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奇跡の直売所! 営業中 がれきの中から無傷で発見 住民団結し再建 岩手県陸前高田市

2014-11-11 17:51:49 | 震災

日本農業新聞より転載

奇跡の直売所! 営業中 がれきの中から無傷で発見 住民団結し再建 岩手県陸前高田市

日本農業新聞 11月11日(火)12時0分配信

 東日本大震災による津波で壊滅的な被害を受けた岩手県陸前高田市に、「奇跡」と呼ばれる農産物直売所がある。津波で押し流されたがれきの中から、無傷なまま建物が見つかったからだ。震災から11日で3年8カ月。震災を乗り越え、復活を遂げた直売所は、今も地域の“小さな野菜屋さん”として農家の母ちゃんたちが前に進むための原動力となっている。

 直売所「小さなやさい屋さん」は、3平方メートルほどの木造の建物。切り盛りするのは代表でキュウリや水稲などを手掛ける小田日出子さん(65)。建物は夫、文雄さん(66)が地元の大工に頼んで造ってもらった。1998年、市内の農家女性約30人で設立。メンバーが野菜や加工品を持ち寄り、地域に欠かせない場所となった。

 だが、震災の津波で全てが破壊された。海から3キロほどの距離にあった直売所は跡形もなく流失。「こんなところまで津波が来るなんて・・・。もう絶望しかない」。メンバーの誰もが意欲を失いかけた。

 1週間後、奇跡が起きた。元の場所から1キロ近く離れたがれきの中に、木造の直売所がちょこんと建っているのを、小田さんらが発見。窓ガラスも割れていない、屋根も吹き飛んでいない、骨組みも元のままだった。その姿を見た瞬間、小田さんは「絶対に頑張らないと」。再建を決意した。

 メンバーのやる気にも火が付いた。元の場所から200メートルほど内陸で同年7月には営業を再開した。

 ただ、再開後も困難が待っていた。生鮮食料が不足していたことから、当初は客足が絶えなかったが、復旧が進むにつれ、コンビニエンスストアやスーパーなど競合店も増えてきた。客を呼び込むにはどうしたらいいのか、悩む日々が続いた。

・農家女性の元気の源

 そんな時、支えたのが県職員のOBらでつくる、農家女性の復興を後押しする「大津波にも負けず頑張る母ちゃん!応援隊」だった。支援物資調達の調整や補助金申請の書類作りなどを支援。県内外から訪れたボランティアや消費者は店のリピーター(再来訪者)となって盛り立ててくれた。

 小田さんらも行動を起こした。「自分たちでできることは何でも工夫しよう」。休憩用のベンチや日よけの屋根など、建物周辺の環境を整備。直売所を中心に集いの場をつくっていった。今では旬の野菜や果実を中心に15人のメンバーが毎日、農産物を運び入れる。奇跡の直売所に引き寄せられるように、周辺には仮設の商店が立ち並び、にぎわいも戻ってきた。

 メンバーの高齢化など悩みは尽きない。それでも「大津波を乗り越えたこの直売所があるから頑張れる。若手の女性農家に声を掛けて次世代に引き継ぎたい」。小田さんの心は折れない。(日影耕造)

日本農業新聞

最終更新:11月11日(火)12時0分

日本農業新聞

 

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