きっかけは、息子が「カチューシャ」って、どんな曲だった?
と聞いて来たところからだった。
記憶の底にあるのに、思い出せない。とっさに「カカリン、カカリン、カカリンカマヤ…」と言ってしまったが、これは「カリンカ」。
息子が、iPodで出して来たメロディーを聞いて思い出した。
「りんごの花ほころび、川面に霞たち~♪」
でも、長年の埃に埋もれ、確かな歌詞が出てこない。
そうだ、あれなら…と思ったのが、この歌集。
私が中学生の時、学校から配布された、県音楽教育連盟編の愛唱歌集だが、世界の歌、日本の歌があまねく載っている。
当時、ダークダックス、ボニージャックス、デュークエイセスなど、5人程度のコーラスグループが、世界の、日本の民謡や愛唱歌を唄ってくれていた。
そんな歌を集めたもので、私達の小、中学校でも音楽の教科書に載っていて、音楽の授業で歌ったものも多い。
「カチューシャ」も、その中のひとつだったように思う。
この歌集を繰っていると、海外の歌の中では、ロシアの歌が意外と多いのに気が付いた。
この頃のCM で、「トロイカ」も良く耳にする。
また、「チュラ、チュラ、チュラ、チュラ、チュラ、チュララ~月曜日に市場へ出かけ~」で始まる「1週間」も、良く流れる。
私には、幾つかのロシアの歌が思い出せるが、憂愁を含んだメロディーが心に沁みる。
重厚なロシアの大地と極寒の気候の中の人々の厳しい生活、その中での楽しみ、希望も歌われている。
余り知られてないと思うが、「ステンカラージン」「ある兵士の話」「ともしび」「モスクワ郊外の夕べ」は、口ずさみたくなる佳曲だと思う。
今回のソチオリンピック。
日本人選手の活躍も感動を与えたが、ロシアと言う国に、テレビを通して何度も行かせて貰った気もした。
ロシアの選手達を見ていると、欧米の人達よりも、親近感を持ってしまう。
日本からの距離も近いが、どこか民族的にも近いものを感じる。
もちろん、ロシアの国土は広大で、一概には言えないが、北海道から見れば隣国だ。
ロシア民謡に心惹かれるのは、私の個人的な趣味だけでなく、日本人とロシア人との近似性があるのでは…
とは、穿ち過ぎだろうか?
プーチン大統領と安部総理は、頻繁に首脳会談をして、北方領土問題の解決を模索していると言う。
政治的、経済的なことは、もちろん重要だが、普段忘れがちな隣国、ロシアについて、もっと身近に置いて、友好を深めることも必要なのではないか?
この、ソチオリンピックが終わり、間もなくソチパラリンピックも始まるこの時。
Good Chance !だと思う。
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