1月12日の読売新聞夕刊
医療のページ「からだ」に記事が載りました。
『脳や脊髄の周囲を満たす脳脊髄液が事故などの衝撃で漏れ、激しい頭痛やめまい、倦怠(けんたい)感、視覚障害などが続く「脳脊髄液減少症」で、
子どもは発症から1年以内に治療すると、改善する割合が96%に上ることが、高橋浩一・山王病院(東京都港区)脳神経外科副部長の調査でわかった。
スポーツ中のけがや交通事故、尻もちなどで子ども(15歳以下)の時に脳脊髄液減少症を患い、
同病院で治療した患者50人について調べた。
うち28人はMRI(磁気共鳴画像)検査で異常が見られず、
発症の経緯や症状、他の専門的検査でこの病気と診断された。
発症して1年以内に、脳脊髄液が漏れる穴をふさぐブラッドパッチ治療を受けた患者24人のうち、
23人(96%)で症状が軽減。
治療効果は発症から年数がたつほど低下傾向だった。』
(2012年1月12日 読売新聞)
過去の脳脊髄液減少症関連記事はこちら。
ただし、
この記事については、
ブラッドパッチ治療と、脳脊髄液減少症という病気の症状の出方や、治り方の特徴が
あまり理解されていないとしか思えない患者さんの意見や
(治療中で次の漏れのところから症状が出たかもしれないのに)治らなかった体験を、そのまま記事にしてしまい、
逆の意見の患者の声
(たとえば、軽度外傷性脳損傷と診断されていたが、RI検査の結果、脳脊髄液漏れが判明し、ブラッドパッチ治療でかなりよくなったという患者の意見)はまったく載せなかったために、
脳脊髄液減少症の診断や治療に、誤解を与えかねない内容となってしまった感が否めず、
とても残念に思います。
(軽度外傷性脳損傷患者の脳画像として、紹介されていた患者の脳の画像を、
脳脊髄液減少症専門医の視点で見てみたら、
それは、脳脊髄液減少症患者の脳画像と同様の画像だった。)という内容が この本の中に書かれています。
読んでない方は、ぜひご一読ください。
どうせ、否定派医師は、その記述もバカにするんだろうけど・・・。
これに関する昨年の私の意見はこちら。