Akatsuki庵

日々と向き合って

茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術

2017年01月22日 16時28分33秒 | 美術館・博物館etc.
『茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術』 サイト
    京都国立近代美術館 ※2月12日(日)まで
    東京国立近代美術館 ※3月14日(火)~5月21日(日)

東京に巡回してくるのはわかっているけど、待ちきれなくて
京都まで。
訪れたのは成人の日。
近くで成人式があったことから、美術館の周辺は新成人でいっぱい。
女子はさすがに京都だけあって、振袖ばっかり。
やはり、振袖も質がよろしいような。
(でも、雨がぱらついてきたんだから、守ろうよ~)
と、見ているこちらの方がヒヤヒヤしてしまった。

さて、展覧会。
祝日にもかかわらず、さほど混雑はしておらず、ゆったり鑑賞できた。

やはり、長次郎茶碗。

有名どころがすらり。

目録を見ずとも所蔵とかわかる。
イヤホンガイドを聴かずとも、解説を目を凝らして読まずともわかる。

10年近く、楽美術館に通ったものが蓄積されて、この鑑賞の瞬間に沸々を湧き上がる快感?
のような不思議な感覚で一つ一つの茶碗をじっくり鑑賞。

初期の作品といわれる『白鷺』(今日庵蔵の赤楽茶碗)にやっと、出会えた
茶道資料館でずっと空振り(←公開時期にいけなかった)したことだろう。

11年前の三井記念館美術館の『赤と黒の芸術 楽茶碗』でも展示されなかった逸品。

この一碗に出会えただけで満足。

あと、長谷川等伯が描いた千利休像も。(表千家所蔵で、めったにお目に掛かれない)

四方茶碗『ムキ栗』も好き。文化庁所蔵となって、トーハクでしばしばお目にかかれるようになり、
少し有難みが薄れたかな。

『大黒』は個人蔵だし、「赤と黒~」以来の再会。
『太郎坊』は『白鷺』と展示替えで見たことあったハズ。(でも悔しくて、フン!という感じで記憶薄い)

田中宗慶、常慶、道入~はもう何度か拝見しているから、ふふんという感じ。

光悦もけっこう出ていた。

『乙御前』と『加賀』が並ぶという贅沢な展示

が、感動もここまで。

一入以下、惺入(せいにゅう)までが一人3碗か4碗。

え? 少なくね?

先代覚入は7碗ほど出ていたけど~。

そして、後半(全体の半分)は当代吉左衛門さんの作品がズラリ。

ここまで来て、「そっか、ここは近代美術館だもんねぇ」。

歴代展ではない。
あくまで近代の楽茶碗がテーマなわけで。

ただ、当代展だけでは人を呼べないからメジャーな長次郎、光悦で導入をはかり、
現代まで至る歴代はつなぎでサッと流し、現代をじっくり見せる。

かぁ、

苦笑しつつ、後半はさらっと見る。

そして、グッズ売り場へ。

ダブルのクリアファイルがおしゃれで使い勝手がいい。

この旅でクリアファイルを持ってこなかったので、1冊買って
チラシやらなんやらを入れて使っている。

東京で同じものを買って、保存用にしよう。

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