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Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

初期の楽焼と千家

2013年11月06日 13時53分39秒 | 美術館・博物館etc.
★楽美術館 サイト
 秋期特別展『利休/少庵/元伯/千家の時代 と長谷川等伯「松林架橋図襖」修復完成記念特別展示』
   ※12月23日(月・祝)まで

今回は珍しく前後期で展示入れ替えあり。
ホンネを言うと後期展示に行きたかったなぁ。
 (長次郎の獅子よりも等伯の襖絵の方が見たかった

あと、事前にサイトから展示目録を印刷するのを忘れてしまったのも失敗

しかし、それに気づいたところでもう遅い。

と気持ちを入れ替えて展示室へ。

旅程表の裏にセッセとメモを取り、後から印刷した展示目録と照合しながら~
さらに時間が経っちゃったので手元の資料なども捲りつつ、、、

 (それに加えの確保とのトロさと体調の問題があり、
  まとめるのに手間がかかるなぁ

1階(第1展示室)はまず弘入の獅子香炉。
田中宗慶の獅子を写したものというが、えらくカラフル。(三彩だし)

本歌にあたる宗慶の獅子は2006年に見た。
こんなカラフルだったかしら?
と、当時の図録を見なおした。

ナルホド。
頭の部分が失われたので、長入が後から作りなおしたとのこと。
時代が入っているので釉薬が変色したような感じ。
だから、復元の意味もあって写しを造った?のかも?

興味深かったのは町長門守傳符状。

少庵の赦免に伴い、常慶が会津へお迎えに行ったということが書いてある内容だそうで、
召出状と同じ年の同じ月の日付だとか。

表千家北山会館の「千少庵」展との見事にリンクして、感心した。

そうして千家から「吉左衛門」を名をもらった常慶。
その香炉釉獅子香炉はけっこう好きだ。

秀忠の墓所からも常慶の香炉が出土しているとか。

徳川家との深いつながりがうかがえる。

少庵時代の幕開けダ。

常慶作の赤楽井戸形茶碗と香炉釉井戸形茶碗が同時に拝見できたのも2006年以来

そして、道入の黒楽「青山」。
Uの字の白い釉薬模様あり。コレッってノンコウさんの代表作の一つやん

わーーーい、やっと初見できたぁ

(ちなみにノンコウ加賀七種ノ内の一つデス)

ノンコウ作では赤楽筒茶碗「山人」も本で見たことある。

葵御紋の赤楽茶入は何度か中2階で見たっけ。

筆洗形の黒楽は形がおもしろい。

中2階(第2展示室)は棗と釜。

利休在判の中棗に関宗長作の小棗。
初代中村宗哲作の利休桐紋棗の写、初代の飛来一閑作の溜棗も。

五代宗哲作の少庵好の夜桜棗の写。
唐物の四方盆。

初代長次郎作の灰器 ココでも初代長次郎かぁ。

辻与次郎の利休好の尻張釜。蓋に穴があいてる?
二代与次郎の霰万代屋形釜。霰が見事。

六代大西浄元は元禄時代のヒト。
少庵好の霰巴釜は表千家の少庵展と同じ形(←当たり前だけど

表千家は風炉の上にのっていたけれど、こちらは単独だから形がよくわかる。

西村道弥の宗旦好の四方釜の写。 小さいなぁ。

西村九兵衛の裏甲釜と立口平釜。鐶付は棕櫚?

目録見てビックリ。
後期は茶釜数個のスペースに等伯の屏風絵がドーンと来るらしい。

前期だからこそ拝見できた茶釜。ちょっとフクザツ。

2階(第3展示室)は長次郎特集?

まず赤楽「道成寺」。
形がね、赤楽というより「こもがい」っぽい。
長次郎茶碗の中でも異例な作風、とか。

津田宗及の日記にも「ハタノソリタル茶碗」と記述があるそうだ。

「万代屋黒」に「面影」はお馴染み。
「勾当」は好きな茶碗。
展示している位置が違うと光の当て方も変わってくる。

「あれ? こんな釉薬の流れ、あったっけ?」
文様かな? 染みかな?

長次郎の妻か娘が焼いたといわれる尼焼。


そして二彩獅子像はやはりすごい。

楽美術館は住宅街の中にある「まちかどミュージアム」。

こういうの、好きだなぁ。
(時間があれば他のところも見たいなぁ)



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★楽美術館バックナンバーリスト
 2013年3月 『楽歴代名品展 楽家歴代が手本としてきた伝来の茶碗』
 2013年1月 『楽歴代 春節会』(第二、第三展示室)
 2013年1月 『楽歴代 春節会』(第一展示室)
 2012年10月『工芸 肌をめでる。樂茶碗の陶肌 茶の湯釜の鉄肌 一閑・宗哲の漆肌』 
 2012年8月 『季節を感じよう!! 夏祭りと茶の湯』
 2012年3月 『樂歴代の名品 秘蔵の長次郎を見る』
 2012年2月 『京の粋 樂家初春のよそおい』
 2011年10月 『樂と永楽そして仁清 京の陶家 「侘と雅」の系譜』
 2011年8月 「樂焼のルーツは、なんと! カラフルな中国の焼き物」
 2011年5月 「樂美術館コレクション-樂歴代とその周縁」
 2011年2月 「特別展樂吉左衞門還暦記念� 個展「天問」以後今日まで」
 2010年11月 特別展『千家十職 楽家の茶碗-極められた赤と黒の美-』 表千家北山会館
 2010年11月 『楽吉左衛門還暦記念展』
 2010年5月 春季特別展『楽歴代展』
 2009年11月 重要文化財新指定記念特別展『長次郎二彩獅子像+勢揃い京の焼き物 侘と雅』
 2009年8月 「『楽焼のはじまり、そして今』親子で見る展覧会/シリーズ「楽ってなんだろう」
 2009年5月 春期特別展『樂歴代』 
 2008年10月 開館30周年記念特別展『長谷川等伯・雲谷等益 山水花鳥図襖&樂美術館 吉左衞門セレクション』
 2008年8月「楽茶碗を焼く」
 2008年5月「楽家の系譜」
 2008年3月「動物の意匠」
 2007年11月「元伯宗旦」

 ※2006年9月 「赤と黒の芸術 楽茶碗」(三井記念美術館)

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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展示目録 (オカピ)
2013-11-17 17:16:04
私も展示目録忘れたのですが、受付の男性に頼んだら、もらえました。別件ですが、スガマチ食堂、年内で閉店だそうです。残念。
返信する
Re:展示目録 (akatsukian)
2013-11-18 08:43:25
オカピさん
情報ありがとうございます。
コピーの実費払ってでもほしいなと思いつつ、
遠慮してました。

次に忘れたら時は頼んでみよっと。

スガマチ食堂のこと、残念。
返信する

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