Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

楽家・春節会の道具(第一展示室)

2013年02月03日 00時00分27秒 | 美術館・博物館etc.
新春展「楽歴代 春節会」 楽美術館 サイト
※3月3日(日)まで

今回はお正月から節分にかけての取り合わせ。
そして、紹介する本日は節分。
ちょうど今の時期に訪れるのがタイムリー。

まずは第一展示室。

まず正面に惺入(せいにゅう)作の三宝台。
上に旦入作の巳香合。←リアルな感じがいい。
脇に旦入作の赤楽鳥居蓋置もめでたさを添える。

続くは“めでたい”茶碗
富士山の黒楽(旦入)、七福神の赤楽(慶入)。
双鶴が描かれた赤楽「福禄寿」。
弘入作だけど、茶碗の手づくねは妻の寿賀さん(=名前もめでたい)。
二羽がよりそう夫婦鶴を描き、やさしい釉薬のかかった赤楽に仕上げたのが弘入さん。

こういう合作を見かけるのはめずらしい。

さらに続くは日月の白楽(了入)、玉ノ彫(弘入)、馬上杯赤楽(惺入)。
梅文が一つついた筒形の黒楽。土師鰭写の黒楽茶碗。(長入) 本歌の土師鰭は瀬戸黒茶碗。

北野天満宮で振舞われる茶碗と同じ?

覚入作の赤楽茶碗「華」。華が梅文。1970年(昭和45年)の勅題に因んで造ったとのこと。

慶入の玉之絵黒楽茶碗は40代の作。押された「中印」がそれを物語る。

了入が隠居した後の晩年の作、桃形赤楽茶碗。(つまり隠居印が押されている)

慶入の乾山写の茶碗。本歌も現存するという。香雪美術館所蔵。うーむ、見たかなぁ?

当代が襲名前の惣吉を名乗っていた時代の赤楽。くらーい悩みの赤。


※第二展示室以降は、また後日。
 (スミマセン。諸処の事情で時間切れ)


★次回展示は春季特別展『楽歴代名品展 楽家歴代が手本としてきた伝来の茶碗』
 ※3月9日(土)~7月7日(日)

※北村美術館 春季取合せ展「春興の茶」 ※3月12日(火)~6月9日(日)


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★楽美術館バックナンバーリスト
 2012年10月『工芸 肌をめでる。樂茶碗の陶肌 茶の湯釜の鉄肌 一閑・宗哲の漆肌』 
 2012年8月 『季節を感じよう!! 夏祭りと茶の湯』
 2012年3月 『樂歴代の名品 秘蔵の長次郎を見る』
 2012年2月 『京の粋 樂家初春のよそおい』
 2011年10月 『樂と永楽そして仁清 京の陶家 「侘と雅」の系譜』
 2011年8月 「樂焼のルーツは、なんと! カラフルな中国の焼き物」
 2011年5月 「樂美術館コレクション-樂歴代とその周縁」
 2011年2月 「特別展樂吉左衞門還暦記念� 個展「天問」以後今日まで」
 2010年11月 特別展『千家十職 楽家の茶碗-極められた赤と黒の美-』 表千家北山会館
 2010年11月 『楽吉左衛門還暦記念展』
 2010年5月 春季特別展『楽歴代展』
 2009年11月 重要文化財新指定記念特別展『長次郎二彩獅子像+勢揃い京の焼き物 侘と雅』
 2009年8月 「『楽焼のはじまり、そして今』親子で見る展覧会/シリーズ「楽ってなんだろう」
 2009年5月 春期特別展『樂歴代』 
 2008年10月 開館30周年記念特別展『長谷川等伯・雲谷等益 山水花鳥図襖&樂美術館 吉左衞門セレクション』
 2008年8月「楽茶碗を焼く」
 2008年5月「楽家の系譜」
 2008年3月「動物の意匠」
 2007年11月「元伯宗旦」

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