徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

「花鳥-愛でる心、彩る技 <若冲を中心に>」(第4期)

2006-07-23 | 美術
「花鳥-愛でる心、彩る技 <若冲を中心に>」(第4期)
2006年7月8日から8月6日
三の丸尚蔵館

第1期第2期、第3期(その1),(渡来の中国絵画)と鑑賞してきた若冲の「動植綵絵」も今回で4回目。NHK新日曜美術館で紹介された直後に行ったからでしょうか、ちょっと混んでいます。今回の目玉は、何と言っても。
  • 旭日鳳凰図 伊藤若冲 1幅 宝暦5年(1755)
    初めて、若冲を素直にいいなあと感動。
    派手な「鳳凰」。細かく描かれた真っ白な羽。赤いぼんぼりの模様もついている。鳳凰の顔は、中国絵画のコピーと想像の産物だとのこと。背景も可也凝っている。題名の「旭日」が雲間に画面右に浮かぶ。画面左下には、水しぶきが飛んでいる。

    「動植綵絵」のほうは、今回は、
  • 25 老松白鳳図
  • 5 向日葵雄鶏図 宝暦9年(1759)
  • 7 大鶏雌雄図 宝暦9年(1759)
  • 20 群鶏図
  • 23 池辺群虫図
  • 24 貝甲図
    の6点。老松白鳳図は、得意の白が鮮やか。このほか鶏図が3枚もある。実際は、組で展示することを意識して描いたのではと最近思うようになってきたが、この件については、署名と構図から検討した考えを後日書きたい。池辺群虫図、貝甲図は、如何にも図鑑のよう。

    このほかに「花鳥十二12ヶ月図 酒井抱一 12幅 文政6年(1823)」、これは小禽がよかった。 「東都時名画帖」は、様々な画家による花鳥の写生帖。

    半年に亘って開催された「花鳥-愛でる心、彩る技 <若冲を中心に>」も次回で最終期です。
    第5期は、8月12日~9月10日開催。

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