あそこに誰かが生きている。 How goes it with you?

日々の感想。

旅の記憶。

自由時間。

そして、
今後の話。

読書時間ー颶風の王

2017-01-30 06:27:13 | Free Time




ホモ・サピエンスとしての

生物である僕たちが、

如何に他生物の恩恵を

受けながら生きているのか。


時に、人類は我が種だけが

恰も世界を創造していると

勘違いしているふしがある。



そんな思想を

思い返す作品。



2016+1

2017-01-27 18:25:51 | journal




お久しぶり。




やっとこさ沖縄編が

終了しました!



てか年明けしちゃったね。


皆様は元気ですか?


とりあえず、

今年もお金を貯めて

再び旅に出ます!


去年、一年働いて貯めるつもりが、

半年で目標額まで達成したので

半年間、旅など自由に暮らしていた。



そして今年もまた旅に出る。



27歳、完全に普通という

二文字からの脱線!!



ま〜僕が自由にしていても、

世界は進む。と、

都合の良い発想となってる

この頭なんだけど、

悩むところもあるわけで…



それはとりあえずとして、

去年の北海道の旅も

後々ゆっくりと、本当にゆっ〜くりと

書いていこうと思うので、

また気長に読んで

いただければと思います。




そして今更ですが、

blogのネームを多少修正しました。


新ネームは、

「あそこに誰かが生きている」

当たり前だ!そう言われれば

ごもっともなんだけど、

旅を重ねていくうちに、

それって本当は凄いこと

なのではないのかと感じたから、

このネームとすることにした。



知らない街、知らない場所、

知らない世界。


今日も誰かがどこかで生きている。

そんな人たちの人生に

触れてみたい。


単純にして明確な理由。ww



現在は年明けから、

再び名古屋で働いてます。




日常の事も、

適当に書いていくので

お楽しみに!


いや、楽しみには

しなくていいので、

適当に読んでください!ww










小さな旅(最終回)

2017-01-26 00:35:55 | Travel (Okinawa)



雲行きが怪しくなり

始めたので、

途中でタクシーを拾い

友達の実家に戻った。



帰り支度を済ませると、

居間にて親父さんに

お世話になったお礼をして

家を出る。



玄関先では親父さんに

「いつでも来なよ」と言われたのが、

切ないくらいに嬉しく、

帰るのが億劫になるほどだった。



外は小雨がぱらつき始め、

いよいよ台風が近づいて

きている様に思われる。



モノレールに揺られ、

那覇空港に着く頃には

風雨は激しくなり、

飛行機が飛ぶかどうか、

不安が脳裏に浮かんだけれど、

空港内の電光掲示板には

欠航の二文字は表示されて

いなかった。



離陸までは若干の猶予があり、

とりあえずチェックインを

済ませて、空港内の

土産屋を回ることとする。



紅芋タルト、岩塩、海ぶどう。


土産としては一番ポピュラーな

物ばかりを買い漁る。


あの人にもあげた方がいいかな?


そんな疑問が頭の中を巡るが、

とりあえず購入することにした。


こういう自分が何となく

嫌いだ。


買い物が終わり、

ロビーのソファーに腰掛けると

友達からの電話が入ったので

出てみると、

「後ろ」と一言。


スマホを耳に当てたまま

言われた通りに後ろを振り向くと、

満面の笑みで友達が立っている。


僕もつられて笑顔になる。


「恋人かよ」

僕は恥ずかしいのやら

嬉しいのやら分からないままに

そんな台詞を友達に飛ばし、

唐突の再会を喜んだ。




友達はわざわざ仕事を

抜け出して来てくれたらしく、

僕を送ったら仕事に戻るとのことだ。



親父さんといい、

こいつといい、

なんてできた人間なんだと、

たわいもない話をしながらも

胸に沁みる思いだった。



空港内のアナウンスから

僕の乗る飛行機の搭乗準備が

完了したとの放送が流れ、

僕は友達に礼を言い、

搭乗ゲートに向かった。


後ろでは友達が大きく

手を振って、

送り出してくれている。


僕も手を振り返し、

お互い笑顔で別れた。





飛行機の座席に座り、

窓から外を眺めて見ると、

空には黒雲が広がっていた。


来るときの僕だったら、

飛行機への懸念で気が気では

なかったであろうはずが、

いまはそのような状況に

好奇心すら覚えている。




脳裏に沖縄の

青空が色濃く広がり、

太陽が眩しいくらいに

木々を照らしている。


そんな情景が、

この悪天候の不安を

吹き飛ばしてくれて

いるのかもしれない。



飛行機は風で

揺れされながらも

無事に滑走路から飛び立ち、

小さな旅に終わりを告げた。








おわり

小さな旅(5)

2017-01-24 00:30:15 | Travel (Okinawa)



白の軽自動車の中で、

友達とあくびが重なる。


車は那覇の街を抜け、

糸満市に向かっている。


台風の影響なのか、

太陽は雲に隠れ、

昼間なのに薄暗く感じる。



昨日は深夜3時頃まで

宴は続き、

友達と一緒に帰路に着いた。



現在の時間は、

午前11時過ぎ。


予定より2時間ほど

遅れてしまったが、

これも致し方ない。



道路脇にはサトウキビが

風で靡いている光景が見え、

その先に目的地の

ひめゆりの塔があった。



駐車場の周りには、

場所に不似合いな

お土産やさんが並び、

その横を通ってひめゆりの塔の

敷地に入る。



入口に献花用の花束が

売られていたので、

ひと束購入して

献花台に供え、

手を合わせた。


目の前にある慰霊碑と

防空壕は、

そこに存在していた

悲惨な惨状を

連想させるのには

充分過ぎるものだった。



周りには青々とした木々が

生い茂り、

かつての悲劇を

見守っている。



資料館には高校のときに

見学したので、

今回は献花だけとした。



再び車に乗り込み、

次の目的地に向かおうと

したとき、

友達のスマホが鳴り響く。


電話は仕事先からで、

急な仕事が入ったとのことだった。



車は急ぎ、

那覇市に戻り、

ショッピングセンターが

立つ場所で友達と別れた。



僕はひとり、

広い道路の歩道を歩きながら

いまから行く場所に若干の

畏怖を感じていた。


歩道を歩いて行くと、

一階部分にコンビニがある

ビルがあり、その横に

隠れるようにして、

それは存在していた。



小さな丘。


その表現があまりにも

似合う場所で、

横の階段を少し登ると

直ぐに頂上に着いてしまう。



安里52高地。

英名シュガーローフ。

地獄の丘。


沖縄戦の中で、

たった7日間の間に

米兵、日本兵、民間人、

約5000人が亡くなった場所。



頂上に着くと、

中心に貯水池のタンクがあり、

周りを柵が囲んでいる。


その周りには砂地の歩道が

ぐるりと囲んでいて、

隅の方にポツンと説明文が

記載された石碑が佇んでいる。





何故に争いは起こるのか?

憎しみあおうと

人間が人間を殺める

理由などあるはずがない。


悲惨な現実から

目を背けているだけかも

知れないけれど、

そのことを強く思い、

それと同時に

あの時、この場所で

全てが終わってしまった

人々の無念が心に

突き刺さる気がした。



石碑の反対側からは

那覇の街並みが展望でき、

戦時写真などで見ることができる

あの光景はどこにも

残ってはいなかったけれど、

薄暗い空があの時を

再現しているかの様な

雰囲気を出していた。






その後、

どこに向いてすればいいのか、

分からないままに手を合わせ、

その場を後にした。



先ほど通って来た道には、

老若男女、

様々な人々が従来していて、

当たり前のことだけれど

皆、普通に生活をしている。


ごく当然な風景に、

人という生き物の

計り知れない強さを

いま、感じる。






つづく

小さな旅(4.5)

2017-01-21 06:28:51 | Travel (Okinawa)




民宿からは再び、

ワンボックスで

船着き場まで送ってもらう。


民宿を出る間際に聴いた

風鈴の優しい音色が脳裏に

残っている。





フェリーは13時頃に

出航し、防波堤では

僕が泊まった民宿の男性と、

他の民宿の方が手を振って

送り出してくれた。



1日しかいなかったのだけれど、

その光景に胸が締め付けられる。



ひとつの優しさが、

人を幸せにすることの

素晴らしさを

学ばせていただいた。



台風が近づいている

関係なのか、

若干の高波の中を

フェリーは進み、

慶良間諸島の島々を

徐々に通り過ぎていく。



いつしか島々は

小さくなり、

僕はデッキから客室に

下りて、広い海を眺めながら

浅い眠りに着いた。




那覇市の泊港に着く

アナウンスで目を覚まし、

到着すると同時に

空腹を覚えたので、

泊港2階の食堂にて

遅い昼食にすることにした。


食堂の壁には定食らしき

メニューが貼ってあるのだが、

全くもって何の料理なのか

不明だった。


最初、その中で唯一わかる

マグロ定食にしようとしたのだけど、

せっかくなので未知の味に

挑戦してみようと、

イカ墨汁という物を頼んでみた。


イカ墨とあったので多少の

想像はしていたが、

運ばれて来た料理は

想像を超えるインパクトだった。





黒の部分はイカ墨、

その他にイカと

ほうれん草らしき

野菜が入っていて、

見た目はあれだけど、

食べてみると想像以上に

美味しい。


ただ、食べ終わったあとの

口周りや歯が真っ黒になっていて、

口を濯ぐのが大変だった。


泊港を出てからは、

歩いて友達の実家に行き、

荷物を置かせてもらい、

再度外に出た。


家には誰も居らず、

合鍵で入った。


息子の友達というだけで、

合鍵を渡してしまう親父さんに、

沖縄の人の心情を感じた気がした。



遠くの空に、

巨大で薄暗い入道雲が見え、

雨が近づいていることを

告げている。


夕方からはまた、

友達と呑む約束なので、

それまで天気が持ってくれればと、

願いながら

高架下を歩いて行く。






つづく