脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

水俣病の過ちを今後は絶対に繰り返させるな!

2012年07月19日 | つぶやき

まず、

このけさのNHKのニュース動画を見て、ニュースを読んでください。

 

国の基準では

水俣病と認められない人の救済策の申請期限が今月末に迫るなか、

熊本県水俣市などで先月行われた一斉検診で、救済策の対象となっていない地域や年齢の人の90%近くに水俣病特有の感覚障害がみられたことが分かりました。


主催者は潜在的な被害者が多くいるとして期限の撤回を求めています。

国の基準では水俣病と認められないものの一定の症状がある人に、210万円の一時金を支払うなどとする救済策は、今月末に申請が締め切られます。

被害者団体と医師団では、症状がありながら救済を受けていない人を見つけようと、熊本県水俣市や天草市などで過去最大規模の一斉検診を先月行いました。


18日、東京で行われた記者会見によりますと、

1396人の受診者の87%にあたる1213人に、

水俣病に特有な手足などの感覚障害があると診断されたということです。


また、救済策では、対象となる人を、

有機水銀の排水が止まり、影響が小さくなったとされる昭和43年の12月末

以前に、水俣湾周辺の一定の地域に1年以上住んだ人

などとしていますが、

対象地域以外の受診者の88%、対象年齢外の受診者の85%に感覚障害がみられたということです。


検診の責任者を務めた高岡滋医師は「万人単位で被害者が潜在しているのは間違いなく、

被害の全体像が見えないなかで救済策の申請を締め切るべきではない」と話しています。

被害者団体などは結果を環境省に提出し、申請期限の撤回を求めています。

__________________________________

以上NHKニュースから。

 

昭和43年12月以降に、生まれた男性が、ニュースに出ていました。

このニュース文ではわかりにくいですが、、

 

昭和43年12月までに水俣湾の一定の地域に1年以上住んだ人で、症状のある人は

水俣病と認定するけれど、

昭和43年12月以降は、有機水銀の排出が工場から止まり、影響が少なくなっていたはずだから、

それ以降に水俣湾の一定の地域に1年以上住んでいたとしても、

その後症状が出ても、水俣病とは認定しない。という意味なのでしょう。

 

また、国が指定した、水俣湾の一定地域以外の人は、

症状が出ても、その地域外だから、水俣病とは認めないってことでしょう。

有機水銀を含んだ魚は、回遊して、うみべの町を移動するはずなのに。

たとえ、その国の指定した一定地域に住んでいて、毎日のように、毎食魚を大量に食べていたとしても、

その地域に住んだ期間が10か月なら、12カ月に満たないからと、

その後、どんなに水俣病の症状が出ても、

水俣病と認めないってことなんでしょう。

 

そんなバカな話ってあるかい。

どこのだれが、

1年そこに住んでいれば、水俣病になるけど、

1年未満だったら、水俣病でない、なんて決めたんだい?。

 

人間の体って、そんなに杓子定規みたいな、機械みたいにかっきりしたもんなんかい?

ちがうだろ?

もっと柔軟性があるもんだろう、人体への影響なんて。

 

さらに、この動画にはないけど、生のニュースでは放送されてたけど、

国が認めた期間以後に生まれた人は、自分が胎児性の水俣病である証拠を

自分で見つけ出して提出して証明しなければ、いけないそうだ。

 

たとえば、ここにも書いてあるけど、

母親の髪の毛やへその緒などの水銀の証明が必要だそうだ。

母親がなくなってしまって、遺髪の髪の毛も、へその緒もなかったら、

どうやって、自分は胎児性の患者だと証明するんだい。

 

赤ちゃんで何かなんだかわからず生まれてきた人に、生まれた時からのさまざまな証拠と記録の

提出を求めているのと同じだろう。

そんなの認定に必要かもしれないからと、そんな気が回る親を持っている人ばかりじゃないだろう?

 

さらに、国が定めた一定地域以外に住んでいた人は、

当時魚を大量に食べていたという証拠を出さなければならないそうだ。

毎日、魚やで、魚を買ったレシートでも集めて提出せよとでもいうのかい?

漁師から、直接現金で買った場合で、レシートなんてないこともあるだろう?

それとも、

毎日魚を食べた、食事メニュー日記でも出せというのかい?

毎日の食事メニューを、今みたいに、毎日ブログにアップしている人が

当時いるわけないし、

毎日の魚メニューを毎日写真に撮って記録しているようなお母さんも、当時はいるわけないだろう?

だって、

のちに、その魚に含まれている水銀が原因で、病を発症し、

その病の認定を得るためには、魚を日常的に食べていたという証明が必要だなんて、

 

だれも発症前は思わないだろう。

 

なんということだ。

私たち、脳脊髄液減少症の過去の交通事故での患者みたいじゃないか。

 

交通事故で脳脊髄液漏れが起き、それを見逃され続けたのは、患者のせいではないのに、

その因果関係を証明する資料を、ただでさえ、病んでボロボロの体の患者に、探し出して、

文書にして、提出しないと認めないという。

 

どういう速度で加害者にぶつけられて、どういう衝撃が被害者の人体に加えられて、

それで、

脳脊髄液漏れが発症したと、自らデータを取って証明しなければ、

認められないなら、

それらの計測機器を、自動車に取り付けるのを義務化してほしい。

せめてドライブレコーダーくらいは、全車に標準装備にしてほしい。

シートベルトみたいに装備を義務化してほしい。

 

それもせずして、

被害者自らに、事故と髄液漏れの因果関係を証明しろという無理難題を平気でいう。

ただでさえ、髄液漏れて、歩くのも起きて動くのも、高次脳機能障害で、文章読むのも判断するのも、

能力が低下してしまって、家族の助けもない患者に、

すべて自分でやれと、やれなければ、あきらめろと、

それはあまりにもひどすぎると思う。

 

その上、こっちは症状の自覚症状を感じて、異常を訴えて事故後まもなく医師を受診しているのに、

何年も、何十年も見逃された挙句、

時効だから、検察審査会への不起訴不当の訴えも起こせなければ、

相手を有罪にもできなければ、

民事裁判だって、時効がくればできなくなる。

交通事故からこうなったといったって、証拠がないんだから、交通事故の後、自分でスキーでもして、転倒したんじゃない。

強く趣味の管楽器でも吹いて、外リンパろうでも起こして、髄液もれたんじゃない?

お産でも脳脊髄液漏れたりするというから、それでなったんじゃない、と

いくらだって、損害保険会社からは言われてしまうだろう。

なんてことだ。

患者、被害者には何の落ち度もないというのに。

水俣病患者さんも、同じだったのだろう。

患者さんには何の落ち度もないのに、厳しい診断基準で、絞られたあげく、

さらに、自分で自分の症状と水銀との因果関係を証明せよ、その文書を提出せよという

難題をかぶせられる。

 

まるで、患者自らが、「そんなの無理だ、この体でできっこない」と、申し出るのを、認定されるのを、

あきらめてくれることを、国が望んででもいるかのように。

 

 

 

症状と、原因との因果関係を、

動けないほどの症状に苦しむ患者本人にやらせることが前提なんてなんてむごいことだ。

患者に代わって健康な家族が声を上げ、訴えを起こし、

闘ってくれる、そんな恵まれた患者ばかりではない。

 

自分ではそういうエネルギーも知恵も、気力もわかない患者に代わって、

第三者の公的機関の調査員が、親身になって、調査してそういう証拠を集めて

資料を作ってくれるサービスぐらい、国は無償で用意してもらいたいものだ。

 

それは、私たち、過去の脳脊髄液減少症患者にも言える。

時効があったとしても、今まで気付けなかったのは私たちのせいじゃないんだから、

髄液漏れだと気付いた時からの時効適用にしてほしいし、

自分では証拠集めも、できない患者に代わって、

誰か公的機関の第三者が、患者救済のために動いてくれる仕組みがあってもいいものだ。

 

交通事故から、脳脊髄液漏れと診断つくのが遅れれば遅れるほど、

 

当時の通院歴のカルテを集めたくても、5年たてば廃棄処分されているものもある。

 

被害者に罪はないのに、

ただでさえ、病で苦しんでいるものにむかって、家から外出もできないほど、弱っているものに向かって、

自分で証拠を出せという。

 

弁護士の着手金を払ってくれたり、裁判費用を払ってくれたり、

治療費を払ってくれたり、

患者に代わって証拠を集めくれたり、病院にカルテをもらいにいってくれたり、

世間に脳脊髄液減少症について、患者本人に代わって訴えてくれたり、

家族に恵まれたごくごく一部の本当に全体のごく一部の患者さんが、

脳脊髄液減少症と事故との因果関係を訴えても、裁判で敗訴することが続いている。

 

ましてや、

そんな家族もお金も理解者にも恵まれていない、孤独な患者が、

一人で訴えを起こしたり、

自分で活動的に証拠を集められるわけがないじゃないか!。

声を上げられないで泣き寝入りせざるをえないことをいいことに、

国も裁判所もあぐらをかいて、見て見ぬふりして、間違った判断をし続けている。

裁判所も、国も、なんと冷たいことか。

 

なんと、水俣病と脳脊髄液減少症の置かれた現状は似ていることか。

 

水俣病は、こんなに年月がたってもなお、

適切に患者たちが救済されていない。

 

感覚障害を、補償目当てのさびょうだと決めつけて、厳しい基準で、患者を絞り込むことよりも、

過去の過ちをきちんと直視し、

一人ひとり、たんねんに診察し、調査し、

一人の、見逃しもないようにして、水俣病患者を救済していただきたい。

 

そして、

その水俣病での過ちを、脳脊髄液減少症でだけは、

絶対に繰り返さないでほしい。

 

「起立性頭痛のある患者しか髄液漏れとは認めない、その治療も先進医療に認めない」としたら、

また、

水俣病の過ちを、繰り返すことになる。

なんとかしなければ、

生涯、水俣病患者によりそって、亡くなっていった原田先生が、あの世で泣くよ。

 

政権与党の民主党から、どんどん議員が離れていく。

民主党内の「脳脊髄液減少症を考える議員連盟」も解散かい?

 

いつだって、

医学界や政界のくだらない権力争いや、国や企業との癒着の中で、

翻弄され、

救済されないのは、

われわれ国民の中の、そのまた弱者たち。

 

こんな国、もういやになる。

人の心に、正義はないのか。

 

こちらもお読みください。

 

脳脊髄液減少症も、患者が黙っていれば、

水俣病と同じ方向へ持っていかれる。

 

何十年たっても、解決しない、水俣病みたいにさせられる。

そんなの嫌だ!。

私は、

脳脊髄液減少症に対し、きちんと水俣病の教訓が生かされ、

脳脊髄脊髄液減少症が

普通の病気やけがのように、

温かくみんなに理解され、

事故後発症しても、どの科のどんな医師を受診しても、早期に医師に気づいてもらえ、

すみやかに、専門医に紹介してもらえ、

重症化する前に、

当たり前に早期精密検査、早期診断、早期治療を受けられ、

症状によっては、整形外科や精神科や、眼科や耳鼻咽喉科や、リハビリテーション科や精神科が連携し、

チーム医療で、患者の回復とリハビリを支え、

患者として、病人として、普通に助けてもらえる日本の社会を見てから、

寿命が尽き、安心して、

自分の役目はおわったと、ほっとして死んでいきたい。

 

だから、頼むよ。

日本中の患者と家族と支援者のみんな、

心を一つにして、闘っていこうよ。

患者会の枠を超えて、手をつなごうよ。いつまでも反発しあって対立しあってばかりいないで。

政党も、超党派で患者をたすけてよ。

いつもごたごた内輪もめやったり、あの党とは手を組みたくないなんて言ってないで、

人の命がかかっていることなんだよ。しっかりしてよ。

 

医学界もそうだよ、プライドだか、メンツだかなんだかしらないけど、

病名ごと、学会ごと、専門ごとにわかれすぎてないで、

相互に、情報交換して、脳脊髄液減少症の研究に力を貸してよ。

 

原田先生のご遺志を未来につなげるためにも、

私たち患者が負けるわけにはいかないのよ。

負けるもんか。

 

 

 

 

 

 

 

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