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旅(25日目)

2015-09-13 16:57:06 | Travel memories



風呂掃除のアナウンスで目を覚ました。



一番風呂に入ろうと思っていたので
若干の気落ちはしたものの、
気を取り直して出発の準備を始める。



本日は曇り空。




スーパー銭湯が入っているビルを出て、
自転車置き場まで行くと、
置き場前で学生服を着た男女が口論をしていた。



どちらともすごい剣幕で
相手に何かを訴えているように見える。


断片的に聞こえる話を聞くと、
カップルの喧嘩らしい。
(聞くと言うか、聞こえてきた。)



僕が自転車を取りに近づくと、
気まずい雰囲気になったのか、
2人とも黙り込んでしまった。


見て見ぬふりをしながら、
鍵を外して自転車に乗った。




僕にもあんな時期があったな~。
好きなのに何故か喧嘩が絶えない時期。


付き合っているのに
相手のことが異常なほどに
気になってしまい、
なんでもないことに敏感に
反応してしまったりね。




ふと、学生時代に付き合っていた人のことを思い出す。



いま思えば僕は最低の人間だったな。


現在はどこで何をしているかも分からない、
昔の彼女に対して謝罪の気持ちで胸がいっぱいになる。



不思議なもので、
顔がよく思い出せなくなっている。

別れた後に後悔したことは
はっきりと覚えているんだけど・・・




そんなことを考えながら、
本日も海が見える海岸線を
まっすぐに進んでいく。



当たり前のことだけれど、
海岸線は平坦な道が続くので
漕いでいて楽だし、楽しい。



3時間程、休憩もせずに漕ぎ続け、
途中で見つけたコンビニで昼食用の
おにぎりを購入し、
近場の浜辺で食べることにした。





あいにくの曇り空だけれど、
浜辺で食べる飯は、
この旅のどこを思い出しても美味く感じる。



おにぎりを頬張りながら、
浜辺を眺めていると、
潮が引いた砂浜に大量の蟹たちが
ハサミを左右に振っていることに気がついた。

白い蟹のハサミが無数に
揺れている光景は、
見ていて面白い。



たぶん求愛行動とかだったのかな?


おにぎりを食べ終えてから、
蟹にお別れを伝えて再び走り出す。





その後も長時間海岸線を走り続け、
福山市に着いたのは午後4時ぐらいだと思う。


時間を確認してから、
まだ間に合うだろうと「福山城」に向うことにした。


福山市市街は、どこにでもある
一般的な街という感じで、
走っていて親しみが湧いてくる。


福山城までは、
MAPを見ながら進んでいたのだけれど、
どこで道を間違えたのか、
何故か福山城の裏門に着いてしまい、
そのまま裏口から入ることにした。







福山城は江戸時代初期の城で、
太平洋戦争時に空襲で焼失してしまっている。

いま建っているものは
1966年に再建されたものだ。




時間も時間なので、
天守には登らずに
城内に設置してあるベンチに腰掛けて
少しの時間眺めていた。



何故僕は、城にここまで魅了されるのだろうか?


考えてみても可笑しな話で、
たぶんそれが僕にとっての
癒しなんだろうと思うことにした。





腰を上げた時には夕暮れ時で、
急いで調べておいた銭湯に向かことにする。


福山城から銭湯は近場にあり、
風呂内は地元のお爺さんたちで賑わっていた。



風呂から上がり、
さっぱりとした身体で、
本日泊る予定の漫画喫茶に向かっていると、
コインランドリーを見つけたので、
洗濯をすることにした。
(この旅ではコインランドリーを結構活用している。)



洗濯と乾燥で1時間程の間、
読みかけの小説を読んで時を過ごした。


本はいい。



暇つぶしになるし、
一時の間だけだが
違う世界に連れて行ってくれる。



いつの間にか乾燥まで終わってしまい、
まだ温かい衣類を畳んで漫画喫茶に向かった。




どこの店も変わらぬ雰囲気の
漫画喫茶の店内に入り、
先ほどまで読んでいた小説を再度読み始める。


夢中で読んでいたせいか、
気付いた時には11時を回っていたので、
狭い空間で身体を丸めるようにして
眠りに入ることにした。




明日は姫路まで行く予定だ。











つづく









































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