Activated Sludge ブログ ~日々読学~

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●ニッポンの様に核の傘に頼る国々は「共犯者」…「核兵器は必要悪ではなく絶対悪だ」(サーロー節子さん)

2017年12月22日 00時00分17秒 | Weblog


東京新聞の二つの記事【核兵器は絶対悪 「ICAN」ノーベル平和賞 サーローさん演説】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201712/CK2017121102000067.html)と、
【ノーベル平和賞 サーロー節子さん演説全文】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201712/CK2017121102000059.html)。

 《「核兵器は必要悪ではなく絶対悪だ」と強調。「世界の全ての国の大統領と首相に懇願する。条約に参加し、核による滅亡の脅威を永久に絶ってほしい」と訴えた…核の傘に頼る国々を「共犯者」と呼び、条約に署名しない日本政府を暗に批判した》。

   『●ささやかな核兵器廃絶の願い…高校生の言論封殺: 
        アベ様のメンツを守るための外務省の横やりという大愚
   『●「核兵器禁止条約」…「核なき世界」への 
     その先頭を走るべきアベ様やニッポン政府は一体何をしていたの?
   『●「核保有国とみられる一部の加盟国が、
      高校生にスピーチをさせないよう日本政府に圧力をかけていた…」
   『●「核の傘」の下のニッポン…オーストリア軍縮大使
        「世界で唯一の被爆国として特別な役割がある」

 「核なき世界」へのその先頭を走るべきアベ様やニッポン政府は一体何をしていたの?
 「「核の傘」の下のニッポン…オーストリア軍縮大使「世界で唯一の被爆国として特別な役割がある」と仰るけれども、「日本への核拡散」「核保有」を思い描くアベ様や石破茂氏には全くその気はないようだ。《核爆弾を神とあがめ》ているような人たちですもの」…。
 ニッポンの様に核の傘に頼る国々は「共犯者」との指摘…そして、感動を呼んだサーロー節子さんのスピーチ《核兵器は必要悪ではなく絶対悪だ》、それを直接聞きに来ることもなかった核保有国と「共犯者」たち。

 東京新聞の社説【週のはじめに考える 「核には核」ではなくて】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017121002000153.html)には、《各国の大使も授賞式に参加しますが、今年は、異例にも世界の核兵器保有国の大使の大半が欠席するのだそうです。なぜ、そんな大人げない振る舞いをするのでしょう。外交官はマナーを重んじる人たちですよね。欠席の理由は簡単。核保有国が一貫して唱えてきた「核を持つ理由」を、この条約が真っ向から否定したからです》。

 また、同紙の別の記事【傘に頼る国へ「共犯者となるのか」 ICAN 平和賞授賞式演説】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201712/CK2017121202000117.html)によると、《しかし「世界の安定は核の均衡でのみ保たれる」(ロシアのペスコフ大統領報道官)と主張する核保有国が姿勢を軟化させる気配はない。十日の授賞式には、世界に約一万五千個あるとされる核弾頭の九割以上を保有する米、英、仏、中国、ロシアの五大国が恒例だった駐ノルウェー大使の出席を見送った。事実上のボイコットで、条約を「核不拡散や核軍縮の害悪」(ロバート・ウッド米軍縮大使)と批判する米国は、条約に署名や批准をしないよう呼び掛けている。日本には、国際社会に「世界で唯一の被爆国としての特別な役割がある」(オーストリアのトーマス・ハイノツィ前軍縮大使)と、条約参加を期待する声が強いが、菅義偉(すがよしひで)官房長官は十日、「条約の署名、批准は行わない言い切った》。 

 一方、リテラの記事【ICANノーベル賞授賞式でサーロー節子さん感動のスピーチも日本マスコミは無視! 普段は“日本スゴイ”が好物なのに】(http://lite-ra.com/2017/12/post-3650.html)によると、《NHKは『ニュース7』も『ニュースウオッチ9』も授賞式を取り上げず…マスコミの消極報道の裏に反・核廃絶・安倍政権への忖度》…だそうです。
 「核なき世界」へのその先頭を走るべきアベ様やニッポン政府は一体何をしていたの?…その責任の一旦は、この国のマスコミの情けなさにもある。

 最後にマガジン9の記事【こちら編集部/「あきらめるな、押しつづけろ、光の方へ」〜ノーベル平和賞受賞講演を聞いて〜(水島さつき)】(http://maga9.jp/171213-4/)によると、《ICAN…のベアトリス・フィン事務局長と13歳の時に広島で被爆をしたカナダ在住のサーロー節子さんの講演…50歳も年の離れた二人の女性が世界の核廃絶を目指す同志となり、奮闘をしてきたわけですが、授賞式のこの日、手を取り合い互いの健闘をたたえ合う姿には、純粋に感動しました》。
 …なのに、このニッポンという国は…。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201712/CK2017121102000067.html

核兵器は絶対悪 「ICAN」ノーベル平和賞 サーローさん演説
2017年12月11日 夕刊

     (10日、オスロで、ノーベル平和賞の授賞式でメダルと賞状を
      授与されたサーロー節子さん(中)とICANの
      ベアトリス・フィン事務局長(右)=共同)

 【オスロ=沢田千秋】広島、長崎の被爆者らと連携し、核兵器禁止条約の採択に尽力した非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN(アイキャン))に対するノーベル平和賞の授賞式が十日、ノルウェー・オスロの市庁舎で行われた。ICANの一員として英語で被爆体験を語り続けて来たカナダ在住のサーロー節子さん(85)が、被爆者として初めて授賞式で演説し「核兵器は必要悪ではなく絶対悪だ」と強調。「世界の全ての国の大統領と首相に懇願する。条約に参加し、核による滅亡の脅威を永久に絶ってほしい」と訴えた。

 サーローさんは演説で、十三歳で被爆した体験を証言。「肉や皮が垂れ下がり、眼球が飛び出て、裂けた腹から内臓を出している人々が幽霊のように列をなして歩いていた」「四歳だったおいは、溶けた肉の塊となり、死ぬまで水を求め続けた」と生々しく語った。

 核保有国と「核の傘」に頼る国々に「私たちの証言を聞き、警告に従いなさい。あなたたちは人類を危険にさらす暴力を構成する不可欠な要素だ」と忠告。核の傘に頼る国々を「共犯者」と呼び、条約に署名しない日本政府を暗に批判した。

 ICANのベアトリス・フィン事務局長(35)も演説し、「私たちは偽りの(核の)傘の下にいる。他者を支配するために造った核兵器に、実際は私たちが支配されている」と強調した。

 北朝鮮の核開発を例に「核兵器は私たちを安全にするどころか、紛争を生み出している」と述べ、核抑止力による安全保障政策を重ねて批判。「全ての国に、私たちの終わりではなく、核兵器の終わりを選ぶよう呼び掛ける」と、核兵器禁止条約への参加を訴えた。

 二人は演説に先立ち、賞状と記念メダルを受け取った。授賞式にはICAN国際運営委員の川崎哲(あきら)さん、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の田中熙巳(てるみ)代表委員(85)、藤森俊希事務局次長(73)も出席した。

サーロー節子さん> 32年広島市生まれ。トロント大大学院修了。13歳のとき広島で被爆し、姉やおいを失う。55年にカナダ人と結婚し、同国に移住して核廃絶運動に尽力。これまで国連総会の委員会など世界中で開かれる国際会議で、被爆証言を重ねてきた。カナダ政府が民間人に贈る最高位勲章オーダー・オブ・カナダを受章した。 (共同)

核兵器廃絶国際キャンペーンICAN=International Campaign to Abolish Nuclear Weapons)> 核兵器廃絶を目指し、2007年にオーストラリアで設立された非政府組織(NGO)の連合体。100カ国超からの約470団体で構成し、平和や軍縮、人権といったテーマに取り組む。啓発イベントの開催のほか、国連や各国議会での演説が主な活動内容。日本のNGOピースボートは主要運営団体の一つ。事務局はスイス・ジュネーブ。 (共同)
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201712/CK2017121102000059.html

ノーベル平和賞 サーロー節子さん演説全文
2017年12月11日 夕刊

     (ノーベル平和賞の授賞式で演説するサーロー節子さん
      =10日、オスロで(共同))

 十日オスロで行われた核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN(アイキャン))へのノーベル平和賞授賞式で被爆者サーロー節子さんが行った演説は次の通り。 

      ◇

 両陛下。ノルウェー・ノーベル賞委員会の高名なメンバーの皆さま。ここにいる、そして世界中にいる運動家の仲間たち。淑女、紳士の皆さま。

 ICANの運動を形づくる傑出した全ての人々に成り代わってベアトリス(・フィン事務局長)と共にこの賞を受け取ることは大変な栄誉です。私たちは核兵器の時代を終わらせることができる、終わらせるのだという、かくも大きな希望を皆さま一人一人が私に与えてくれます。


▼座視しない

 被爆者は、奇跡のような偶然によって広島と長崎の原爆を生き延びました。私は被爆者の一人としてお話しします。七十年以上にわたって私たちは核兵器の廃絶に取り組んできました。

 私たちは、この恐ろしい兵器の開発と実験から危害を被った世界中の人々と連帯してきました。(核実験が行われた)ムルロア、エケル、セミパラチンスク、マラリンガ、ビキニといった長く忘れられた地の人々。土地と海を放射線にさらされ、人体実験に使われ、文化を永遠に破壊された人々と連帯してきました。

 私たちは犠牲者であることに甘んじることはありませんでした。灼熱(しゃくねつ)の終末を即座に迎えることや、世界がゆっくりと汚染されていくことに対し、手をこまねいていることは拒否しました。いわゆる大国が、無謀にも私たちを核のたそがれから核の闇夜の間際へと送り込むことを、恐怖の中で座視することは拒否しました。私たちは立ち上がりました。生き延びた体験を分かち合いました。人類と核兵器は共存できないのだと声にしました。


▼叫び声聞こえた

 きょう、この会場で皆さまには、広島と長崎で死を遂げた全ての人々の存在を感じてほしいと思います。雲霞(うんか)のような二十数万の魂を身の回りに感じていただきたいのです。一人一人に名前があったのです。誰かから愛されていたのです。彼らの死は、無駄ではなかったと確認しましょう。

 米国が最初の原爆を私が住んでいた都市、広島に投下した時、私はまだ十三歳でした。私は今もあの朝を鮮明に覚えています。八時十五分、窓からの青みを帯びた白い閃光(せんこう)に目がくらみました。体が宙に浮かぶ感覚を覚えています。

 静かな闇の中で意識を取り戻すと、倒壊した建物の中で身動きできないことに気付きました。級友たちの弱々しい叫び声が聞こえてきました。「お母さん、助けて。神さま、助けて」

 そして突然、私の左肩に手が触れるのを感じました。「諦めるな。頑張れ。助けてやる。あの隙間から光が差すのが見えるか。あそこまでできるだけ速くはっていくんだ」。誰かがこう言うのが聞こえました。はい出ると、倒壊した建物には火が付いていました。あの建物にいた級友のほとんどは生きたまま焼かれ、死にました。そこら中が途方もなく完全に破壊されているのを目にしました。

 幽霊のような人影が行列をつくり、足を引きずりながら通り過ぎていきました。人々は異様なまでに傷を負っていました。血を流し、やけどを負い、黒く焦げて、腫れ上がっていました。体の一部を失っていました。肉と皮膚が骨からぶら下がっていました。飛び出た眼球を手に受け止めている人もいました。おなかが裂けて開き、腸が外に垂れ下がっている人もいました。人間の肉体が焼けた時の嫌な悪臭が立ち込めていました。

 このようにして、私の愛する都市は一発の爆弾によって消滅したのです。住民のほとんどは非戦闘員でした。彼らは燃やされ、焼き尽くされ、炭になりました。その中には私の家族と三百五十一人の級友が含まれています。


▼愚行を許さない

 その後の数週間、数カ月間、数年間にわたって、放射線の後遺症により予測もつかないような不可解な形で何千もの人々が亡くなりました。今日に至ってもなお、放射線は人々の命を奪っています。

 広島を思い出すとき、最初に目に浮かぶのは四歳だった私のおい、英治の姿です。小さな体は溶けて、肉の塊に変わり、見分けがつかないほどでした。死によって苦しみから解放されるまで弱々しい声で水が欲しいと言い続けました。

 今この瞬間も、世界中で罪のない子どもたちが核兵器の脅威にさらされています。おいは私にとって、こうした世界の子どもたちを代表する存在となりました。核兵器はいつどんなときも、私たちが愛する全ての人々、いとおしく思う全てを危険にさらしています。私たちはこの愚行をこれ以上許してはなりません。

 苦しみと生き延びるためのいちずな闘いを通じて、そして廃虚から復興するための苦闘を通じて私たち被爆者は確信に至りました。破局をもたらすこうした兵器について、私たちは世界に警告しなければならないのです。繰り返し私たちは証言してきました。

 しかし、広島と長崎(への原爆投下)を残虐行為、戦争犯罪と見なすことをなお拒絶する人たちもいたのです。「正義の戦争」を終わらせた「良い爆弾」だったとするプロパガンダを受け入れたわけです。こうした作り話が破滅的な核軍拡競争をもたらしました。今日に至るまで核軍拡競争は続いています。

 今も九つの国が都市を灰にし、地球上の生命を破壊し、私たちの美しい世界を未来の世代が住めないようにすると脅しています。核兵器の開発は、国家が偉大さの高みに上ることを意味しません。むしろ、この上なく暗い邪悪の深みに転落することを意味するのです。こうした兵器は必要悪ではありません。絶対悪なのです。


▼終わりの始まり

 今年七月七日、世界の大多数の国々が核兵器禁止条約の採択に賛成した時、私は喜びでいっぱいになりました。私はかつて人類の最悪な側面を目撃しましたが、その日は最良の側面を目撃したのです。私たち被爆者は七十二年の間(核兵器が)禁止されることを待ち続けてきました。これを核兵器の終わりの始まりにしようではありませんか。

 責任ある指導者であれば、必ずやこの条約に署名するに違いありません。署名を拒否すれば歴史の厳しい審判を受けることになるでしょう。彼らのふるまいは大量虐殺につながるのだという現実を抽象的な理論が覆い隠すことはもはやありません。「抑止力」とは、軍縮を抑止するものなのだということはもはや明らかです。私たちはもはや恐怖のキノコ雲の下で暮らすことはありません。

 核武装した国々の当局者と、いわゆる「核の傘」の下にいる共犯者たちに言います。私たちの証言を聞きなさい。私たちの警告を心に刻みなさい。そして、自らの行為の重みを知りなさい。あなたたちはそれぞれ、人類を危険にさらす暴力の体系を構成する不可欠な要素となっているのです。私たちは悪の陳腐さを警戒しましょう。

 世界のあらゆる国の、全ての大統領と首相に懇願します。この条約に参加してください。核による滅亡の脅威を永久になくしてください。


▼光に向かって

 私は十三歳の時、くすぶるがれきの中に閉じ込められても、頑張り続けました。光に向かって進み続けました。そして生き残りました。いま私たちにとって、核禁止条約が光です。この会場にいる皆さんに、世界中で聞いている皆さんに、広島の倒壊した建物の中で耳にした呼び掛けの言葉を繰り返します。「諦めるな。頑張れ。光が見えるか。それに向かってはっていくんだ」

 今夜、燃え立つたいまつを持ってオスロの通りを行進し、核の恐怖という暗い夜から抜け出しましょう。どんな障害に直面しようとも、私たちは進み続け、頑張り、他の人たちとこの光を分かち合い続けます。この光は、かけがえのない世界を存続させるために私たちが傾ける情熱であり、誓いなのです。 (オスロ・共同)=ノーベル財団公表の公式テキストによる
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●「核なき世界」: 「核廃絶に向けた決議の採決で、唯一の被爆国の日本が反対票…日本はあまりにも鈍感」

2016年11月14日 00時00分23秒 | Weblog


日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/世界に核廃棄の動き 日本は鈍感】(http://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1734741.html)。
日刊ゲンダイの記事【ひとり気を吐く渡辺謙 “政治発言”のタブーに屈さない信念】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/193495/2)。

 《「軍事的な面から見ても原爆を落とす必要性はなかったと思う。悲惨な出来事を繰り返さないため、長崎を最後の被爆地にする活動を全面的に支持する」と米国をけん制…旧ソ連当時約450回の核実験を行ったセミパラチンスク核実験場(91年に閉鎖)があり、120万人以上が被ばく》。
 《〈核兵器禁止条約に日本が「反対」という信じられないニュースが流れました。いったいどうやってこの地球から無用な兵器を無くしていくつもりなのか?核を持つ国に追従するだけで意見は無いのか原爆だけでなく原発でも核の恐ろしさを体験したこの国はどこへ行こうとしているのか、何を発信したいのか。〉 ■新国立競技場や原発再稼働にも意見》。

   『●《…death fell from the sky…》
        …「落ちたのではない。米国が、落としたんだ」
   『●「核なき世界」無き国…「日本や韓国など
      米国の「核の傘」の下にある国々は「勧告に同意しなかった」」
   『●「ヒロシマはどこにあるのか、ヒロシマはニホンにあるのか」? 
                      そして、ナガサキは? フクシマは?

 「ヒロシマはどこにあるのか、ヒロシマはニホンにあるのか」? そして、ナガサキは? フクシマは? この国は何も騒ぎません。さらには、原発輸出や核発電所再稼働に向けて核発電「麻薬」中毒患者が正気の沙汰ではないことをやっています。「核なき世界」にはほど遠い。哀しい国です。

 渡辺謙氏については、リテラにも記事が出ていました。【渡辺謙が「核兵器禁止条約」に反対した安倍政権を真っ向批判!「核を持つ国に追従するだけで意見は無いのか」】(http://lite-ra.com/2016/11/post-2677.html)…《この議決に対して米露英仏の核保有国などとともに反対したのが、被爆国である日本だった》。
 吉永小百合さんと同じ考えだ。「「陰謀論丸出し」でアベ様の取り巻きが攻撃を開始しても、怯まぬ吉永小百合さん。あらゆる核を否定し、「「核なき世界」への願いを次世代」へ、と言う吉永さん。そういう「未来図」は可能だと信じる」。

   『●吉永小百合氏の原発廃止発言
   『●「「愛国」と戦争 安倍政権の軍事改革徹底批判」
           『週刊金曜日』(9月20日、960号)について
   『●「『平成の治安維持法』をつくった総理」の
       非常に危険な思い入れ、それに手を貸す責任

   『●吉永小百合さん、「核と人は共存できない」
            「ゲームやコミックスで知っている戦争ではないか?」』 

   『●「安倍政権への怒りと原発再稼働反対への思い」を
                 語る吉永小百合さんを支持します
   『●「原理原則の無い国」、「死の商人」に堕した国、
               原発輸出したい哀しい国・ニッポン
   『●東電核発電人災から5年: 「今や世界の笑い者…
         政権批判をいとわないキャスターの首を差し出した」
   『●「あれだけの事故を起こして被害を出して、
      だれか1人でも責任とってやめたか。申し訳ないと謝罪したか」

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http://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1734741.html

政界地獄耳
2016年11月7日9時45分
世界に核廃棄の動き 日本は鈍感

 ★5月に米オバマ大統領が広島を訪問して以来、外国人の若者や要人の被爆地訪問が相次いでいるという。3日にはプーチン大統領と近く、大統領と同じ出身のサンクトペテルブルク市長からロシア連邦議会上院議長になったワレンチナ・イワノヴナ・マトビエンコが長崎を訪問。原爆資料館を視察、平和祈念館で献花した。プーチン大統領の長崎訪問については「日程がタイトで難しいかもしれないが、今後機会ができればすぐに長崎を訪れたい」という大統領のメッセージを市側に伝えた。北方領土返還の話題ばかりがニュースになるがマトビエンコは「軍事的な面から見ても原爆を落とす必要性はなかったと思う。悲惨な出来事を繰り返さないため、長崎を最後の被爆地にする活動を全面的に支持する」と米国をけん制した。

 ★旧ソ連当時約450回の核実験を行ったセミパラチンスク核実験場(91年に閉鎖)があり、120万人以上が被ばくしたとされ、周辺住民は今も放射能汚染に苦しむ。医療支援などで広島との交流も深い、カザフスタン共和国のヌルスルタン・アビシェヴィチ・ナザルバエフ大統領も核軍縮への取り組みが評価され、日本政府から被爆地広島に招待され9日に訪問する。平和記念公園原爆死没者慰霊碑に献花、広島平和記念資料館を視察予定だ。

 ★4日にスイスのコント連邦議会議長が広島市を訪問。今月中旬にはドイツのガウク大統領も資料館や平和公園を訪れるという。先月、国連総会第1委員会で核廃絶に向けた決議の採決で唯一の被爆国の日本が反対票を投じた。決議はオーストリアなど非核保有国が主導し123カ国が賛成、米英仏露の核保有国や日本など38カ国が反対、中国など16カ国が棄権。世界が動きだしているときに日本はあまりにも鈍感だ。(K)※敬称略
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http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/193495/2

ひとり気を吐く渡辺謙 “政治発言”のタブーに屈さない信念
2016年11月10日

     (自分のスタイルで発信を続ける渡辺謙(C)日刊ゲンダイ)

 世界中が注目した米大統領選は、まさかのトランプ勝利で幕を閉じたが、政治とは無関係に見えるハリウッドスターたちも“応援合戦”を繰り広げていた。

 ヒラリーの集会では歌手のビヨンセやレディー・ガガ、ボン・ジョヴィなどが登場。トランプに対しては、俳優のロバート・デ・ニーロが「ペテン師」と罵倒。共和党員のアーノルド・シュワルツェネッガーですら「共和党候補には投票しない」と表明するなど、ハリウッドの間では“反トランプ”が大勢だった。

 自由を掲げ、個人が主義主張をハッキリ示す米国では、ハリウッドスターも当たり前のように“政治発言”を行う芸能人が政治的な問題に対し、ほとんど意見しない日本とは対照的だ。下手をすれば芸能界から“干される”ことだってある。

 そんな日本にあって、ひとり気を吐く人物がいる。ハリウッドなど世界的に活躍する俳優の渡辺謙(57)だ。先月、日本が核兵器禁止条約採択に反対した際には、呆れたようにツイッターでこうつぶやいている。

   〈核兵器禁止条約に日本が「反対」という信じられないニュース
    流れました。いったいどうやってこの地球から無用な兵器を
    無くしていくつもりなのか?核を持つ国に追従するだけで意見は
    無いのか。原爆だけでなく原発でも核の恐ろしさを体験したこの国
    どこへ行こうとしているのか、何を発信したいのか。〉


■新国立競技場や原発再稼働にも意見

 世界で唯一の被爆国で、福島第1原発事故を経験した日本では、至極まっとうな感想だろう。渡辺はこれまでも、事あるたびに“発信”を続けてきた。新国立競技場の巨額な工事費問題や原発再稼働にも、批判的な意見をつぶやいている。芸能リポーターの川内天子氏はこう言う。

   「日本では芸能人が政治的な発言をすると、CMスポンサーが
    嫌がったり、制作サイドが扱いづらいと判断するから、なかなか
    意見しにくい風土があります。しかし、謙さんはハリウッドスターたち
    と接する中で、自分の意見を発信していく大切さを感じたのかも
    しれません。決して声高ではありませんが、“自分のスタイル”で
    発信を続けているんだと思います」

 渡辺のように自由に意見できる土壌ができれば、日本はもっと成熟した社会になるのかもしれない。
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