徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

NHK新日曜美術館「浦上玉堂 画を写して画家たるを恥ず」

2006-11-19 | 美術
NHK新日曜美術館「浦上玉堂 画を写して画家たるを恥ず」

2006年11月19日放映

先週、鑑賞してきた浦上玉堂展についての番組。テレビで細部まで色彩がよく判り(地上波ディジタルです)、見落としているところが多々あるのに気づく。山紅於染図など、展示の説明で黄色の部分があるというにも関わらず、見つけらずにいたが、テレビの画面でようやく判明。

さて、今回の番組では、琴士 作曲編曲家の 坂田進一氏が出演していた。氏によると、山雨染衣図など、横の線が顕著で目に飛び込んでくるという。一定のリズムを刻んで木々を描いていることは、琴のビブラートの奏法と、筆法と、無意識のうちに(所作が)つながっているのではという。琴には絵画的な手法もあるという。「遊魚擺尾勢」という奏法は、手を撥ねるようにして弦をたたく手法だそうだ。
岡山県立美術館学芸課長 守安収氏も、玉堂絵画の音楽的な面として、濃淡、潤いにみちた筆遣いと乾いた筆遣い、繰り返し、時々浮かぶ白い空間などの間を挙げていた。

また、国宝 東雲篩雪図は、脱藩出奔後の会津藩で冬を過ごしたときを思いだし描いたのだろうという。東雲とありますが、凍雲という意。

千葉県立美術館でも四文字または五文字の題をきちんと味わいながら鑑賞すれば、ベストだったと。でも、全部それをすると作品点数が多すぎますので要注意。

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