徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

大名茶人・遠州400年 小堀遠州 美の出会い展

2008-01-13 | 茶道具
大名茶人・遠州400年 小堀遠州 美の出会い展
松屋銀座
2008年1月14日まで

 NHK新日曜美術館で築城、庭園、そして茶室を作った遠州が紹介されていた。備中松山城、頼久寺の庭園などが紹介されていた。
 さて本展覧会は茶道具の紹介。
 先ず素晴らしかったのは、1636年に家光をお迎えして茶会で用いられた茶道具の三点。
  • 大名物 油滴天目茶碗 (北村美術館 藤田伝三郎、井上世外、益田鈍翁と来歴) 
  • 定家筆 桜ちるの文 (北村美術館)
    は、第一の茶屋に用いられた。第二の茶屋に用いられた茶碗が、
  • 膳所光悦茶碗(将軍家光献茶御控二つの内) 光悦にしては柔らかい風合いの茶碗。もう1点はMOA美術館に所蔵されているとのこと。

     小堀遠州筆 茶入目利次第 巻一
    というのがあった。茶入を窯分けをしている。興味津々だが、老後の楽しみに取っておこう。

     当然といえば当然だが、中興名物がずらっと並ぶ。
  • 中興名物 唐物 文琳茶入 銘 吹上 五島美術館
  • 中興名物 瀬戸 金華山窯 飛鳥川手 本歌茶入 銘・飛鳥川 湯木美術館
  • 中興名物 瀬戸 破風窯 凡手 茶入 銘・撰屑 根津美術館
  • 中興名物 高取 大海茶入 銘・松風 
  • 中興名物 丹波 耳付茶入 銘・生埜 湯木美術館
  • 中興名物 膳所 耳付茶入 銘・大江 根津美術館
  • 中興名物 薩摩甫十瓢箪 茶入 銘・玉水 田中丸コレクション
  • 中興名物 小井戸茶碗 銘・忘水 根津美術館
  • 中興名物 熊川茶碗 銘・千歳 五島美術館
  • 中興名物 高麗茶碗 銘・古手屋 三井記念美術館
  • 中興名物 伯庵茶碗 銘・朽木 五島美術館
    これは圧巻。

    綺麗サビ、面取、瓢箪、耳付といった遠州好みがよく判りました。
    14日までの会期の前日の終了間際の1時間、慌てて見ましたが、段々皆さん帰っていくのでどうやら鑑賞できました。

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