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<欧州転換 原子力>廃棄物3段階で閉じ込め

2015-03-24 17:23:51 | 災害
河北新報より転載
<欧州転換 原子力>廃棄物3段階で閉じ込め


巨大 エスポ岩盤研究所の構内。深さ400メートル超の地下に巨大なトンネルが走る
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 スウェーデン核燃料・廃棄物管理会社(SKB)は2月、南部オスカーシャムにあるエスポ岩盤研究所を日本記者クラブの欧州取材団に公開した。地下450メートルに広がる全長3.6キロのトンネル内部では、高レベル放射性廃棄物の地層処分に向けた調査「ドレスリハーサル」が行われていた。
 地層処分先進国とされるスウェーデンの技術は「KBS-3概念」と呼ばれる。廃棄物を収めた円筒形の銅製キャニスター(厚さ5センチ)を、吸水性が高い粘土鉱物ベントナイトの緩衝材で取り囲み、安定した岩盤に設置する-という3段階で、放射性物質を10万年閉じ込める。フィンランドの最終処分予定地、オンカロも同じ技術を採用する。
 SKB社のクリストファー・エッケルバーグ社長は「地層処分の有効性は岩盤にある。技術自体は割とローテクだ」と説明する。
 研究所は1995年に操業を開始。環境調査や、熱源を使った設置試験などを行う。プロジェクトには日本の原子力発電環境整備機構(NUMO)を含む8カ国が参加する。実際の処分場に近い氷河期の岩盤はプレート活動の影響をほとんど受けないが、氷床の後退でゆっくりと隆起が進む。
 広報担当者のエバ・ハルさんは「これほど調べられた岩盤はない。廃棄物を4000世代にわたり人間の環境から孤立させる」と言った後、付け加えた。「人類はまだ20万年しか存在していない」


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