故郷、宍道湖の夕景。
今回の帰省で、実家の母の快気祝いをした料亭での景色。
母は、御歳89歳。今まで元気だったのが不思議だが、昨年の夏に圧迫骨折で入院。
その際、血液凝固予防剤ワーファリンの影響か、脳幹出血を起こしたものの、
奇跡的に快復して、リハビリを経て退院して1ヶ月。
様子を見に帰ったところ、自宅内は歩行器を使って移動していたが、トイレにはさっさと歩いて元気そうだった。
私が帰った翌日は、近くの百貨店にお嫁さんと2人掛かりで連れて行き、買い物をしたりお茶したりご機嫌だった。
ところが、その翌日の早朝。
大きな音がして、母の助けを呼ぶ声が。
急いで行くと、母が転んで倒れて、歩行器もひっくり返っている。
私では、上手く起こせなくて、離れに居る弟とお嫁さんを起こして、助けあげた。
何でも、フラフラしたとのこと。
その日は、整形の病院に通院する日だったが、キャンセルして総合病院の脳外科でCTを撮って貰った。
検査結果は異状なかったが、フラフラする原因は分からず。
本人はそれ以来、自宅でテレビを観ながら寝るばかりで、意気消沈😓
予定していた快気祝いも、行けるかどうか危ぶまれていたが、
予定があってお化粧をすると、パリっとするのが、我が母。
車の乗り降りは、2人掛かりで手伝っても、姉夫婦と弟夫婦と子ども達との内輪の会では、
黙々と料理を平らげていた。
しかし、私が帰っても、母の側にいるだけで、役に立つことは何も出来ない。
看護師のお嫁さんは、入浴から点眼、身の周りの世話までをテキパキやっているので、余り出る幕がないのだ。
それでも、仕事と子育て、家事でてんてこ舞いのお嫁さんを見ていると、気の毒になる。
しかし、実家の近くに住む姉も、母の通院に連れ添っても、家の中のことは、どれだけ立ち入って良いのか、分からないと言う。
私も、実家に泊まりつつ、母の世話はしても、家事にどこまで手を出して良いのか?と思いながら過ごしていた。
今まで、母が台所の主導権を握っていたので、気軽に手伝いをしていたのだが、
このように状況が変わると、事情が変わってくる。
母の状態も気になる上に、実家での立ち位置も微妙で、
帰省して良いものかどうか、分からなくなってきた。
母も高齢なので、なるべく顔を見ておきたいのはもちろん。
しかし、帰省して実家に負担を掛けるのも心苦しい。
なんだか、悶々としながら帰って来た。
やはり故郷は、遠くにあって思うものなのだろうか?