★重要文化財新指定記念特別展『長次郎二彩獅子像+勢揃い京の焼き物 侘と雅』
楽美術館 ※12月20日(日)まで
いつもと違うユニークな展覧会。
いつもは当代が長次郎の茶碗がある独立ケースには了入(9代)の赤楽の茶碗。
「あれ?」と思いつつ、再度のショーケースに向かうと六兵衛。
続いて、道弥、保全、旦入。
解説の英語版を見て、「なるほどねぇ」
生きた時代が重なるのだ。
楽了入 1756~1834
初代 清水六兵衛 1738~1799
仁阿弥道八 1782~1855
永楽保全 1785~1854
楽旦入 1795~1854
真葛(宮川)長造 1797~1860
永楽和全 1823~1891
西の伊万里焼や高取焼が台頭する中で、
同じ時代を切磋琢磨しながら、技を磨いたからこそ京焼の発展があったのねぇ。
とても説得力がある展示内容だった。
中2階は少し時代が遡る。
野々村仁清、尾形乾山(1663~1743)、楽宗入(1664~1716)。
さらに、京都で初の磁器を焼いた奥田頴山(1753-1811)。
他にも粟田焼、古清水、七宝焼。
中でも、八冊の本を積み上げて上にウサギのツマミがついた水指がかわいかった。
2階は長次郎の獅子像。光悦の「村雲」、仁清。
と、また微妙に時代が近い巨匠の作品を比較目線で観賞できるラインナップ。
いつも楽家の歴代の作品を観るだけが多いけれど、
こうして京焼の一部として、同時代の他の作品と比較しながら観るのも面白い。
楽焼のポディションを見直すことが出来た
★「楽家の歴代展」 野村美術館 【後期】12月13日(日)まで
楽美術館がいつもの歴代を避けたのは、ココとかぶらないため?
(大西清右衛門美術館も同じように歴代展を避けていた)
ただ、他で観る楽家歴代展とちょっと調子が違って
左右に分かれたショーケース。
普通は手前から古い代の作品を展示しているのに、なぜか逆
だから、いきなり弘入みて、トナリは慶入で~と遡っていく。
頭が混乱したので、奥まで行ってから、長次郎から順に見直した。
最初のペースが狂ったせいか、印象が今ひとつ
歴代の作品に特徴が観られないような気がした。
その前の代や他の作家の作品の「写し」が多かったからもしれない。
「“○入らしく”ないなぁ」と思うばかり。
席荘は見事に楽家の歴代で取り合わせた道具組で、これはちょっと感心した。
やはりねぇ、京都にある美術館で「楽家歴代」をテーマにする以上、
楽美術館よりも一工夫も二工夫も凝らさないと、
目の肥えた本家のリピーターを満足させるのは難しいのかも。
【参考~このブログにおける過去の楽美術館の記事】
2009年8月 「『楽焼のはじまり、そして今』親子で見る展覧会/シリーズ「楽ってなんだろう」
2009年5月 春期特別展『樂歴代』
2008年10月 開館30周年記念特別展『長谷川等伯・雲谷等益 山水花鳥図襖&樂美術館 吉左衞門セレクション』
2008年8月「楽茶碗を焼く」
2008年5月「楽家の系譜」
2008年3月「動物の意匠」
2007年11月「元伯宗旦」
【参考~このブログにおける過去の野村美術館の記事】
2008年10月 『開館25周年記念 館蔵名品展(前期)』
2008年5月 『高麗茶碗への挑戦』
2007年11月 『懐石のうつわ』展
楽美術館 ※12月20日(日)まで
いつもと違うユニークな展覧会。
いつもは当代が長次郎の茶碗がある独立ケースには了入(9代)の赤楽の茶碗。
「あれ?」と思いつつ、再度のショーケースに向かうと六兵衛。
続いて、道弥、保全、旦入。
解説の英語版を見て、「なるほどねぇ」
生きた時代が重なるのだ。
楽了入 1756~1834
初代 清水六兵衛 1738~1799
仁阿弥道八 1782~1855
永楽保全 1785~1854
楽旦入 1795~1854
真葛(宮川)長造 1797~1860
永楽和全 1823~1891
西の伊万里焼や高取焼が台頭する中で、
同じ時代を切磋琢磨しながら、技を磨いたからこそ京焼の発展があったのねぇ。
とても説得力がある展示内容だった。
中2階は少し時代が遡る。
野々村仁清、尾形乾山(1663~1743)、楽宗入(1664~1716)。
さらに、京都で初の磁器を焼いた奥田頴山(1753-1811)。
他にも粟田焼、古清水、七宝焼。
中でも、八冊の本を積み上げて上にウサギのツマミがついた水指がかわいかった。
2階は長次郎の獅子像。光悦の「村雲」、仁清。
と、また微妙に時代が近い巨匠の作品を比較目線で観賞できるラインナップ。
いつも楽家の歴代の作品を観るだけが多いけれど、
こうして京焼の一部として、同時代の他の作品と比較しながら観るのも面白い。
楽焼のポディションを見直すことが出来た
★「楽家の歴代展」 野村美術館 【後期】12月13日(日)まで
楽美術館がいつもの歴代を避けたのは、ココとかぶらないため?
(大西清右衛門美術館も同じように歴代展を避けていた)
ただ、他で観る楽家歴代展とちょっと調子が違って
左右に分かれたショーケース。
普通は手前から古い代の作品を展示しているのに、なぜか逆
だから、いきなり弘入みて、トナリは慶入で~と遡っていく。
頭が混乱したので、奥まで行ってから、長次郎から順に見直した。
最初のペースが狂ったせいか、印象が今ひとつ
歴代の作品に特徴が観られないような気がした。
その前の代や他の作家の作品の「写し」が多かったからもしれない。
「“○入らしく”ないなぁ」と思うばかり。
席荘は見事に楽家の歴代で取り合わせた道具組で、これはちょっと感心した。
やはりねぇ、京都にある美術館で「楽家歴代」をテーマにする以上、
楽美術館よりも一工夫も二工夫も凝らさないと、
目の肥えた本家のリピーターを満足させるのは難しいのかも。
【参考~このブログにおける過去の楽美術館の記事】
2009年8月 「『楽焼のはじまり、そして今』親子で見る展覧会/シリーズ「楽ってなんだろう」
2009年5月 春期特別展『樂歴代』
2008年10月 開館30周年記念特別展『長谷川等伯・雲谷等益 山水花鳥図襖&樂美術館 吉左衞門セレクション』
2008年8月「楽茶碗を焼く」
2008年5月「楽家の系譜」
2008年3月「動物の意匠」
2007年11月「元伯宗旦」
【参考~このブログにおける過去の野村美術館の記事】
2008年10月 『開館25周年記念 館蔵名品展(前期)』
2008年5月 『高麗茶碗への挑戦』
2007年11月 『懐石のうつわ』展