何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

見えざる手? part2

2020-09-20 09:51:25 | 
ワンコが天上界の住犬となって4年と8カ月
4連休中だというのに今日も仕事が片付かず、お参りできないで、ごめんよ
万障繰り合わせて明日はワンコ聖地にお参りするから、許しておくれ ワンコ
 
さてさて、昨年末から今年二月にかけて、
ワンコは、新型インフルやらパンデミックやら、それに伴う医療崩壊やらワクチン接種の優先順位やらが問題となる本ばかりをお告げしてきただろう
今となっては、ワンコお告げ本は、このコロナ禍を予言していたように思えるから、
今月の2冊のお告げ本も気になり、大急ぎで読んだんだよ
 
それは誰もが、もう気付いていることなんだけど、
物語として読むと又 違った嫌さがあるよ
 
「日本国債暴落」(桐谷新也)
 
2015年10月初版の本書の副題は「確実に起きる危機のストーリー」となっており、帯には大方の国民が来るべき日を予測しながら見て見ぬふりをしている事が書かれている。
『2013年以降の日銀による異次元緩和は国債市場に大きなこんらんをもたらし、日本国債は近い将来における金利暴落・価格暴落が確実視されるようになった。そして2019年、出口戦略の失敗によりついに外国勢の日本売りが始まり、長期金利が上振れしだす。長期金利が4%を突破することは、国債を大量に保有するすべての都銀・地銀の破綻と、深刻なインフレを伴う日本経済の崩壊を意味していたー』(『』「日本国債暴落」帯より引用)
 
敏腕トレーダーである主人公が後に妻となる部下に市場のイロハを教えるという体をとり、読者に、日本がいかに危うい橋を渡っているのかを教えるという作風の本書は、著者自身が金融機関に勤務していただけあって、グラフや資料を駆使し説得力がある。
 
本書では、市場に関わる者たちが、所属の枠を超え、日本を守るための ''行動'' に出る。
本書と似たような ''行動'' を描いたものを読んだことがあるので、もしかすると、ディーリングルームでは人知れず死闘が繰り広げられたことがあるのかもしれない。
そのおかげで、2020年現在、本書の帯が提起していた危機は消滅した、のかというと、決してそうではない。
 
少しばかり原油安になり余裕ができようが、消費税を10%にあげようが、コロナ禍であろうが、政権が変ろうが、出口を見つけらないままに抜き差しならない状況に陥った異次元緩和は変わらないので、危険度は益々増しているだけだ。
 
そして、その時は、突如ドカンとやってきて、すべてがガラガラと崩れ落ちる。
 
本書では、著者自身が懐疑的ながら、庶民にできる当面の防衛策を書いている。
 
『国債暴落に個人ができる対策としては、まずローンの解約。短期的には米ドル、米国債、金(ゴールド)など経済強国の通貨や商品へのシフトがある。しかし長期的には、日本国債暴落は世界経済の破綻に繋がり、安心な逃避先は不明となる』
 
ねぇワンコ
コロナ禍のせいで、ありとあらゆる業種が危機的状況になっているから、日本経済の病巣ともいえる問題が表に出てきていないけれど、
バンカーたちが病巣の中心にいる状況では、ひとたび事が起こったら、ガラガラ崩れるしか仕方がないよ
それを、ワンコは伝えているんだろう
 
そんな危機を、これでもか!と伝える本をもう一冊、ワンコはお告げしてきたね
それについては、又つづくとするよ ワンコ

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巡り合い 仕合せ 糸③

2020-09-19 00:03:46 | ひとりごと
コロナ禍で、人との関りを見直さなければならなかった夏。
だからこそ、それでも会いたい人、繋がっていたい人を、改めて考えさせられた。
このクッキーを送ってくれた友人も、そんな大切な人々のうちの一人だ。

『たとえ会えなくても、自分にとって大切な人間と見えない糸で繋がっていると思えたら、
 それだけで幸せだって。その糸がどんなに長くても希望を持てるって。
 だから死ぬまで、その糸は離さない』(『 』「希望の糸」(東野圭吾)より)
 
「希望の糸」(東野圭吾)はワンコお告げの本というわけではなかったけれど、本書の殺人事件の被害者が「巡り合い」という言葉を大切にしていたことや、タイトルに「糸」の文字があったことから、「糸」(中島みゆき)を思い出した。
 
弱ったり怒りに満ちたストレスを感じると、一人でハンドルを握り、ボリュウームを大にして中島みゆきを がなるのが常なのだが、「糸」は知らなかった。
君が、私の横に来て、「糸」を口ずさみ、わざわざ「仕合せ」の文字を書いてくれたのは、いよいよワンコが天上界に行ってしまう覚悟を決めねばならなくなり、弱り切っていた時だった。
ワンコを失うのではなく、我が家に「合う」ワンコと出逢えたことの「仕合せ」に気づかせてくれた、君と「糸」
 

♪縦の糸はあなた
 横の糸は私
 逢うべき糸に
 出逢えることを
 人は 仕合わせと呼びます♪
(♪糸 中島みゆき♪より)

鬱々とすることも多い夏だったが、気持ちが折れそうになる寸前で、いつも現れた救いの手
多くの縦の糸に支えられていることを感じる夏でもあったが、誰かにとって、その巡り合いを「仕合せ」と思ってもらえる横の糸にならねばならないと反省する夏でもあった。

ところで、本書を読んでいると「糸」を思い出したのは偶然ではないように思う。
作者は、かなり「糸」を意図して本書を書いたのではないかと、思うのだが、本書から「糸」を思い出し久しぶりに聞くことができたのは、「仕合せ」なことだった。


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見えざる手? part1

2020-09-17 23:18:25 | ひとりごと
この秋で8年となる金魚ちゃんも意気軒高で、毎朝ご飯をあげるのが、朝起きる楽しみの一つなのだが、今朝はメダカちゃんに二世が誕生しているのを見つけ、新たな喜びに沸いている。
春からのコロナ禍で、仕事も人間関係も立ち止まり見つめなおすことが多いこの半年だったが、こと自然との関りでいうと、良い半年だったと感じている。
 
近年あまりに忙しく夏野菜の世話をする時間が取れなかったのだが、緊急事態宣言でリモートやフレックス制度が取り入れられため、庭仕事をする時間ができた。そのおかげかどうかは分からないが、今年は適切な時期に苗を植えることができ、せっせと世話をしたのが良かったのか、どの野菜も大豊作だった。特に、これまでどんなに工夫しても一苗から6~7本収穫できたら上等だった茄子が、なんと一苗から30本ちかく収穫でき、今も紫色も艶やかな秋ナスを幾つも枝につけている。(ちなみに、茄子は3本植えている)
ご近所さんにもお裾分けしたが、ミニトマトは蜂蜜漬けにし、きゅうりや茄子はぬか漬けにし、同じく大豊作だったブルーベリー2キロでジャムを作り、と野菜を育てる楽しさと食べる楽しさを存分に味わった夏でもあった。
 
そうこして過ごした季節も去り、ふと暦を見ると、今日は「玄鳥去」
 
せっかく入学したのにオンライン授業で終わった前期。
君がそばにいると面白く心強いし、
中途半端なハイブリッド授業になるくらいなら、多様な授業が選択できるオンラインを家で受けるのも悪くないと言っていたから、(後期は実験系基礎が対面で行われることも決定している)
準硬式野球部に入り、少しだけ再開した課外活動に参加するため、あっさり下宿にもどってしまったのには、気抜けしたけれど、
私の書棚から、「ハーバード白熱教室講義録 上下+東大特別授業」(マイケル・サンデル)を抜き取り持って行ったことに気付いた時には、
思わず、にやりとしてしまったよ
まさか三年から文系に転向するつもりはないのだろうけれど、それでも、こういう本に関心を示すところが、君なんだろうね
君が興味を持ったことに興味をもち、改めてアマゾンさんで購入したんだけど、
内容も青臭い議論も懐かしく、久しぶりに、読書からいい刺激をもらえて嬉しかったよ
結果的にそんな切っ掛けをくれた君よ ありがとう
ところで本書を開くなり、目に飛び込んできたのが、カントの言葉
 
『行為の道徳的価値は、動機に基づく。
(正しい行いを正しい理由のためにする)』
 
ねぇ君よ
「正しいことをしたければ偉くなれ!」の言葉とともに送り出した君よ
 
正しいことをするために、大いに学べ!

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巡り合い 仕合せ 糸②

2020-09-08 00:01:37 | 

お盆過ぎの一番暑かった頃に、クーラーが壊れ、それが解決したかと思ったら、冷蔵庫が不具合を起こし、
忙しさは常軌を逸し、すっかり参ってしまっていた、9月最初の週末、
ワンコが寄り添ってくれたから、少し元気がでてきたよ

ワンコは、寝転んで本を読んでいる私のお腹にのっかって、よく寛いでいたよね
本を読んでいると、久しぶりにワンコがお腹にのっかってるのを感じたので、
目に留まった件に注目すると、感慨深い一文が記されていたよ 
ワンコ
ありがとうね

「希望の糸」(東野圭吾)

地震で一度に二人の子供を喪った夫婦が、やり直すために、もう一度子供を授かるのだけど、
それが、10数年後の殺人事件の発端になるという話

子供を授かることを望んだ二組の夫婦の思い、
生まれてきた子の、「誰かの代わりに生まれてきたんじゃない」という怒り、
それぞれが、家族の形を探し求める中で起こる殺人事件、
その捜査にあたる刑事もまた出生にまつわる秘密を抱えている
刑事の出生の謎を解くカギが、事件解決の糸口にもなる本作のテーマは、
ずばり、家族の形態探し、なんだと思うんだ

だけど、もう一歩考えを進めれば、
家族の形態だけでなく、
人と人との結びつき、大切なものとの繋がり方を考えさせてもくれたんだな

そんな物語の最後にある言葉を、ワンコは伝えてきたんだろう?

『たとえ会えなくても、
 自分にとって大切な人間と見えない糸で繋がっていると思えたら、それだけで幸せだって。
 その糸がどんなに長くても希望を持てるって。
 だから死ぬまで、その糸は離さない』(『 』「希望の糸」より) 

会えなくても、ワンコと繋がっているのは勿論たしかなのだけど、
コロナ禍で、人と会うことが躊躇われた この夏だからこそ、
繋がっていたい大切な糸について考えることができたんだよ 
そんな思いと、本作の ’’いと’’ については又つづくとするよ

またね ワンコ

しっかし9月のお告げ本は又おっそろしいね
昨年秋から今年2月はじめにかけ、
感染症やパンデミックや医療崩壊の本ばかりお告げしていたワンコの最新のお告げ本

怖いよ ワンコ


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