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旅(Last day 2/2)

2015-10-04 18:15:33 | Travel memories


眠気を打ち払い、
美術館を後にした。



帰りは高速バスで帰るつもりだけれど、
乗車時間までは、
まだかなりの時間があった。



とりあえず街を
ぶらぶら歩いて散策することに。



歩いていると、
いつも間にか周りには武家屋敷が
立ち並んでいた。



情緒ある塀が何処までも続き、
江戸時代にいるような気分になる。


江戸時代では、
塀の下に埋め込まれている石の段数で
身分が分かったのだとか。




狭い抜け道のようなところを
進んでいくと、
前方に小学生の団体が道を塞いでいた。



校外学習なのか、
先生らしき人が大きな声で説明をしている。


僕が近づくと、
先生が気づいて小学生たちを
道の横に移動させれくれた。


小学生たちが立ち並ぶ前を通る時に
光る瞳が怖いと感じた。



小学生の光る瞳が怖いと感じるのは、
汚れちゃった証拠なのかもね。




その後は、
一時間ほど城下町を散策してから、
途中で見つけたカレー屋で昼食を取ることにした。



旅、最後の食事は牡蠣カレー。



濃厚な牡蠣のうまみを堪能して
店を後にした。



少し歩いて金沢駅に辿り着き、
お土産屋を一通り見てからバス停へ。




すぐに指定のバスが来て、
3列独立シートの前方左側の席に着いた。


出発すると徐々に景色が変わっていき、
いつの間にか高速道路に入っていた。





長い時間、窓越しに見える山並みを眺めながら、
今回の旅を思い出していた。




旅の途中から、
この日々が永遠に続くような錯覚に
陥ることが多々あった。


その錯覚から覚めようとしている
今、この時間が異様に淋しく感じる。



感傷に浸る気持ちはないのだけれど、
心の整理がうまくできない。



そんな僕の気持ちを
無視するようにバスは進む。



煌々と照らし出す太陽光が、
木々の葉に反射して眩しく感じながらも、
目を細めることを忘れて、
呆然と外を眺めていた。






















終わり














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