フランス大好き!

美しい、美味しい、旅しやすい国フランス。海外からの観光客が世界で一番多い国です。その魅力をさぐってみます。

ランス//シャンパーニュ地方への旅3

2016-07-27 15:29:12 | 
パリの東駅からTGVで45分のランスの町はフランス王の戴冠式が行われたノートルダム大聖堂が在る街。「ランスのノートルム大聖堂、サン・レミ旧大修道院およびトー宮殿」は1991年に世界遺産に登録されています。パリからは東北東へ142㎞に在るマルヌ県の中心都市です。古来、羊毛の織物工業が盛んでしたが、現在は何といってもシャンパンの本場として有名です。町にはG.H.マムやヴーヴ・クリコをはじめ多くの有名セラーが軒を並べています。


(写真左)プラス・デルロンのモニュメント。周りにはレストランがたくさん。(写真右)ホテル・クリスタル。駅からも近いし奥まった所に在って町の喧騒とは無縁。現在も「地球の歩き方」に紹介されているお勧めホテル。


(写真左)世界遺産に登録されているランスのノートルダム大聖堂。(写真右)その大聖堂に在るシャガールによるステンドグラスは必見です。


(写真左)町の朝市。チーズの種類の多さには感動です。試食も豪華に出してくれる。日本に持って帰るのが難しいのが残念です。(写真右)ランスは海からの距離はかなりあるけれど、さすがグルメの町!色々な魚が並んでいる。


(写真左)「フジタ礼拝堂」。藤田嗣二の名声は日本よりフランスでのほうが高いと言われている。シャンパンメーカーのG.H.マム社の資金援助で藤田独自の手法によるフレスコ画を施して建てられた礼拝堂。(写真右)礼拝堂の近くのG.H.Mumm社。

G.H.Mumm社ホームページには藤田嗣二の次のようなストーリーが載っています。
「G.H.マムのロゼのボトルには、見事な芸術作品があしらわれています。コルクの上部のキャップを飾るバラの絵柄は、日本人画家のレオナール・フジタ(藤田嗣治)が描いたものです。
1913年に初めてパリに到着したフジタは、すぐにピカソやアポリネールとの親交を深め、両大戦間においてフランスで最も人気の高い芸術家のひとりと言われるようになりました。各地を転々とした後、1950年代前半にフランスに帰化し住居を構えました。
1957年、G.H.マムの当時の社長だったルネ・ラルーは、G.H.マム ロゼのイメージにふさわしいマークを探していました。熱心な美術品収集家だったラルーは、親交のあったフジタにデザインを依頼。これを受けて水彩画による「レオナール・フジタのバラ」が誕生しました。
このバラによって、二人の間の絆はさらに強まりました。フジタはキリスト教に改宗し、ランスのノートルダム寺院で洗礼を受けました。洗礼親を務めたラルーは、ランスのG.H.マムにほど近い場所にある土地をフジタに提供し、フジタはそこにチャペルを建設しました。フジタ自身がデザインと装飾を手がけたこのチャペルは、現在でも訪れることができます。」



コート・ドゥ・ブラン // シャンパーニュ地方への旅2

2016-07-02 04:06:11 | 
シャンパーニュの生産で最も重要とされる地域は北から、モンターニュ・ド・ランス、ヴァル・ド・マルヌ、そしてコート・デ・ブランです。シャンパーニュ地方にある75,000エーカーのブドウ畑の多くがマルヌ県に位置しています。ブドウ畑は大地主ではなく、たくさんの小さな生産者によって所有されています。コート・デ・ブランを案内してくれたナタリーさんが自分の畑だと見せてくれたのは、10坪ほどの小さな畑でした。コート・デ・ブランの畑を売る人はほとんどなく、もし売りに出されたとしてもかなり高い値段で売買されるそうです。


6月初旬のブドウ畑は本当に美しい。みずみずしいブドウの木の葉はまだ薄緑です。「コート・デ・ブラン」はエペルネの街の南に位置する地区。日照に恵まれた東向きのぶどう畑は優れた石灰質土壌。栽培するぶどうのほとんどはシャルドネで、ミネラルを豊富に含む高品質なシャンパーニュを生み出しています。「コート・デ・ブラン」とは日本語で「白い丘」を意味し、シャルドネ100%で造られるシャンパン「ブラン・ド・ブラン」誕生の地でもあります。6つあるグラン・クリュ村の中でも、地区中心に位置するクラマン、アヴィズ、オジェール、ル・メニル・シュル・オジェは特に名高い。(写真左)ブドウ畑のなかに在る教会。(写真右)そんなブドウ畑の真中にシャンパンをグラスに注ぐ大きな大きなシャンパンボトルの看板が・・・・ちょっと興ざめです。

        
(写真左)ブドウの花(つぼみ)が咲きかけています。(写真中・右)この白い石灰の層はイギリスのドーバー近くの石灰岩の層からシャンパーニュ地方までつながっています。ミネラルを豊富に含んだ高品質なシャンパンを生み出す為には、この石灰の土壌の土地で育つ良いブドウが重要な要素となるのです。

 
(写真左)家族経営のシャンパンメーカーのドミ・モローです。家族で沢山の過程をこなして行って、シャンパンを作り上げます。(写真右)シャンパンをつくる過程の一つ、「動瓶」中です。一瓶一瓶手で回して滓を沈めます。シャンパンは本当に手間のかかっているお酒だと感心してしまいました。