い・ち・に・ち

明日が今日になって昨日になるような毎日

百段

2020-10-07 | 階段
善人を気取って鏡を欺く
そこまでやって映した姿で
守ったものは何だろう

空っぽの宝石が
ガラスよりもろくて
反射する光さえ濁らせて
目の前を遮る

冷たい仮面で
溶け出す思いを隠しても
誤魔化しきれない熱さが
頬を伝う

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