おりょうの万葉浴

おりょうの万葉浴展・ ギャラリー香・2017年12月  

万葉集巻第3・416

2010-02-25 | 万葉集巻3

【  ももづたふ  磐余( いわれ )の池に  鳴く鴨を  今日のみ見てや  雲隠( かく )りなむ  】

                         大津皇子( おおつのみこ )

    あぁ

 もう  

  終わりです

                これまで

                          何度も 

                            この 磐余の池にきて

                    あそんだけれど

 この池の  

   鴨も

         もう見られなくなるょ

                      鴨さんだけでなくて 

                        大和の景色も

               ぃとしぃぁなたさまの

 お顔を 

  見ることも

         すき

                        みんな 

                          今日でおわってしまいます
  
         このぉ歌は

  大津皇子さま 

    24才の ご辞世の歌ですね

            多武峰の歌

            16首目です 

              万葉集巻第9・1704 の 歌に対して 

                      舎人皇子さまが 

                        返し贈られました

              万葉集巻第9・1706
藤原鎌足さまの歌 

  万葉集巻第2・95

          笠女郎さまが

            大伴家持さまに 

               贈られました恋の歌

                   万葉集巻第4・589

                           長皇子さまが 

                            鹿路で狩りをされた時に

                柿本人麻呂さまが歌われました

万葉集巻第3・240と 

    万葉集巻第3・241 

             多武峰の

             小倉山の歌 

                 万葉集巻第8・1511 

                        桜井市

                        針道の歌 

                          万葉集巻第12・2855

                      そして

                 天の香久山が歌われています歌

  万葉集巻第1・28  

    万葉集巻第7・1096

       万葉集巻第10・1812

            桜井市

               倉橋の歌 3首 

                  万葉集巻第3・290旋頭歌( せどうか )の

     万葉集巻第7・1282

万葉集巻第7・1284 

         磐余と泊瀬山の名が出てきました

              万葉集巻第3・282

                         磐余の山の歌 

                             万葉集巻第13・3325

    談山神社さまの鎮まられます

 多武峰(御破裂山)の歌を 

    続けて16首 お勉強致しましたね 

            訳語田( おさだ )の

                     舎( いえ )は  

                         奈良県桜井市の

              戒重( かいじゅう )の

古くは 

  他田( おさだ )宮さま と

             よばれました

                  春日神社さまの  

                     近くにあったそうです

                            春日神社さまは

                   今は 

       他田坐天照御魂( おさだにいますあまてらすみたま )神社さまと

 お名前が  

  かわったそうです

                              大津皇子さまの

                         お父様は 

                            天武天皇さまで

               お母様は大田皇女さま 

   お父様がなくなられて 

     わずか 1ヶ月で

             この訳語田( おさだ )で

                        亡くなられて 

                          しまわれました

                     この時

            大津皇子さまは  

              伊勢で

  13才~26才の 

    13年間

         斎王となられていました

           お姉さまの 

              大伯( 大来 )皇女さまに

                       密かに

                           会いに 

                              ゆかれました

     この世に

  二人だけの 

    姉弟の

          おさみしい

          心の内の  

            思いを

                    姉の大伯皇女さまは

                                2首 

                                 歌われました

                      このあと 

             斎宮から  

                帰京されましたお姉さまは

  また2首 

    万葉集巻第2・163

        万葉集巻第2・164を歌われて

                   弟が 

                     二上山に葬られました時にも2首

    万葉集巻第2・165

万葉集巻第2・166  

  歌われています

                     偉大な

                         天皇さまの 

                           父ぅぇのもとに

                       同じ母から

                お生まになられた 

                   お二人のご姉弟の

                絆はふかく
運命に  

  身をおまかせするしか

          はなかったのですね

            弟の悲劇は  

              あまりにも

                         はかなくて

                         かなしく  

                             うつくしく

                   たった 24才で

            ご辞世の歌を   

              この磐余の池 で お歌いになられ 

 偉大なお父様に  

   呼んでいただかれた

               かのように

                     この世から  

                        いなくなられてしまわれました

             お妃さまの山辺皇女さまは

           あとを  

            おわれたそうです 

     磐余の池は

今の桜井市 

  吉備

       吉備池のあたりで
     
                            磐余の池は

                         ここより 

                            西にあったそうです 

                   東池尻  

            池之内などの地名が  

               なごりとして残っているそうです

        今の

 御厨子( みずし )観音さまの 

    東に広がっています

         湿地にたたずまれますと

                       大津皇子さまの 

                         ご無念が 

              伝わってくることでしょう

    今日は

 大切な人と 

   共鳴するところが見つかるので

                           おだやかに

                       お話しをすると 

                          いい日だそうです

           ありがとう於良


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