはいかないからだ。

 ところで、パソコンが壊されているので、正確な日付を覚えてはいないが、この山間の煙事件と前後して、ペンキ塗りお当番事件というのがあった。それは、今回の9月13日の町内会と同工異曲のもので、角田夫妻と遠野夫妻に、正当性があるかのごとくに見せつける芝居だが、その手口こそが、角田夫妻が、共産党であろうと、推察した所以だった。旗幟を鮮明にしていない中間の人を、自分たちの側に引き付けて、自分たちが正しいと見せつけるその手法は、共産党が、庶民を籠絡していく際に、常に使う典型的な手口なのだ。で、あの夫婦は、共産党だろうと大体の見当をつけた時点で、ある質問をしてみた。

 この共産党らしいというのは後日、集団訴訟の、原告に角田氏がなっているのを、ネットで、知って、ますます、傍証化された推察事実だけど。

 その質問をする前に、他の筋から、角田夫人は都立大学(現在は名称変更後の首都大学となっている)の大学院卒業であって、この山で一番学歴が高い人で、また、鶴岡八幡宮の支援というか推薦で、國學院大學の講師をしているらしいとも、聞いていた。大学院での専攻は、仏文科。でも、その前の大学が重要なのだ。その『前の大学も、フランス文学専攻であったら、まっとうに学問が好きだったのでしょうね』となるが、ほかの専攻科だと、『就職できなかったので、大学院へ逃げ込んだ』という可能性が強くなる。この山のご近所様のうち、同世代ではない人や、大学を卒業をしていない人たちを、『私は、大学院の卒業です』と威張って、煙に巻くことはできても、同世代の百合子は、だまされない。というのもあまりに行儀が悪い。そのお行儀の悪さが、梶本夫人に嫌われて、紛争が起きて、その結果、私の土地が盗まれたので、絶対に聞いてみないといけなかった。また、彼女は、他の人間を大切にしない。そこからも、どう考えても東京の人とは、思えなかった。つまり、東京圏の一戸建ての住宅街で、育った人ではないと、以前から思っていた。

 で、なんかの拍子に、「あなたはどちらの大学の出身なの?」と聞いた。すると、「静岡大学の出身です」とのこと。で、「何の学部ですか」と質問を続けると、「法学部です」とのこと。見事に推察通りだった。ありとあらゆるポイントで、事前の推察通りだった。

 つまり、『非常に軽薄で、考えなしな人だ』ということだ。それと、スノビズムもある。国家の税金で法学を学んだのなら、司法試験を目指さないといけない。それは義務だ。 フランス文学へ転向だと。それは、税金泥棒。また、『就職をするなんてダサい』と思って、おしゃれなお嬢様人生を目指したかったからの、大学院進学なら、馬越陽子みたいに芸大へ進学しないといけない。または、ヨーロッパか、アメリカの大学院を目指さないといけない。

 県立高校を卒業した(と、推察される)時点では、一番難しいはずだから、法学部を選び、女性が法科を出ても、進路が限られていると、あとで、気が付いて、いかにもフェミニンな、フランス文学へ転向する? 軽薄だ。

 そのうえ、やはり、田舎の出身だったのだ。だから、東京圏の住宅街にある不文律を知らない人だった。そこは、予想通りだった。

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副題6、『東京圏の住宅街に存在する不文律を知らない田舎者が、大きな顔をすると、周辺が大迷惑をこうむる』 

 瞬間的に、「あなたって、まともな就職ができなかったから、大学院へ、逃げ込んだのではないですか? もちろん、いいのですよ。そういう人生もありだから。でもそれなら、そんなに、偉そうにしないで、もう少し静かに暮らしてください。あなたのせいで、私は自分の土地を盗まれてしまいました。コンクリート打ちをされてしまったので、ほかの19軒が、花を作っている時代に、わが家では、まったくそこが利用できず、がけの草も取ることができず、大迷惑をしています。梶本夫人・・・・・鎌倉の大きな小児科医院の娘、戦前の女学校の卒業だと推察され、したがって、角田夫人とは生き方が異なっており、激しく対立をしてた。それが、基本原因として、百合子の土地が盗まれた・・・・・があなたを狙って、道路を通させない様に、提案したのに対して、身代わりになりました。あなたのために犠牲になっているのですよ。お金に換算をしたら、この30年で、500万円は損失を与えられました』と、言いたかった。しかし、けんかをしない主義の百合子は何も言わなかった。

 そして、この質問をした後で、パソコンは壊され、友達は奪われ、仕事の機会は奪われ、すさまじい損失を、さらに大きく、こうむることとなる。で、彼女が引き続いて、以前と同じ態度で、生活をしていることが解ってくる。というのも、パソコンを壊したりする連中はCIAの配下にあるはずで、CIAにとっては、百合子が自滅してくれる方がありがたいので、角田夫人も、遠野夫人も、自由自在にふるまう様に、特権が許されているのだった。で、増長の極みといってよいほど、増長をさせているのだから。

 百合子は、この時の質問を、彼女を窘めるつもりで出したのだが、何もピーンと来なかったみたいだ。

 大学生活とか、学校制度を知らない人たち、例えば、大川範子やら、遠野夫人を煙に巻くことは容易だろう。ふたりは、舞鶴の海上保安学校を、「大学付属高校に、ご入学おめでとうございます」と、道路を通る百合子にワザと聞こえる様に祝いあっていたので、『なんと、ものを知らないのだろう』と思い、100%、その教養のなさが、わかってしまったが、そういう人たちを煙に巻いて、『自分が、ここでは、一番だ』とふんぞり返っているわけだった。そして、それは、将来とも、治らないはずだった。

 だけど、東大の大学院へ進学して、学者を目指すのならいざ知らず、当時、四年制の大学へ入ることすら、適齢期を過ぎると言って、忌避されていた時代に、女性が都立大学の大学院へ入ってどうなるのだろう? 両親が、それを喜んでいただろうか? 静岡大学時代に、すでに夫の祝二氏と結婚の約束ができていたのだろうか? それなら、『一緒に東京で同棲しましょう』ということで、こういう選択になったのかと、まあ、理解できないでもないが、それでも、百合子の本音を言えば、・・・・と、以下の様な結論になった。

 *****特別に裕福な家庭の娘は、フランスへ留学したり、アメリカへ留学したりした。が、日本国内の、とくに東大と京都大学以外の大学院へ入学するなんて、「あなた、就職できなかったから、大学院へ逃避しましたね」というだけの進路だった。<別に、優れていたから大学院へ行ったわけではない。却って、落ちこぼれだったから、仕方がなくて、大学院へ行ったのだろう。特に専攻を変えたのは、そういう意味合いがありまったね*****と。

 佐土原夫人や、他の、後からひっこひして来た奥さん連中は、ものすごいレベルで、角田夫人を崇め奉っているみたいだが、こういう特殊な1960年代の事情を知らないのだろう。佐土原夫人を巻き込んで、角田祝二が、2013年の5月末に「あんたを刑事訴訟にかける」と、恫喝してきた日のことは忘れない。(後注3)

 その頃、角田氏に向かって、「崖の草をとることができなくて困る。<土なら、はしごを埋め込むことができるが、コンクリート打ちをされているので、金属製の脚立が、きちんと立たず、倒れるから>」と言いかけた百合子に向かって、<>印かっこの中を言うこともできないうちに、角田夫人が、夫に向かって、「あなた、この人って、分からん人(ジン)・だから、何を言っても駄目よ」と、捨て台詞をはいた。だから、ここでいうが、そんな判断は、とんでもない事だった。  

 30年以上前から、角田夫人が田舎者であると、推察していた。それで、問題が山積してくるとも理解していた。それを、20年前に、上記の質問をした時から、静岡大学の名前を知り、確定的に、理解をしていて、彼女の全行動は、そのポイントと、それから、大学四年時に、就職さえできなかったほどの、未熟で不完全な人間であるとのポイントから、見つめていた。で、どれほどの、軽挙妄動の人かというのを、すべての彼女の行動において、傍証づけて来ていた。

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副題7、『政治的使命や目的のないドン・キホーテは、無残で滑稽なだけである』

 あれは、アジサイ畑欺罔事件が起きた年の、鎌倉市立、御成(おなり)中学のPTA総会でのことだった。1986年だから、30年近く前のことだが、百合子にとっては、忘れられないエピソードである。

 角田夫人が、フロアーから突然の挙手をして、堂々と持論を開示して演説をした。百合子の周辺では、声にならないどよめきが起きた。賢い主婦は、中学時代に、母親の方が目立つことが、どれほど、子供(特に男の子)にとって、障害というか迷惑になるのを知っている。で、声にならない声で『うわ、あの人すさまじい自信ですね。お子様って、どういう人』って、語り合った。目で、『東大へ入るつもりなのでしょうね。すごいわね。そんなこと、誰にも予測できないのに』と思いあっていることが百合子には見えた。

私の周辺では、声にならないどよめきが起きていました。賢い主婦は、中学時代に、母親の方が目立つことが、どれほど、子供(特に男の子)にとって、障害というか迷惑になるのを知っています。皆さん、声にならない声で『うわ、あの人すさまじい自信ですね。お子様って、どういう人』って、語り合ったでしょう。目で、『東大へ入るつもりなのでしょうね。すごいわね。そんなこと、誰にも穂予測できないのに』と思っていることが私には見えました。特に、これが、アジサイ畑の大騒動の後だったので、シンから、あきれ返った。『人の土地を、自分が原因となって、盗んでおいて、なんでこの人は、これ程、平気なの?』と、思って。

  むろんのこと、角田夫人の愛する息子は、東大へは入学していない。これから雅子さまみたいに、再入学もあるかもしれないが、30歳までは、東大へは進学をしていない。

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副題8、『娘の恋愛、結婚、出産は、神の采配する領域なのに、それを井戸端会議の餌に提供する角田夫人』

 この山の住人のうち、最も勝気な人である、遠野夫人は、自分が一番になるために、井戸端会議を主催していた。そこに、ほかの女性が参加しなければ、百合子の私道部分が、盗まれることもなかった。最初期は、8人ぐらいが参加していなかったし。そして、明瞭に批判をしながら、そのそばを通り過ぎる夫人もいた。百合子は、なぜ、角田夫人がそこに参加しているのか、不思議でならなかった。國學院大學の講師をしているのだったら、教育心理学等を学んできているはずで、自分が集団的いじめの一翼を率先して担っていることに対する反省が、自然に生まれてきても当然なのに、むしろ、率先して、そこに参加をしている。

 で、角田夫人の学歴が高いことが、遠野夫人の潜在的な希望や、動機を、権威づけてサポートをしているのを、やがて、気が付いてくる。遠野夫人は、多分高卒である。だから、彼女の唯一の優越ポイントは、三人も子供を育てていることにある。本当は、自分の子供ではないのに、そこが、優越ポイントだから、いかにも、いいお母さんらしさを演じている。だが、不自然なことがいっぱいあって、そこが、彼女が略奪婚の人であると、百合子が見抜いた原因だったが、他人を利用することには長けている人なので、角田夫人が自分側についてくれることの利益も重々承知していて、多量なおべんちゃらを使って、懐柔しているとみていた。

 と、同時に、角田夫人は、前の住所で浮き上がっていて、いじめられていたのだろうとも思った。で、『ここでは、うまくやろう』と思っていて、遠野夫人に過剰適応をしていて、『心理的に媚びている』とも、思った。それで、井戸端会議には、積極的に参加し、話題を提供するのだが、東京育ちではないので、<慎み深く>話すというマナーが身についていない。で、サッシを閉めて、自室で、自分の仕事をしている百合子にまで、全内容が聞こえてくる。そこまでは、10mは離れているのだが、この谷が、ギリシャの小劇場風な形になっているので、舞台にあたる、遠野家の門前で、話す声は、全山に響くのだった。

 ある時、角田夫人が「かずこがねえ。湘南高校の子と、付き合っているのよ。結構イケメンなの。だから、早く決めちゃえばと、言っているのにぐずぐずしていて・・・・・」というのが聞こえた。ちょっと、すくんでしまった。それは、23年前の事であり今ほど、深く、神の存在には気が付いていなかったが、それでも、そんなことは話題にしてはいけないと感じた。

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副題9、『桜井氏は、梶本夫人の娘が、未婚であることを、問題なこととして、百合子に吹き込んだ』

 百合子が、この鎌倉ユキノシタの小さな谷に引っ越してきた1985年当時、ここの町内会長をしていた、桜井友二氏は、道端で、百合子と会ったときに、この山における問題点をいろいろ、打ち明けてくれた。彼は女性連中がお互いに、いがみ合っていることに、困り切っていたのだ。それによると、<梶本夫人の娘は、未婚であるとのこと。で、梶本家の対面にある百合子宅の前の住人、堀切氏に対して、嫉妬心があるのだとのことだった。堀切氏は、梶本家に対して、家柄としては劣等をしている。だが、堀切家の娘に孫が生まれた。で、孫が堀切家を訪問をする。それが、梶本夫人の嫉妬心を、喚起させ、二つの家は、大騒動というぐらいの喧嘩になり、百合子の前の住人は、結局引っ越していくこととなった>とのこと。

  その時に、年齢の割には軽い人である桜井氏も、ふたつの家族の優劣関係の本当の原因については、語らなかった。だが、百合子は、その後、梶本家が、どういう家なのかについて、知ることとなり、したがって、東邦映画の重役、梶本正澄氏の義妹にあたることを推察していく。一方、堀切氏は、百合子たち夫婦との、売買契約の席で、「自分は映画館を経営していた」と言っていた。この山は映画界において、一種のゴッドマザーであった洋画輸入業者・川黄多かしこ邸と、地続きの山であり、元華族毛利家のものだったと思う。梶本元東邦重役は、旧制・山口中学で、百合子の父と親友であった。そういうところから、この山の最初期に、梶本夫人は中心にあたる処に、引っ越してきたのだし、堀切氏は、三方を自然に囲まれた、現在は、百合子宅になっている土地を気に入って、転入してきたのだった。

 だから、両家は、堀切氏が下手に出るという形で、最初はうまく行っていたはずだ。が、堀切氏の娘と、梶本家の娘が、もし、同じ世代だったら、そこで、競争心や、嫉妬心が生まれてくる可能性はある。特にインテリ派の梶本家と、庶民派の堀切家では、元来が合わない家風があったと推察される処に、大学へ進学し、小学校の先生になった梶本家の娘と、高校を卒業し、どこかに就職をしたのちに、さっと結婚をして、孫もできた堀切家の娘との間に、優劣の逆転現象が起きたと、梶本夫人が感じたとすれば、そこに亀裂が入ってくる。

 特に、位置的に、梶本家より、堀切家の方が、10mぐらい高い場所に、存在しているので、睥睨され、馬鹿にされていると、梶本夫人が、過剰反応を起こした可能性はある。桜井氏は、梶本夫人について、常に、「被害妄想が強いのですよ」と言っていた。

 『ロミオとジュリエットに出てくる、モンターギュ家と、キャピロット家の対立ではないが、近所であるとか、家格が同じであるとか、子供の年齢が同じであるとか、生協に一緒に加入しているとか、いろいろなファクターで、われわれは、親しい友というのを作るのだけれど、家には常に盛衰があり、上下関係に移動が起きるのだから、近隣では、親しい友人を作るべきではない』ないと、百合子は、思い至っている。梶本家と、堀切家は、昔、一時期であっても、親しくしたからこそ、近親憎悪的、憎しみが起きるのだ。

 しかし、角田夫妻には、その種の知恵は、皆無の模様である。ともかく、娘を持つ親にとって、娘の、恋愛、結婚、出産などは、天の支配する領域であって、それを道路っぱたで、開かれている井戸端会議の種とするなどとは、百合子にとっては言語道断な行為だけれど、そんな角田夫人を、冴木家一家全員が、また、佐土原夫人も、また、ほかの家も、尊敬しきっているらしい。それは、百合子にとって、一つのミステリーであり、ぜひ、解いて置きたい謎でもあった。その答えとしては、大学院というキーワードが、役立っているのであろう。だが、百合子に言わせれば、それは、就職ができなかったからの逃避でしかないと、思われるのだが、1960年代の大学生活を知らない人間には、見えない項目であるのだろう。

 14年10月11日から書き始め、13日に、一応前編は、完成したということとする。後編につづく予定あり。

 雨宮舜、(本名、川崎千恵子)

 なお、このブログの、2010年より数え始めた延べ訪問回数は、2514713です。

以下は、参照資料です。小説化はまだ、なされていない原型のぶろぐです。

後注1、

私の住まい近辺には、黒猫が多かった。かわいそうな外猫ジャックを、今でも思い出すが△

2014-10-11 08:10:41 | 

後注2、あとで探しておきます。

 

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