Maiden Voyage/Herbie Hancock
(Blue Note BST84195)
(Blue Note BST84195)
大学卒業後、社会に出て2-3年の頃だったと思われますが、マリンスポーツにはまっていてボードセイリングとディンギーには良く乗ったモノです。経験のある人ならわかるでしょうが、海上をハイクアウト(身体がボードあるいは船体から大きくはみ出して体重で風に対してバランスをとって走行している状態)して背中や顔にスプレーを浴びながら走行する爽快感は何事にも代え難いモノです。このハービーの超有名盤“処女航海”はまさに疾走するヨットの爽快感を表現した自分にとってもある意味特別なジャズアルバムです。
既に、ブルーノートにはモンゴ・サンタマリアのポピュラーヒットで有名になったウォーターメロンマンを収録する"Takin' Off"という超人気盤が録音されておりマイルス・デイビス5重奏団の中核として人気を博していたハービーが、"Takin' Off"とは全く異なる路線を提示したアルバムとしても知られていますよね。前作”Empyrian Isles"もハバード、ハンコック、カーター、ウィリアムスの4重奏団での演奏でこの処女航海に近いアプローチが見られますが、処女航海ではこのカルテットにジョージ・コールマンのテナーを加え、さらに洗練されたインタープレイが聴けます。特にA面のタイトル曲、"The Eye Of Hurricane", "Little One"と続く一連の流れは素晴らしく、ハービーの海に対する思いが美しい旋律で奏でられ聞き入ってしまいます。日本盤ライナーに書かれている3度の音をかくして期待感を出す手法がこの海表現の中核をなしているそうなのですが、このあたりは楽理に弱い自分には今ひとつピンと来ません。演奏ではとにかく素晴らしいのがハバードのトランペットとハービー/トニーのインタープレイだと思います。ハバードのここでのプレイは出色で自分のリーダーアルバムにもこんな完成度の高いプレイは見いだせないと思います。トニーの扇情的のシンバルワークとハンコックのダイナミックそして時にリリカルにせまるピアノとのインタープレイもすばらしいですね。やはり、ハービーと言えばこれですね!!!
アルバムはリバティのステレオ盤です。キング盤も所有していますが、音質的にはどっこいどっこいでしょうかねぇ?!
本当に凄いですよねっ♪
マリンスポーツと言えば、昔、サイパンでウインドサーフィンをやった時、沖の方に延々と流されて、どうしても岸に戻れなくなり、途方に暮れた事がありました。
偶然に通りかかった漁船に助けられましたけど(苦笑)。
このハバードは本当に素晴らしいです。これを聴いたら、他のハバードはガッカリして聴けません。抜群のテクニックでうるさくならず抑制の利いたトーンコントロールでこのクインテットを引っ張っていますよね。
またトニーも実力を示したアルバムだと思います。
WSFはout(沖)で急に風があがって勝負できなくなる事がありますよね。重要なのはセイルサイズですね。最近は、めっきり少なくなりましたが・・・
うちのオカミからの携帯メール着メロはMAIDEN VOYAGEです。通話着メロはTHE EYE OF HURRICANEなんです。その曲聴くとギクッとなりますがね(^^)
titleって自分がつけたこのログのタイトルのことでしょうか?
maiden voyageというタイトルも誰がつけたのでしょう?
Herbieでしょうかねぇ???
言い得て妙!これほどぴったりのタイトルもありませんねぇ。
MORITATさんからの、コメントでしたのでてっきりロン・カーターについて一発ぶちかましのコメントが来るかと期待して他のですが・・・
着メロに使うぐらいですから何度ターンテーブルに乗せたことか?容易に想像できますね。
ここでのロンのベースどうですか?
自分的には影が薄い感じなんですが、プレーヤー的にはどうなんでしょうね?コメント待ってます!
やはりタイトル曲でしょうかね。確か昔なにかのCMに使われていたんですよね?フレディも素晴らしいし文句なしの名演です。マイルスバンドでの彼も良いんですが、やはり怖い親分抜きだとのびのび出来るんでしょうか(笑)
何と言ってもフレディ・ハバードです。
もうこれ聴いたら、他のフレディは要りません。
Empyrian Islesのコルネットとこの処女航海のトランペットがあればフレディハバードは充分です。
他のプレイがすべて凡プレイに聴こえてしまいます。
ハービーはマイルスバンドと同じフォーマットでやったことを考えると”俺ならこうだぜ!、親分・・・”といった一種の対抗意識を感じますね。