フランス大好き!

美しい、美味しい、旅しやすい国フランス。海外からの観光客が世界で一番多い国です。その魅力をさぐってみます。

エペルネー//シャンパーニュ地方への旅1

2016-06-13 06:15:10 | 
シャンパーニュ地方の中心を自負するエペルネーの町はパリからフランス国鉄(SNCF)の列車で約一時間半。2007年にパリとランス間を55分で結ぶTGVが走り出して、ランスから普通列車で約25分手前(パリ側)に在るエペルネーは少し取り残されたような位置となった。このエペルネーの町を訪れる観光客の多くは、250年を超える歴史を持つシャンパン・メーカーのモエ・エ・シャンドンのセラー訪問が目的でしょう。モエをはじめとするthe Avenue de Champagne(シャンパーニュ通り)に建ち並ぶシャンパンメーカーの網の目のように走る地下のセラーは総合計すると120kmにも及び、2億本以上のシャンパンボトルが迷路のような地下のセラーに眠っているのだそうです。


(写真左)パリの東駅。シャンパーニュ地方へはこの駅から列車に乗ります。目的地のエペルニーの街にはTGVが停まらないのでパリからTERで1時間15分かけて行きます。(写真右)モエ・エ・シャンドンのセラーが在るエペルニーの駅。すごい量のシャンパン・ボトルが地下に眠っているとは思えないほど静かな小さな町です。


(写真左)エペルネーに在るモエ・エ・シャンドンの本社ビル。(写真右)シャンパンを発明したのはベネディクト派の僧侶ドン・ペリニョン(Dom Perignon)ということになっています。シャンパーニュ地方のオーヴィエール(Hautvillers)修道院の酒庫係りであったドン・ペリニョンが、1680年前後のある日、蔵で壜が破裂し、そのワインを舐めてみたら、発泡したワインが「まるで空の星を飲んでいるような素晴らしい味がした。」と。これがシャンパンの発見であったというのが定説のようです。


地下のセラー。ステンレスの大きなタンクの中で一次発酵したあと、種類の違うぶどうと、畑が異なった色々な種類の原酒と、保存してあった前年以前のシャンパン原酒を加えてブレンドする。この調合がそのメーカーの特徴を作り出すのだそうです。その後、瓶詰めされてコルクではなく王冠の栓がまずされます。そして、瓶内2次発酵で酵母が糖を分解して、アルコールと炭酸ガスにかわりコルクの栓をしてシャンパンが出来上がるのです。左の写真ではボトルは水平に寝かされていますが、右の写真では瓶の口が下を向けて置がれています。滓を瓶の口元に集めるためです。ここから5-6週間に渡って毎日瓶を8分の1回転ずつ揺らしながら回し傾けて滓を集め、瓶の側面にたまっていた滓を瓶口に集めていくのです。


量によってボトルの呼び名が違います。一番量の少ないボトルの左から順に Sprit( 20cl), Fillette (37.5cl), Bottle (75cl), Magnum( 2bottles), Jeroboam (4bottles), Methuselah (8bottlrs), Salmanasar (12bottles), Balthazar (16bttles), Nebuchadnzzar( 20bottles)。それぞれボトルの大きさによって名前がついているのです。(写真右)スタッフの皆さんは、とてもお洒落で特に男性はかっこいい!



エペルネーに在るレストラン。外見を見ただけで美味しそうな料理が出てきそうなお店のです。メイン・ディッシュのメニューの中に子羊のもも肉を発見。フランスでは子羊は一般的なメイン・ディッシュなのでたいていのレストランでメニューに載っています。羊の肉が大好きな私にはとても嬉しい!早速オーダーしました。




モン・サン・ミッシェル//ロワール流域からモンサンミッシェルへの旅 5

2016-06-07 10:21:11 | 
旅も佳境に入りました。モンサンミッシェルが私たちの旅のフィナーレです。ナントから列車でレンヌへ。そしてレンヌの駅前からバスでモン・サン・ミッシェルまで行きます。バスはモンサンミッシェルの島の手前、対岸の町で下ります。モンサンミッシェルの島の中で泊まると教会も島も見えないからです。その代り対岸の町でホテルを選ぶとき、なるべく島に近いところを選びました。


左から朝もやの中に建つモンサンミシェル、真中は昼間のモンサンミシェル、右は夜のモンサンミシェルで夕方のように見えますが夜の9時過ぎです。緯度の高いヨーロッパでは6月はそんな時間帯でも夕日が残っています。モンサンミシェルは本当にどの姿もとても美しい。ホテルから島まではゆっくりと歩いて20~30分ぐらいかしら。お天気も良く,雄大で美しい姿を見ながら島に向かって歩くのは感動的でした。


(写真左)ホテルから前の道路に出てみると彼方にモンサンミシェルがみえます。お天気が良くてラッキー!(写真右)泊まっているホテルから3、4軒先に在るホテルレストランはモンサンミシェルを眺めながら食事ができるというのが売り。早速夕食の予約を「見える席」で入れました。でも実際は「チラッと見える」でした。


島の中に入ると、日本の社寺仏閣でも同じだと思いますが、お土産屋やレストラン・ホテルが並ぶ門前町です。店の看板も凝っていて、上を見ながら歩くのも楽しい。このメインストリートを歩いていけば修道院につながっているのですが、脇道を上がって城壁の上を行くこともできます。


城壁からの眺めは壮大です。特に干潮時の潟は芸術的な砂地の模様を浮かび上がらせています。(写真右)ヴィクトル・ユゴーやモーパッサンらが讃えたと言う修道院は8世紀はじめにベネディクト派の僧院として設立され、13世紀にはゴシック建築の傑作とされる教会を増築。フランス革命の際には刑務所として利用されたこともあるのだそうです。

 
ノルマンディーのお酒シードルはリンゴから作られたアルコール度数4パーセントほどの軽いお酒です。名産のシードルと合わせるのはこれも名産と言われている卵料理。軽めの夕食です。


(写真左)私たちが泊まったホテルのFormule Verte。安くて清潔なホテルでした。最新のグーグルマップで見ると別棟も新しく建っている様子で、繁盛しているようです。(写真左)帰りのパリへのTGVの中で、突然フランス人の男性が話しかけてきました。日本に留学していたことがあるそうなんです。京大へ。そして今はフランスの映画監督だそうです。フランス映画「譜めくりの女」の監督のDenis Dercourt(ドゥニ・デルクール)さんなんです!日本がとても懐かしく、私たちに話しかけてきたようです。日本に帰ってヤフーの検索にかけたら写真も出てきて、確かに本物の映画監督でした。
様々な事が在りました。今はいろんな思い出で心が一杯になっています。旅の思い出は一生ものです。