脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

無理解との闘い 1

2009年05月08日 | つぶやき
先日
「きになるニュース」の題名でUPした記事。その後、リンク先の記事が消えてしまったので、
あらためてネット上の記事内容を貼り付け、
関連ブログ記事も紹介させていただきました。



4月17日付け、読売新聞の以下のような記事でした。
新聞掲載記事内容です。

「23年前の事故、後遺症認定」

東京地裁 脳に障害、記憶力低下、

23年前の交通事故が原因で脳に傷を負い、
記憶力低下などの後遺症が残ったとして、東京都内の女性と母親が、
事故の相手方の男性に損害賠償を求めた訴訟の判決が16日、東京地裁であった。

八木一洋裁判長は「事故による後遺症が認められる。」と延べ、
約2300万円の賠償を命じた。

判決によると、、女性は中学生だった1986年、自転車にのって、栃木県内の交差点を通過中に、出会い頭に自動車と衝突し、頭蓋骨骨折などの大けがを負った。

その後、女性は疲れやすく、記憶力低下などの症状が出て、
2005年には事故が原因で、脳機能障害になったと診断されたが、自動車損害賠償責任保険の審査では、事故との因果関係が認められなかった。

訴訟で被告側は、「原告は事故後、有名大学に進学しており、
障害は回復している」と主張したが、判決は「本人の努力で大学合格を果たしたが、事故後の高校・大学時代は寝ていることが多く、
現在は整理整頓ができなくなっている。」と指摘。

現在の体調不良は、事故で発症した脳機能障害が一因と認定した。


以上読売新聞2009年4月17日記事より。



そうなんですよ・・・・
脳脊髄液減少症の記憶障害は、無理をすれば、
新しいことは学習することもできるんです。

ただし、脳の
油の切れた歯車をきしませながら、無理やり力づくで動かすような感じて
集中力も持続力も続かず、新しいことを学ぶにも、
事故前の何倍ものエネルギーを使います。

脳脊髄液減少症の記憶障害は、新しいことは努力すればなんとか学べますし、長期記憶に入った記憶は比較的保たれているんですが、
無意識にちょっと置いたもの、手に持っていたものなどを次々なくすとか、
さっき無意識に歯磨きしたのを忘れてしまうとか、

無意識に行ったような短期記憶、直前記憶が消えてしまうような記憶障害が出るのです。
有名大学に進学したから障害は回復しているなんって言い分は、こういった記憶障害の知識のない人たちの言い分です。

それに、私も、「かたづけ」ができない障害に今も苦しんでいます。

これについては書くと長くなるので今回は書きません。

整理整頓ができないのはつまり、そういう高次脳機能障害なのです。

でも、たんなる「だらしがない人間」と誤解されます。
脳の障害なのに、今でも家族に責められ続けています。


前回の「気になるニュース」の記事でも
追加でご紹介させていただきましたが、

以下のブログ記事やコメントに、
同病の脳脊髄液減少症患者の皆様はどうお感じになりましたでしょうか?
プーサンのぼやき

私は脳脊髄液減少症がまだまだ世間に理解されていないと感じ、
これから先も、また私のような悲劇が繰り返されてしまうような危機感も感じ、

とてもとても、悲しくなりました。

別に保険やさんたちにケンカを売るつもりはありません。

保険やさんたちにはぜひとも、

脳脊髄液減少症ガイドライン2007

脳脊髄液減少症データ集 1

脳脊髄液減少症データ集 2
を熟読されて勉強なさって、正しい知識を持っていただいて、

脳脊髄液減少症についてご理解いただきたいだけなのです。


保険やさんたちが、ただでさえ、体が傷つき身体的にも痛み、働けなくなり経済的にも苦しんでいる真の、詐欺師ではない被害者を

さらに精神的にまで苦しめ追い詰め、自殺にまで追い込むようなことは
もう絶対にあってはならないと思っています。

参考までに過去記事「脳脊髄液減少症の質問主意書」
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