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Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

千家十職から楽茶碗、宗哲・一閑の漆器、清右衛門の釜

2012年10月25日 00時00分12秒 | 美術館・博物館etc.
秋期特別展『工芸 肌をめでる。樂茶碗の陶肌 茶の湯釜の鉄肌 一閑・宗哲の漆肌』
楽美術館 サイト
※12月24日(月・祝)まで

いつもの楽美術館と違って、今回は“賑やかな”展覧会。

楽茶碗に加え、中村宗哲の棗、飛来一閑の棗や貼貫の技、そして大西家の釜。
「千家十職」という300年に及ぶ長い繋がりあってこそのコラボ展示。
(以前、歴博でみた十職展とはまったく違う印象)

タイトル通り、それぞれの肌合いに注目しながら見ていった。

まず、第1展示室。

当代の焼貫茶碗。
いかつい。ザラザラした印象。

隣の当代の一閑さんが完成した暁塗の中次の黒いような赤が続く。

初代宗哲の利休形の真塗手桶のなめらかさに感心したら、隣は宗慶の黒楽「いさらい」のザラザラ。

利休所持?(直書あり)の利休棗は大きい。
解説によると「第3展示室の中棗と漆の調子が似ている」と書いてある。

第3展示室の中棗は塗りが斑になっていて、時代が経ったものであることが一目瞭然だったが、
降りてきて再び第1展示室の利休棗を見直しても「漆の調子」が似ているかどうかは素人目にはわからなかった。
(照明の具合が違うから?)

ちなみに、利休時代ということで塗ったのは宗哲ではない。作者の記載なかった。

初代宗哲の元伯時代の大棗。「大」がついても隣の利休棗より一回り小さい。

提灯箱(の形をした)茶器は一閑作。
ざっくりした感じがやはり紙を貼った技法の味わい?

宗入の黒楽「比良暮雪」のカセた茶碗に三代宗哲の菊蒔絵大棗。
貫入が特徴的な赤楽茶碗は左入作「毘沙門」。

長入の黒楽茶碗は黒光りしてカッコイイ。
でも、同じく長入の赤楽茶碗は聚楽土で土みせが赤くて、もっとカッコイイ。

面白かったのは11代一閑作の茶箱セット。
錆塗張抜茶箱はいかにもなんだけど、張抜の楽茶碗写がスゴイ。
陶器の黒楽茶碗にしか見えない。
隣にホンモノの黒楽茶碗が並んでいるので比較できるんだけど、違いがわからない。
(持ってみればわかるのだろうけど、見た目はわからない)

茶碗、茶箱に限らず、他の道具もすべて張抜だという。

触ってみたかった。

第2展示室。
宗哲と一閑の棗の競演。

宗哲の蒔絵は美しい。

対する一閑の技術は折撓(おりだめ)棗。
飛来家の代表的な手わざ。

中村家の代表的な手わざの一つ「夜桜棗」。
これも描かれている桜、みえませーん。
(以前、他所で見た夜桜の炉縁はかろうじて見えたのに)

ちなみに、茶室内でロウソクにかざして拝見すると桜が見えるらしい。

反対側には大西家の茶釜がずらり。
天才・2代浄清作の茶釜が3つもあってウレシイ。
狩野探幽の下絵が描かれた車軸釜はさすが。肌合いは「鯰肌」

もう一つ、車軸釜は「きれい寂び」。鐶が「はじき」。形がスタイリッシュ。

第3展示室。
長次郎の黒楽筒茶碗「村雨」に、先にふれた利休中棗。

初代の作が並ぶ。
(時代としては長次郎から道入まで)

初代与次郎の尻張釜のきっちりした形を見て、最後に光悦茶碗。
光悦の白楽筒茶碗「冠雪」。鈍翁が旧蔵したらしい。(文が添っているとのこと)

いかにも鈍翁が好みそうなシブい茶碗。
白楽だけど、不二山の白い部分とは色が全然違う。

今回は茶碗以外の見どころの方が多くて、見応えはあったけど、ちょっと疲れた。


次は新春展「楽歴代 春節会(仮称)」
 2013年1月6日(日)~3月3日(日)

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 2012年3月 『樂歴代の名品 秘蔵の長次郎を見る』
 2012年2月 『京の粋 樂家初春のよそおい』
 2011年10月 『樂と永楽そして仁清 京の陶家 「侘と雅」の系譜』
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 2010年11月 特別展『千家十職 楽家の茶碗-極められた赤と黒の美-』 表千家北山会館
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 2008年10月 開館30周年記念特別展『長谷川等伯・雲谷等益 山水花鳥図襖&樂美術館 吉左衞門セレクション』
 2008年8月「楽茶碗を焼く」
 2008年5月「楽家の系譜」
 2008年3月「動物の意匠」
 2007年11月「元伯宗旦」

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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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千家十職 (ふくろう)
2012-10-25 10:29:31
一閑の茶箱観てみたい、触ってみたい
京都に行くのは無理なので、三越の「永楽善五郎展」で眠気を覚ましてこよう
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