徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

国宝伴大納言絵巻展

2006-10-07 | 美術
国宝伴大納言絵巻展
2006年10月7日から11月5日(ただし全巻展示は10/7-10/15,10/31-11/5)
出光美術館

初日の10時に到着したのですが、もう入館に長蛇の列。勉強してあったので、(こちら)はじめの説明は全て飛ばして、上巻に並びます。10人くらいです。あっという間に後ろに20人くらいの列。並ぶのを諦めて、はじめところだけは後ろから覗いて歩き出しました。

書物と違って実物を見るとやはりこの装束の美しさは、検非違使の話だなあというのが実感。あとは、紅葉の赤が美しい。

上巻の断簡のあとは、今回UVランプ(X線?)をあてて再確認された。また、貴族と庶民では白の絵の具が異なっていたというのも新発見。上巻の良房の衣装が消されているのは、最後の捉えられる人物と同じだからではというのが、今回の謎解き。確かに。

最後の展示室で拡大した人物像が貼ってある。もう一度、上巻から並びなおして、ちょっとだけ、炎の火の粉、上巻の伴中納言の衣装などを確認。

11時ごろ帰る頃には、10時の頃よりは、列は20人ぐらいだが、すこしは落ち着いたようだ。そんな混雑具合でした。絵巻物は混みますのでお早めに。



伴大納言絵巻のほかの展示は少々。

  • 重文 不動明王二童子図 平安末期から鎌倉;天台宗の僧侶安然は9世紀末から10世紀に活躍した。不動明王関係の経典類を総合して「不動十九観」というイメージする方法を創った。中央に不動明王を描き脇侍として二童子を従えるという図様の多くの不動明王が描かれることになった。
  • 重文 十王地獄図 双幅 鎌倉末から室町期;十王信仰は地蔵菩薩信仰と結びつきながら広まった、画面上方に円相内の本地仏とともに十王が描かれる。十王の表情はコミカル。
  • 重文 真言八祖行状図;保延二年(1136年)に建立された大和内山永久寺の真言堂伝来。伝藤原宗弘。
  • 重文 金剛蓮唐草文透彫経箱 室町後期
    など

    これらは、不動明王二童子図を除いては、出光美術館名品展Iに展示されていた。
    実は、初日に11時ぐらいまでは、不動明王二童子図と十王地獄図の説明が逆転していました。それを指摘したのは私です。


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    4 コメント

    コメント日が  古い順  |   新しい順
    午後でした (キリル)
    2006-10-07 23:29:18
    TB&コメントありがとうございます。

    やはり午後には混み始めたようです。当初は、ロープ内で後ろから眺めることができていたのですが、割り込みする人がいたりして、ロープ内が1列分の広さに狭められました。こういう展示は難しいものですね。
    返信する
    根性? (Tak)
    2006-10-15 01:07:03
    こんばんは。

    TBありがとうございました。



    並ぶの嫌いですが

    これは間近に見たくて

    30分も並んで観て来ました。



    中・下巻は面白いですね。

    明日は新日曜美術館です。

    大変なことになりますね。
    返信する
    新日曜美術館の日に (とら)
    2006-10-17 22:27:58
    行ってきました。最初から最後までエンジョイできました。科学的なことで謎が一つ解けても、その先にまた謎があっていつまでも楽しませてくれる絵巻物ですね。
    返信する
    Unknown (はろるど)
    2006-10-18 22:30:30
    こんばんは。

    私が出向いた際はさほど混んでいなくて助かりました。

    (あの展示では混んでしまうと大変です。)



    答えの出ない謎解きは楽しいですね。

    絵巻も見ながら、あれこれ思いを馳せてしまいます。
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