徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

生誕130周年 松園と美しき女性たち@山種美術館(2)

2005-12-03 | 美術
生誕130周年 松園と美しき女性たち @山種美術館(その2)

 松園の作品についてはその1で書きました。今回は美しき女性たちということで他にも33点が展示されていたので、目に留まった作品を。
 小倉遊亀「舞う」(2点)(昭和46年 再興第56回院展)(昭和47年 再興第57回院展)。どちらも壁いっぱいの大作。
 鏑木清方「伽羅」比較すると、やはり男性の描く女性です。
 岩佐勝以(又兵衛)「官女観菊図」。名前だけは聞いていて、興味ありました。へええという感じです。
 浮世絵は、摺り色のよい作品が並んでいて流石山種美術館と関心。特に春信の「梅の枝折り」(1767-67頃)「柿の実取り」(1767)の黄色の発色は江戸時代のままではないかと。 鳥居清長、喜多川歌麿(初代)も2点ずつ。
 最近の作品で加藤登美子「ニューヨークの彩り 空を飛ぶ」(1998年)。白い背景に、色の線でニューヨークの建物を描き、その上に躍動的な女性を描く。ニューヨークで活躍する日本女性への賛歌でしょうか?
 
P.S. その1にアイレさんからコメントいただきました。図録には松園お気に入りの髪形が解説してあると。どういう色合いの着物に染めるか、纏うか、どういう髪型にするかというファッションを含めて、四季折々の女性を描いていたのですね。その辺が確かに古きよき京都の女性の画家ならではですね。私も本BLOGを書くにあたってつらつらWEBをチェックしていたら、奈良にある上村松園・松篁・淳之の作品を収蔵する松伯美術館の「特別展 生誕130年記念 上村松園展(10月25日(火)~11月27日(日))」を今頃発見してしまいました。図録を取り寄せそうか。。。迷っています。

松伯美術館のHPから:「真・善・美の極致に達した本格的な美人画を描きたい」と語り、強い信念のもと努力と挑戦を続けてきた上村松園は、近代の日本画に輝かしい功績を残し女性初の文化勲章を受章しました。生誕130年を記念して開催する本展では、初期から晩年にいたる選りすぐりの名品を一堂に集め、60余年に及ぶ画業を回顧します。



(財)山種美術財団 の重要文化財
絹本著色 炎舞図 速水御舟筆 
絹本著色 久能山真景図 椿椿山筆 天保八年八月の年記がある
絹本著色 斑猫図 竹内栖鳳筆
(2006年9月30日から11月19日の「竹内栖鳳とその弟子たち」展で登場予定)
紙本金地 著色名樹散椿図 速水御舟筆 二曲屏風
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