Barrelhouse, Boogie, and the Blues/Ella Mae Morse
(Capitol T513)
(Capitol T513)
ボーカル界でエラといえば、何と言っても大御所エラ・フィッツジェラルドですが、白人のエラといえば彼女、エラ・メイ・モーズである。東芝から彼女の晩年のスタンダード集，"The Morse Code"がリリースされ少し話題になりましたので、記憶に残っている方もあろうかと推測いたします。彼女は南部テキサスの出身で近くに黒人のコミュニティがあり、結構黒っぽいボーカルスタイルはその生い立ちにあるのかも知れません。彼女のボーカルはジャズ、カントリー、ポップ、R&Bといろんなスタイルが見え隠れします。最も有名なヒットはスラック楽団での42年の"Cow Cow Boogie"と言う曲らしいですが，自分は聴いたことがないのです。本日は，彼女のR＆B集と言うべきこのアルバムをアップします。
このアルバムの存在はジャズ批評の別冊「ジャズ・ボーカル」にカラーで掲載されその色彩感溢れるカバーに息を飲んだものです。その後，この12インチを入手しました（たしか10インチもあったと思います。）。バックはBig Daveことデイブ・キャバノー楽団が努めています。前述の様にR&B集と行った内容でこの手の音楽は受け付けない方も多いかも知れません。声質はケイ・スター風のガラッパチ声ですがパンチの効いたボーカルは一聴の価値がありますね。
キャピトルのターコイスラベル，モノラルオリジナルと思います。バックの録音も厚さを増した感じでモノカ－トリッジDL-102の導入で変わった一枚の一つです。吉祥寺のオヤジが絶賛する"The Morse Code"のマイクロフォンの前のエラのフォトも良いですが，このイラストカバーも美しいと思うのですが・・・。
僕はこのアルバム持っていませんでした。10inch盤が欲しかったのですが、なかなか出会えずシビレを切らせて、12inch盤を見つけ注文しました。まだ手元にはありません。あと1週間か2週間ほどかかるかもしれません。
先日にちょうど注文し終わった時でしたので、67camperさんのブログを拝見して本アルバムがアップされていてタイミング的にピッタリだったので、少し驚いたのと映画の結末を突然知らされたような気がしています(笑)
12インチも結構高価じゃないですかねぇ？
映画の結末を知るせる結果になりすみません。
でも個性の強いアルバムですから、嫌いな人もいるんじゃないかなあ？ジャズボーカル的には"The Morse Code"が聞きやすいかもしれませんね。
今回も珍しい物を取り上げられておられますね。
"Cow Cow Boogie"は創立まもないCapitol Recordの最初の大ヒット・シングルでした。ちょうどその頃「演奏家ユニオン」のストライキで全く新しい物をリリースすることが出来ないでいたCapitol社の倒産の危機を救ったのがこのレコードです。
SPがオリジですが、後年７インチ・シングルもリリースされました。LPの形態では"The Hits Of Ella Mae Morse,Freddie Slack/Capitol:T-1802"で聞けます。
御提示の"Barrelhouse...."は10インチで所持しています、12インチ盤は4曲収録曲が多いので、てっきりこの"Cow Cow....."や"Black Smith...."なども収録しているのだろうと思っておりました。
となると、次の目標はこの12インチですね。
10インチいいですね。
"The Hits Of Ella Mae Morse,Freddie Slack/Capitol:T-1802"はどんなカバーか想像もつきませんが，じっくり探して聴いてみたいものですね。"Cow Cow Boogie"はella自身にとっても重要なのでしょうが、大手のキャピトルを救ったとなるとスゴイですね。
良いお話を教えていただきありがとうございました。