脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

秋晴れの空

2007年10月28日 | つぶやき
今日は台風一過のいいお天気です。

青い空に、色づいた柿の実が
鮮やかに映えていました。

でも、体調は悪いです。

苦しくて体を起こしていられなくなったり、
出たり消えたりする不思議な半身麻痺や安静時の突然の動悸、心臓の圧迫感
手首、足首の脱力が現れ、
そのつど、水分とって横になるしかありません。

ものすごい苦しい重病感を感じるのは自分だけで、
そんな時も見た目、そんなふうには見えないらしいし、

数十分横になると苦しさが治まったり
ペラペラしゃべったり、普通に歩けたりするので、
よけい、その苦しさを信じてもらえません。

横になって、回復して、動いている私が
横になる前、
体が溶けてしまうようなだるさや
手足の脱力、
息ができないような呼吸困難感、
心臓をにぎりつぶされるような狭心症のような苦しさの
重病感を感じている人間には

とても見えないようです。

でも、
回復する時、脳脊髄液の増減で、
こういう症状の波も現れると
主治医の先生がおっしゃっていました。

「症状のほとんどは、脳脊髄液の減少による
脳の機能障害によって、精神機能も含め全身の症状が出ると思われ、
苦しみを感じるのは自分だけ。検査にも出ない痛み苦しみ。

しかも、症状が出たり消えたりするから、
普通の病気や怪我の概念しか持ち合わせていない医師や一般の人には
まるで仮病のように演技のように見える。

とてつもなく苦しい時でも、それが表情や顔色に出にくい。
見た目健康そう。どこも悪いところがないように見える。

普通に話せることも多く、症状には時間単位でも波があるから、ウソっぽく
演技っぽい。」

これが、
脳脊髄液減少症を知る医師であっても、
経験の浅い医師には、
「重病患者として」真剣に扱ってもらえない原因だと思います。

仮病じゃないのに、仮病そっくり。

演技じゃないのに、演技そっくり。

ホントに不思議で、残酷な病態です。





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10 コメント

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いい季節が来たのに… (のぶ)
2007-10-28 22:52:50
不調なんですね。お互いに
本当に過酷で厄介な病気だと思います。
気が変になりそうな症状を抱えているのに
とりあえずフツーに喋れてしまうんですよね。
電話では「元気そうじゃん」と友人によく言われます。
実に不思議です

ゆめさんのお住まいは風光明媚なトコロですねえ。
うらやましいです。
コスモス畑も柿の木も秋~~って感じがして。
私も早くこんな景色の中を散歩したいですwa
理解されない病は、本当につらいのですね。 (現役保険営業マン)
2007-10-28 23:11:53
こんばんは。
すっきりとした秋晴れのように気分すっきり…とはいかないようですね。

神経因性疼痛、線維筋痛症、脳脊髄液減少症のように他人にその病態が理解されない、されにくい患者さんは本当につらいのですね。
台風と症状悪化の関係 (ゆめ)
2007-10-29 12:27:32
今日になったらずいぶん楽です。
昨日より、楽です。

昨日は台風行ったばかりで、体調がもどらなかったのでしょうか?

どうも金土日と具合が悪かったのは
やはり台風の低気圧の影響だったのでしょうか?

恐るべし、低気圧
のぶさんへ (ゆめ)
2007-10-29 15:11:47
いつも、のぶさんのブログ記事は
私が書きたくても、
なかなか書けない気持ちを代弁してくださるような
この病態を適切に表現してくださる記事で
ありがたいし、感動しています。

きっと、のぶさんの体験記事で
腰椎穿刺での脳脊髄液減少症がどんなに苦しい症状を引き起こすか気づく方もいることでしょう。

同病の患者さんであっても、
のぶさんのように、鋭い視点で書いてくださる方は
同じ患者としても、とてもありがたく、感謝でいっぱいです。

のぶさんが、何年苦しんでこられたのかわかりませんが、やはり、この病態の真の怖さは、
長く放置されてみないとわからないのかもしれません。

どうか、無理しないで、書ける時にぜひ続けていただきたいです。

私も見た目「元気そう」と言われますよ。
調子のいい時しか表にでないからよけいです。

のぶさんも私も治って元気になったら、
私の住む地域を案内しますよ。

いつか一緒に公園を歩きましょう。

それぐらいの夢をもたなくては、
毎日も、この社会の現状もつらすぎますもの・・。
現役保険営業マンさんへ (ゆめ)
2007-10-29 15:31:17
いつもコメントありがとうございます。

繊維筋痛症や慢性疲労症候群と先に診断された方の中に、脳脊髄液漏れが発見され、
根本原因は「脳脊髄液減少症」であった例があるそうです。

慢性疲労症候群と繊維筋痛症は
私もしれば知るほど症状がそっくりで、もしかしたら
同じ病態につけられた「違う病名」なのではないかと思っています。
はやく関連性を研究してもらい、はっきりさせてほしいです。

今年はじめに日本テレビの女子アナウンサーが繊維筋痛症で自殺してしまった時、
脳脊髄液減少症を知る患者や医師たちは
「あれは脳脊髄液減少症だったのでは?」と思ったはずです。

そのことはまつもと泉先生もブログに書かれています。
私のブックマークにはりつけてありますのでご参考ください。

その当時、テレビでさかんに繊維筋痛症の権威とされる医師たちが出ていましたが
最後には必ず「心因性」など「精神的なストレス」が関係あるかのようなことを皆言っていたので、耳を疑いました。

脳脊髄液減少症の専門医たちが、数多くの患者を診るうちに、慢性疲労症候群や繊維筋痛症と先に診断されていた患者に脳脊髄液漏れを見つけ、その関連性を訴えているのに、

いまだに繊維筋痛症や慢性疲労症候群の専門医たちから「脳脊髄液減少症との関連が指摘されている。」の言葉ひとつ、
どこのホームページにも、患者会のホームページにも書かれていないことを、私は疑問に思っています。

繊維筋痛症や慢性疲労症候群の医師たちのプライドなのか?脳脊髄液減少症のような交通事故とも関係のある保険もきかない病態と関連づけてもらいたくないのか?
患者さんたちも、まさかそんな病態だったら、
今までの医師や治療はなんだったのか?と思い、信じたくないのか?

病名の壁はベルリンの壁のように高く
患者どうし、医師どうしの情報交換を阻んでいる感じがします。

似た症状の病態があったら、患者たちも医師たちも
どんどん情報交換することが
真実を早く見つけることにつながると私は思うのですが・・・・

壁はなかなか壊れそうもありません。

こんなところにも、医学界や患者どうしの派閥を感じます。

幾重にも難関続きの病態です。

ともかく、脳脊髄液減少症でなくても、見た目でわからない病気や障害は
本当につらいと思います。

自閉症児は見た目普通の子なので、親は「しつけが悪い」などと責められることもあるそうですから・
本日のNHKスペシャル (ゆめ)
2007-10-29 16:31:08
記憶障害のある私としては見たいと思いますが
見ることをおぼえていられるかな?

http://www.nhk.or.jp/special/onair/071029.html

否定派医師の脳は縦割り? (現役保険営業マン)
2007-10-29 22:25:52
こんばんは。
毎回毎回思うのですが…否定派医師はどうしてそうも考えが縦割りなのでしょうかね?
脳の神経ネットワークが縦横無尽にはしっておらず、縦割りにはしっているのでは?とまで思ってしまいます。

線維筋痛症と脳脊髄液減少症は、症状が酷似しているそうですが、正確な診断を受けられない、周囲の人間に理解されない、という患者が受ける苦しみも非常によく似ていると思います。
現役保険営業マンさんへ (ゆめ)
2007-10-29 23:07:31
こんばんは。

そういう医師に限ってT大卒だったりします。

最近私は以前にも増して
学歴とか経歴とか、肩書きとかが
あまり信用できないもので、

人のよしあしは自分の感覚や五感を信じて
判断すべきなんだなぁと
改めて感じています。

似た症状の方がたには「脳脊髄液減少症?
そんなバカな~、そんな大それた病気のわけないし、
ブログに書かれているそんなひどい症状はないし~」と自己判断しないで、

「もしかして?」と
一度は疑って、脳脊髄液減少症の症状とご自分の症状をよく比較検討してみてほしいです。

私も最初はささいな症状でしたから・・・

脳脊髄液漏れって水道管の水漏れみたいです。
その時は漏れているの気づかないけど、
あとで水道料金がガ~ンと高くなっていて、
やっと水漏れに気づくような感じで・・・・
すぐには気づきづらいから・・・・
いつもいつも…… (のぶ)
2007-10-30 07:43:49
身に余るお言葉を頂き、
なんだか照れちゃいます~~~
私なんか、ゆめさんの闘病の長さや辛さに比べて
全然アマイと思います。
私は昨年の腰椎穿刺で、症状がどか~~んと出て、
奈落の底に叩きつけられましたが、
それまでは、なんとかかんとかフツーに生活できてましたから。

お散歩、ぜひご一緒したいです!
今の一番の「ゆめ」ですね!
ここをご覧の闘病中の皆さんとも、
コスモス畑の中で語り合える日が来るといいな。
のぶさんおはよう。 (ゆめ)
2007-10-30 08:18:23
今朝も寒いです。

私もおととしはじめまでは、交通事故後の不調や記憶障害を抱えながらもなんとかかんとか
普通の生活ができました。

おととし、のぶさんと似たことがあって、どか~んと
悪化しました。

主治医によると、もともと脳脊髄液漏れがあって、脳脊髄液が少ない状態にあった人が
腰椎穿刺などでその注射針穴から1ccでも漏れると、急激に症状が悪化するそうです。

だから、この先生RI検査から間をおかず、ブラッドパッチをするようになったみたい。体験から、RIしっぱなしではその間にもともと症状のあった人はガ~ンと悪化すると患者から学んだみたいだから・・・・

私の場合、複数個所から漏れつつも、だるさや頭痛やその他の不調をかかえつつも、月の半分寝込んだりしながらも、なんとか自力で動け、運転して移動でき、
自力で病院めぐりできるぐらいの体調の期間が長かっただけです。

このような外出もままならないようになったのは、
ここ3年です。

でも、その間、ドクターショッピングを強いられ、
周囲には誤解され、自らも周囲もキケンに巻き込みそうになり、さんざんな思いはしました。

だから、まだ動けるぐらいの不調の人は
まさか自分の不調の原因が
「脳脊髄液漏れ」だなんて、なかなか気づかないと思います。

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