Akatsuki庵

日々と向き合って

和親棚

2009年10月18日 00時01分33秒 | 閑話休題
私事で恐縮だが、たまに通う某クリニックでもお茶談義に華が咲くことがある。
というのも、スタッフのお一人が茶道の同門(=同じ流派)なのだ。
支部は全く違うのだけど、ある勉強会でバッタリ遭遇して判明
以来、クリニックでお会いすると情報交換している仲

先日のこと。
「ねぇ、和親棚でお点前したことある
「ありますよー
「ちょっと教えてほしいの。柄杓の扱いって、どうするの?」


って、いきなり聞かれても~
なんせ、3年半も経っているから~と思いつつ、反芻。
「たしか、横に掛けてあるのを使い取りしたかなぁ」
「じゃあ、引かないのネ」
「えぇ。だって、引く場所がないし」
「お道具拝見はどうしたの?」
「えーーーっと。。。しなかったような~」
「他には? 気をつけることとかない
「うーーーん。柄杓でお湯や水を汲む時に恐怖感があった」
「???」
いやはや、なんとも心もとないことで。

聞けば、今度、その方のお弟子さんがお茶会でお点前を担当されるそうで、
使う棚が○型の和親棚なのだそうだ。(私は△型だったけどねー)

4年前は発表されてすぐだったので、一種の和親棚ブームだった。
行く先々の立礼席で和親棚が使われていた。
大抵は○型で瓶掛けを用いての盆略点前だったなぁ。

そういえば、最近、あんまし和親棚って見かけないなぁ。
(自分が茶会へ行ってないこともあるが。。。)
と思いつつ、
「柄杓使っての平点前なんて、珍しいですねぇ」
と、ノンビリ答えると、
「そうなの
 だけど、他の先生に伺っても、点前の扱いをご存知の方がいらっしゃらなくて
 『ご自由にお使いください』ってもねぇ。。。

おやおや。
まぁ、ある程度のヒトなら、臨機応変に点前組み立てられるだろうけど、
若いお弟子さんには無理だし、ちゃんとアドバイスが必要だよねぇ。。。

「点前の事例なら、4年前にNHKで放映された際の番組テキストがありますヨ。
ワタシ持っているから、コピーを差し上げましょ」
ということで、後日郵送しておいた。

『暮らしの中の茶―裏千家 (NHK趣味悠々―茶の湯)』
千 宗室
日本放送出版協会 2003

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テキストも△型だからねぇ。
○型に柄杓を掛ける釘があればよいんだけど。

そうそう。思い出してきた。
このテキストの点前を頭に叩き込んで、空点前で一人練習して、
当日ぶっつけ本番で臨んだっけ。
お茶会ではなくて、『茶席の英会話』という勉強会のデモンストレーション。
ワタシの点前に合わせて、講師が英語で解説するの。
ワタシ自身も英語を聞きながら、点前を進めなきゃならなかったので、
緊張はしなかったけど、気が抜けなかったなぁ。

ほらほら。横に釘がある。(言ったことは嘘じゃなくてよかった~)
柄杓の扱いで怖かったのは、棚の段差があったからだ。
普通のお点前と違い、高低さがあるので勝手が違ったんだ。

確かに、柄杓を用いた点前には不向きな立礼棚だよねぇ。
18万円のオーダーメイドだったけど、その後は売れてるのカナ?
てなことはどうでもよいとして、
その知り合いのお弟子さんがお点前するお茶会が今日10/18らしい。

守備よくいきますように

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