い・ち・に・ち

明日が今日になって昨日になるような毎日

途方に暮れる

2017-07-29 | 人々
長い長いため息をついた

のどかで静かな田園風景も
そこに生きる人々の
もがき苦しむ様を知らない

実りを夢見て
流した汗も
一晩で消えた

街灯もない
柵もない
信頼だけの
空間の中

支えあい
収穫の喜びを
分かち合うのだと
思っていた

半分以上の
実らぬ田畑を前に
その人は
長い長いため息をついた

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