愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

1強他弱打破のためにはエセ政界再編・政権構想論を論破する政策論と救国暫定国民連合政権構想論こそ!

2013-12-15 | 日記

江田脱党・離党劇が政界再編の「起爆剤」になるかどうか、「起爆剤」となる時は、国民の不幸の延長戦となるでしょう。しかし、それを許してならないことは明らかです。戦後68年経ったというのに、日本の歴史上、国民のための政権は未だ未完成です。戦前は天皇主権の天皇制軍国主義政府に、戦後は、国民主権の下にありながら、戦勝国アメリカに追随した、財界のための政権がずっと続いてきました。

 

戦後レジームの総決算を目論む安倍自公政権の暴走をストップさせるためには、単なる政策変更という意味のストップでは国民の要求は叶わないところまで、政治的・経済的・文化的に行き詰まってきました。それは、東日本大震災の復興と原発への対応をめぐる課題、さらには大企業を大儲けさせるために国民の税金を投資し続けてきた結果つくりだされた「財政危機」の解決であり、それを解消するという口実で強行された消費税とその増税と、その一方では社会保障の削減と、その結果つくりだされた国民的貧困の解決であり、一方では膨大な内部留保に象徴されている富裕層の富とその分配の方法を巡る課題です。

 

「極東」から「周辺」地域、そして「地球的規模」の「平和と安全を」という口実を最大限利用し正当化するためにその都度用意した様々な「脅威」論にもとづく米軍基地の配備とその永続的使用と国民の「負担」、すなわち命の安全・安心の危機的状況と、TPPなどにみるようにアメリカの多国籍企業による国家主権の侵害と食料や医療や知的財産権などをめぐる国民生活の破壊とその擁護の課題をどのように国民的運動によって解決していくかという課題です。

 

以上の国民的課題を圧倒的多数の国民による運動で解決していくためには、大いなる論争、イデオロギー闘争が必要です。それは日々、マスメディアをとおして振りまかれているアメリカと日本の多国籍企業の利益を擁護するイデオロギーとのたたかいの必要性です。その一つは国民同士の分断を排除して連帯する力を構築するたたかいです。二つ目は中国・北朝鮮・テロの「脅威」論にもとづく軍事優先の安全保障論を上回る非軍事的人間優先の安全保障論を構築するたたかいです。三つ目は、人類が「幾多の試練に耐え」て「不断の努力」で営々と築きあげてきた人権思想の形骸化とのたたかい、人権思想を豊かなものに発展させるたたかいです。

 

以上の問題意識を基礎に、アメリカと日本の多国籍企業の政治代理装置である現在の安倍自公政権をどのように国民的運動、選挙によって倒し、新しい救国暫定国民連合政権を樹立し、国民生活擁護の政策を具体化するか、です。

 

そのためには、一つひとつの政治・経済・文化思想的状況に対して、「国民目線」の側から論争し、圧倒的多数派となるたたかいが必要不可欠です。マスメディアを通して流布されるイデオロギー、デマゴギー、スリカエ、ゴマカシを「丁寧に紐解いて暴いて」いくたたかいです。国民が「なるほど」と得心する日本語と論理と思想を流布させることです。そうしたたたかいと一体的なものとして、国民自身のたたかいが、あらゆる側面から発展するような運動論の提起です。

 

こうした運動が多様に交流されることに成功すれば、すなわち国民の知る権利が保障されるのであれば、国民の運動は多彩に、多様に、幅広く発展していくことでしょう。ここに現局面の最大のポイントがあるように思います。これはすでに、非正規・派遣労働反対のテントムラのたたかい、そして昨年のゲンパツサイカドー反対ん官邸前行動、今年の「特定」「秘密」「保護」法反対運動で体験してきました。これは、これまでの、どの運動に負けないような量と質をもった運動だと思います。安倍自公政権を着実に追い詰めています。

 

こうした運動が底流になって、石破発言や安倍・菅官房長官発言が出されて、内閣支持率の低下や、安倍自公政権の政策に対する各社のTPP・普天間基地問題、税制改革問題など、一連の批判的社説が書かれているのだと思います。こうした動きが、江田脱党・離党問題となっているようにも思います。明らかに風向きが変わりました。

 

では、以下の記事を検証することで、風向きの変化を検証してみます。

 

江田「新党」に対する風向きは、明らかに批判的であることが判ります。お読みください。今までマスコミが煽ってきたことなど、全く無反省ですが、同じ手法が使えないところにまで来ていることが判ります。

 

TVでた蔵トップhttp://datazoo.jp/w/%E3%81%BF%E3%82%93%E3%81%AA%E3%81%AE%E5%85%9A/17206864

2013年12月15日放送 8:00 - 9:54 TBSサンデーモーニング風をよむ

特定秘密保護法の成立を受けて、安倍内閣の支持率は大幅に下落した。野党への期待の声も聞かれる中、渡辺喜美代表のみんなの党から江田憲司前幹事長が離党し、分裂してしまった。野党の支持率は軒並み一桁で、国民の不満の受け皿とはとても言えない。なぜ強い野党がなくなってしまったのか。かつて土井たか子委員長らが所属した社会党は支持率で一時橋下龍太郎幹事長の自民党を上回ったこともあった。参院選でも議席を伸ばし、当時の社会党は自民党の対抗勢力として存在感を発揮してきた。その後社会党にかわる強い野党となったのが民主党で、2009年には政権交代を果たした。しかし民主党政権は3年で終わり、現在の一強多弱の構造となった。東洋大学社会学部の薬師寺克行教授はその背景を「現在の野党は、自民党の補完政党と、騒ぐだけ騒いで消えていく政党の2つに分かれる。政策や理念もなく、とても政権交代できる政党になりえない」と指摘した。(引用ここまで)

 

2013年12月15日放送 7:30 - 8:55 フジテレビ新報道2001(ニュース)

前みんなの党幹事長・江田憲司衆議院議員ら14人の国会議員が離党届を提出した。18日に新党を旗揚げする予定だ。さらに民主党などの議員らと「既得権益を打破する会」という勉強会も発足させた。しかし民主党・細野豪志前幹事長は「この会は新党設立が目的ではない」と語った。政治アナリストの伊藤惇夫氏は「民主党が崩れないということを最優先という意識だと思う」と述べた。背景には山口壮元外務副大臣などの離党があるという。一方、日本維新の会の橋下徹共同代表が「民主党は政治的な価値観で両極端。わかれたほうが国の為」と10日に語った。しかし翌日。東国原衆議院議員が離党届を提出した。又、13日の産経新聞に平沼赳夫代表代行の「大阪系が離れたいというなら離れたっていい」という発言が載った。江田憲司衆議院議員は橋本龍太郎元首相の首席秘書官を務めていた当時、既得権益のしがらみに嫌気を感じ後に、国政を目指すこととなった。「中央公論」2003年3月号のインタビューで「政界再編なくして構造改革なし」と述べている。江田氏の好きな吉田拓郎の「今日までそして明日から」が流れた。(引用ここまで

 

以下の記事で指摘したことは、世論となりつつあります。バブル政党による政界再編劇は通用しないような論戦が必要です。

 

結局は国会議員=既得権益=政党交付金ほしさの脱党劇!江田議員の見苦しい言い訳!議席返上がスジ!(2013-12-13 09:12:27)

 

議席の返上について  2013-12-13 12:50:27 http://ameblo.jp/koutamatsuda/entry-11728423228.html

 

江田脱党・離党劇は各紙の社説にどのように書かれたか、検証してみます。

10日から、今日までの間で、以下の社説しかありません。新党結党の際に、どのような見解が表明されるか、楽しみです。

 

読売新聞 みんなの党分裂/「江田新党」は野党再編序章か /2013/12/10 2:00
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20131209-OYT1T01358.htm

産經新聞 みんなの党分裂/再編の旗印をどう掲げる 2013/12/10 6:00
http://sankei.jp.msn.com/column/topicslist/../../politics/news/131210/stt13121003330003-n1.htm

京都新聞 野党の再編/自民補完勢力は要らぬ 2013/12/12 10:05
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20131212_3.html

熊本日日 野党再編/基本政策置き去りにするな 2013/12/12 10:06
http://kumanichi.com/syasetsu/kiji/20131212001.xhtml

愛媛新聞 みんなの党分裂/巨大与党を利してはならない 2013/12/12 10:06
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/shasetsu/ren017201312123555.html

神戸新聞 みんなの党分裂/巨大与党とどう向き合う 2013/12/10

http://www.kobe-np.co.jp/column/shasetsu/201312/0006560513.shtml

新潟日報 みんなの党分裂 野党結集はまだ不透明だ /2013/12/13 10:05
http://www.niigata-nippo.co.jp/opinion/editorial/20131213083956.html

河北新報 みんなの党分裂/野党の役割を鍛え上げよ /2013/12/14 8:00
http://www.kahoku.co.jp/shasetsu/2013/12/20131214s01.htm

 

「政界再編」を期待する社説はどこか、ハッキリしています。安倍自公政権の支持率が軒並み低下してきたからこそ、安倍自公政権の補完的政界再編を心躍るような気持ちで待ち望んでいることでしょう。

 

数合わせの「政界再編」論を批判する社説が提起していることは、安倍自公政権の受け皿となるべき「野党の結集」論です。マスコミは単なる野合を煽るのではなく、政策論からみて、安倍自公政権に対抗できる政党と国民の運動を、国民に報せる責任があります。これこそが国民の知る権利の保障です。

 

ところが、この江田氏の動きを無視した社説もあります。圧倒的多数は、「不透明」だからでしょうか、「みんな」も「維新」も、その補完勢力化ぶり浮き彫りになってきています、これが日々強まっていることは社説を読んでいても判ります。こうした江田氏の動き方とそれを評価する社説の顕れ方をみると、江田新党は、早晩破綻することでしょう。勿論破綻させないために、次の手を打ってくることは間違いありません。それは「自共対決」だけは避けたいからです。安倍自公政権の支持率の確保と安倍氏の政権投げ出しだけは阻止しなければならないからです。

 

最後に、これらの社説から学ぶとすると、「政界再編」劇に期待していることは何か、その点を拾ってみました。ご覧ください。 

まず応戦団の社説です。何を期待しているか、一目瞭然です。

 

産経

たもとを分かった両勢力が政策的にどう異なるのか分かりにくい…江田氏らが新党を結成する場合、憲法改正にはどのような立場をとるのか、集団的自衛権の行使は認めるのか。再編に向け他党との関係を探る前に、基本政策に関する立場を固める必要がある…法的には新党参加は認められるが違和感は残る。再出発がふさわしいと思われるような優れた理念と政策を磨けるかが問われる。(引用ここまで

 

読売

野党再編への序章となる可能性がある。…今後の焦点は、江田氏の動きが、民主党や日本維新の会を巻き込み、政党の枠を超えた連携や野党再編に発展するかどうかだ。…自民党が突出した「1強多弱」の状況の下、野党の結束が問われている。巨大与党に対抗し、発言力を高めるために、野党が勢力結集を目指すのは理解できる。だが、政治理念、政策で一致できるのか。維新の会の松野頼久幹事長代行が、維新と「江田新党」による統一会派結成という緩やかな連携を呼び掛ける意向を示しているのは、現実的と言える。(引用ここまで

 

次は、「野党」結集に「期待」しつつも、安倍自公政権と対峙できるかどうか、憲法や安全保障などの政策論を優先しています。この間の反省は微塵もありませんが、こういうことを言わねばならないところに、現局面があります。

 

新潟日報

再編のために求められるのは、巨大与党との対立軸をつくることだ。焦眉の急は、臨時国会で数の力で押し切った秘密保護法に反対する世論の受け皿になることではないのか。…再編は15年春の統一地方選をにらみ、時間をかけて進める戦略とみられるが、政権と対峙して論陣が張れるような腰の据わった体制をつくらないと、世論からは冷ややかな視線を浴びることになろう。(引用ここまで

 

愛媛

みんなが分裂前の影響力を維持しうるか、党派を超えた連携に突っ走る江田氏らの動きが、巨大与党に対抗しうる野党勢力の結集に結びつくかについては、疑問符をつけざるを得ない。…1強多弱の政治情勢の中、重要な政治課題で、政権・与党に対峙しうる野党勢力の存在は不可欠だ。分裂で弱小野党を増やし、巨大与党を利しただけとのそしりを受けるようなことにしてはならない。(引用ここまで

 

河北新報

政党は政策に関与してこその側面がある。当面、政権交代を望めず、野党再編や新党結成にも乗れない。となれば、元来、保守の渡辺代表が古巣との距離を縮め、是々非々を超えて「自民党渡辺派」的な方向に流れても不思議はない。…与党に対抗し政策に影響力を行使し得る野党勢力の結集は望ましい。ただ、数合わせでは意味がない。存在感のある野党としての足場固めが先決だ民意に沿いつつ重要政策を鍛え直して、まずは巨大与党に論戦を挑むべきだ。その上で、政策のすり合わせを慎重に進めて各党の垣根を低くする。その先に初めて統一会派や、機が熟せば合併の方向も見えて来よう。国民が野党各党に期待し、望む役割を地道に果たしていくことが、信頼感を醸成し支持を高める道だ。しばらく国政選挙はないとみられ、時間はある。(引用ここまで

神戸新聞

だが、この動きが巨大与党に対抗しうる勢力の結集を加速させるかどうかは不透明と言わざるを得ない。…なぜ今、新党なのか。年内に新党を立ち上げれば来年の政党交付金を受け取れるとの判断も働いたはずだ。野党再編は目的ではなく、よりよい政治を実現する手段である。再編の先に何を目指すのか、政策や理念を語らなければ、国民の理解は得られない。…巨大与党の暴走に、しっかりと歯止めをかけることのできる野党が今ほど求められる局面はない。自公政権に代わる政策の対抗軸をはっきりと示し、党利党略を超えて結集を図る。その戦略と覚悟がなければ、野党のさらなる分裂と弱体化を招くだけではないか。…地方議員や、比例でみんなの党に投票した有権者は困惑するだろう。両氏は離党の経緯や今後の政治活動について、有権者に丁寧に説明する責任がある。(引用ここまで

 

熊本日日

次期国政選挙や統一地方選をにらみ、一大勢力結集を目指す野党再編へ向け、第一歩を踏み出した。だが、基本政策や理念を置き去りにしたままの数合わせの再編なら、国民の支持を得るどころか、かえって政治不信を増幅しかねない。強大な与党に対峙するには、野党が浮足立つのでなく腰を据えた戦略論議が肝要だ。…巨大与党に対抗する野党の連携は大いに模索していい。だが、現状では目指す再編の方向性に大きな隔たりがある。この勉強会のテーマから憲法や安全保障が除外されている点に、それが象徴されていよう。理念と基本政策での一致を素通りしたままの再編論議にならないか、気掛かりだ。数多くの新党が生まれては消え、そのたびに政治不信を増幅させてきた歴史を踏まえてほしい。…野党は地に足を着け、さまざまな国民運動とも連携しながら、与党の「数の論理」に対抗してほしい。(引用ここまで

 

京都

衆参両院で過半数を制する「1強」の自民は、特定秘密保護法の採決強行のように、数におごって暴走を始めている。「多弱」の野党がブレーキをかけるには、結束を強めるしかない。その意味で、野党再編を否定はしない。 ただ、新しい勢力の結集は、あくまで「理念と基本政策の一致」(江田氏)に基づくべきだ。にもかかわらず「政権交代が可能な形を示す」(細野氏)「政権交代のリアリティーを持った塊(かたまり)を作る」(松野氏)などと、今から数集めを目的としているようでは、先が思いやられる。寄り合い所帯の弱点をさらし、自壊した民主党政権の失敗を繰り返すだけだ。…いかにも「ぬるい」テーマだ。憲法観や安全保障政策といった政治の背骨となる論点を避けていては、強固な政治集団になりえない。安倍晋三首相が率いる自民は今後、集団的自衛権の行使容認や憲法改正に突き進むとみられる。自由と基本的人権の尊重、平和主義といった戦後の日本が国是としてきた価値観が、根底から揺さぶられかねない。こうした流れに不安を抱く国民は少なくない。…必要なのは自民の補完勢力ではない。自民に真っ向から挑み、現実的な別の針路や選択肢を示せる野党こそが求められている。…2016年夏の参院選まで国政選挙がない公算が大きい。それまでの間、与党に国会を思うがままにさせないよう、野党各党は共闘のあり方を早急に探ってほしい。 安倍自民が繰り出す保守色の強い施策は、野党やそれぞれの議員に政治的信条を厳しく問いかける。その「踏み絵」を通して、野党再編の形も見えてくるだろう。(引用ここまで

 

では以上の社説のフレーズを使って救国暫定国民連合政権構想と政権公約づくりについて、述べてみます。

 

1.「再編の先に何を目指すのか、政策や理念を語らなければ、国民の理解は得られない」「必要なのは自民の補完勢力ではない。自民に真っ向から挑み、現実的な別の針路や選択肢を示せる野党」だけではなく、「民意に沿いつつ重要政策を鍛え直し」ていく国民的議論によって構築する救国暫定国民連合政権構想と政権公約づくり

 

2.「与党に対抗し政策に影響力を行使し得る野党勢力の結集」だけではなく、「さまざまな国民運動とも連携しながら、与党の『数の論理』に対抗」できる広大統一戦線の構築を基礎にした暫定救国国民連合政権構想と政権公約づくり

 

どうでしょうか、「憲法観や安全保障政策といった政治の背骨となる論点を避けていては、強固な政治集団になりえない」と言いながら、このテーマについて、真っ向から対決している共産党を無視しているのです。

マスコミ自身が日米軍事同盟と憲法の矛盾について、どれだけ具体的に報道してきたのでしょうか。この矛盾を解決する運動をどれだけ報道してきたでしょうか。その点で「国民の知る権利」をどれだけ保障してきたでしょうか。

その点でマスコミが期待する「野党」は、徹頭徹尾自民党の亜流政党なのです。このことを黙殺して、野党結集を呼びかけても難しいでしょう。そのカベをどうすれば打ち破ることができるか、それは国民的運動の発展しかないと思います。「野党」論議だけでは、カベは崩すことはできないと思います。



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