岡山市を後にしてからも、
変わらず国道2号線をまっすぐ進む。
目的地の姫路まで約80km。
山林とは言えないまでも、
周りには木々が生い茂っている。
段々と民家はなくなって行き、
いつの間にか田園風景へと移り変わっていく。
その道もすぐに終わり、
山林へと道は変化していく。
自分が走っている位置から、
山までの距離は短く、
今にも山に飲み込まれそうな錯覚に
陥りながら道を進んでいく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/3d/6720183886ef82b8098d5cd0320c3f04.jpg)
平坦だった道は、
高低差のある道へと変わり、
長い時間、僕の足に乳酸を溜め続けた。
その工程を続けて、
途中休憩を取りながらも
夕方近くに姫路市に入ることができた。
入った途端に見えた
姫路市の夕日は綺麗だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/d3/a5d82abb4e8561580c0723db4c33f6db.jpg)
30分程度だったと思うけれど、
河川敷の草の上に座り、夕日を眺めていた。
ここが世界の中心なんではないかと、
1人で考えてしまうほどに綺麗な夕日。
人間はこういった自然の光景に対して、
神々を思い浮かべてきたんじゃないかな。
夕日はゆっくりと傾いていき、
そして闇が広がり始める。
僕は自転車に乗り、
本日も宿泊予定の漫画喫茶へ向かう。
MAPで事前に調べておいた漫画喫茶は、
明日行く予定の姫路城の近くだったけれど、
着いて周りを見渡しても、
姫路城は暗闇で確認することはできなかった。
漫画喫茶に入店して、
すぐにシャワーを浴びた。
終わるとBOXに戻り、
足のマッサージ。
本日はこの旅初の約150kmを
走り抜いたので足がパンパンだ。
始めの頃と比べて、
だいぶ筋肉がつき始めた感じがする。
昔あった筋肉が戻ってきたみたいだ。
その後は、
漫画喫茶の不味いレトルトカレーを食べて、
少し小説を読んでから寝ることにした。
明日は大阪に戻る。
旅は最終章に入っていた。
つづく
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