Akatsuki庵

茶道具に関する展覧会を巡りつつ、
日本各地を少しずつ旅してます~

楽美術館『茶碗の結ぶ「縁」』

2017年04月29日 13時50分03秒 | 美術館・博物館etc.
★楽美術館 サイト
 春期特別展『茶碗の結ぶ「縁」』 ※6月25日(日)まで

めぼしい(?)所蔵品は東京出張中。(国立近代美術館と東京国立博物館へ)

なので、“スター”を欠いた今回はどういう変化球で~
と、ちょっと楽しみにしながら訪れた。
(偶然ながら、ちょうど親子さんが外出するところだった~。
 居住していらしゃるのなかなかお目にかかれない生ツーショットを目撃できて、ラッキー)

さて、1階のメインは表千家6代の覚々斎の赤楽茶碗。

おっと、家元かぁ。

7代如心斎、8代啐啄斎、、、と続くなぁ。

裏千家は8代又玄斎一燈。

確かに、千家との「縁」は根幹ですなー。

変化球では、既に何度も拝見しているけれど、覚入さんの赤楽茶碗。
絵柄が白孔雀でこれば上村松篁筆。(上村松園の息子)

松園さんの美人画も松篁さんの花鳥画も大好きだから、このお茶碗は好き。

楽家と上村家の縁組で1碗ずつ両家に治められたという。
それが1980年。同じ年に覚入さんが逝去されるので、そういう意味でも大事なお茶碗だろうなぁと感じる。

松篁さんは1902年生まれだから覚入さんよりも年長だった。そして亡くなったのは2001年。
小説『序の舞』を読んで松篁さんを知った私にとっては、「生まれない可能性も高かった命が99歳まで~」と感慨深く思った。

後は萩焼きの板倉新兵衛さんと御当代とのご縁。
なんと、大学の同級生だったそうな。
(以前、御当代の萩焼を観た時は「?」だったけど、やっと腑に落ちた)

中2階は大津絵との楽焼のコラボ、千家十職とのコラボ(翁面を焼いちゃう惺入〈せいにゅう〉さんスゴイ)

ちなみに、土田家が代替わりしたことを初めて知った~

見たことあるけど、フランスの土で焼いた御当代の作品。

2階はやはり居残っていた“スター”がいた。

長次郎、光悦、紀州徳川家のなんとかさん~(字が再現できない)←葵紋のお庭焼の茶碗。


この展覧会がメインじゃないし、正月明けから楽茶碗の名品をいっぱい見てきたから
重量級じゃない、今回の展覧会は気楽に鑑賞できてよかった。



受付で東京の割引券がいっぱい置いてあった。

「もう観に行っちゃいました~」と少し雑談。

「近代美術館の展覧会は東京より京都の方が断然よかったですよねぇ。」とふってみたら、
「そうですネ」とのこと。


東京はトーハクにも作品を分けたため、ラインナップを一段落落とさざるをえなかった?

★楽美術館バックナンバーリスト
 2017年1月 『茶のために生まれた「樂」という、うつわ展。』
 2016年10月 『三代 樂道入・ノンカウ展』
 2016年6月 『樂歴代~長次郎と14人の吉左衞門~』
 2016年1月 『樂歴代 優しいすがた』
 2015年10月 『本阿弥光悦 光悦ふり・様式と展開』 
 2015年3月 『樂歴代 装飾への荷担・抑制と解放』
 2014年12月 特別展・宗入生誕350年 パート2『初源への視線 樂家五代宗入と三代道入、四代一入、九代了入、十五代吉左衞門』
 2014年9月 『元禄を駆け抜けた雁金屋の従兄弟ども 「樂家五代宗入と尾形乾山」』
 2014年7月 『親子で見る展覧会「シリーズ 樂ってなんだろう」―手捏ねと轆轤制作―』
 2014年5月 『定本 樂歴代』
 2014年2月 『樂歴代 干支・動物たちの新春 日常の風物、いろいろな物語、干支、吉祥の動物たち』
 2013年10月 『利休/少庵/元伯/千家の時代 と長谷川等伯「松林架橋図襖」修復完成記念特別展示』
 2013年3月 『楽歴代名品展 楽家歴代が手本としてきた伝来の茶碗』
 2013年1月 『楽歴代 春節会』(第二、第三展示室)
 2013年1月 『楽歴代 春節会』(第一展示室)
 2012年10月『工芸 肌をめでる。樂茶碗の陶肌 茶の湯釜の鉄肌 一閑・宗哲の漆肌』 
 2012年8月 『季節を感じよう!! 夏祭りと茶の湯』
 2012年3月 『樂歴代の名品 秘蔵の長次郎を見る』
 2012年2月 『京の粋 樂家初春のよそおい』
 2011年10月 『樂と永楽そして仁清 京の陶家 「侘と雅」の系譜』
 2011年8月 「樂焼のルーツは、なんと! カラフルな中国の焼き物」
 2011年5月 「樂美術館コレクション-樂歴代とその周縁」
 2011年2月 「特別展樂吉左衞門還暦記念� 個展「天問」以後今日まで」

 2010年11月 『楽吉左衛門還暦記念展』
 2010年5月 春季特別展『楽歴代展』
 2009年11月 重要文化財新指定記念特別展『長次郎二彩獅子像+勢揃い京の焼き物 侘と雅』
 2009年8月 「『楽焼のはじまり、そして今』親子で見る展覧会/シリーズ「楽ってなんだろう」
 2009年5月 春期特別展『樂歴代』 
 2008年10月 開館30周年記念特別展『長谷川等伯・雲谷等益 山水花鳥図襖&樂美術館 吉左衞門セレクション』
 2008年8月「楽茶碗を焼く」
 2008年5月「楽家の系譜」
 2008年3月「動物の意匠」
 2007年11月「元伯宗旦」

 2017年4月 『茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術』 東京国立近代美術館
 2017年1月 『茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術』 京都国立近代美術館
 2016年7月 『吉左衞門X 樂吉左衞門 樂篤人 樂雅臣  ― 初めての、そして最後の親子展 ―』 佐川美術館
 2010年11月 特別展『千家十職 楽家の茶碗-極められた赤と黒の美-』 表千家北山会館
 2006年9月 「赤と黒の芸術 楽茶碗」(三井記念美術館)
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