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ごろねの魔女

魔法を忘れた魔女はこの世界に順応しちゃっています

仙台のおばあちゃん

2004年08月03日 10時16分01秒 | 財産である想い出
小学生の頃、夏休みになると毎年母の実家の仙台に行った。
その頃は新幹線を使っても4時間以上かかっていたから、
それは年に一度の大イベント。

『チンチン電車』に乗ってプールに行く。
青葉城公園で『ずんだ餅』を食べる。
『七夕まつり』に行く。

どれも断片的に、でも鮮やかに覚えている。

祖母の家の庭で取れた、とうもろこしやイチジク。
祖母の作った梅酒の、梅。
ピンク色が取り合いになった三色そうめん。

『白松が最中』『九重』『駄菓子』『ゆべし』・・・

私の記憶って、ほとんどが食べ物と結びついている。

食事をするのは、掘りごたつと仏壇のある和室。
朝起きると仏様にお供えして、お線香をあげる。
うちは仏壇のない家だったからこれも新鮮だった。

朝食はトーストのことが多かった。
トースターが何故か押入れに仕舞ってあって
朝食のたびにそこから出してコンセントにつなぐ。
懐かしの『ポップアップ』式。
パンを2枚セットして、ポン!と飛び出すのを見守るのは私。
時々厚切りのパンがつっかえて出なくなるのを箸でかきだす。

マーガリンと、ソントンのジャムやピーナツクリームがあったような気がする。
祖母特製の『イチジクのジャム』はかなり甘かった。

掘りごたつに、もうひとつテーブルを並べての食事はにぎやかで、祖母は茶箪笥を背にした定位置で、子供たちのやることなすことをうれしそうに見ていた。
『みんなサ帰ったら、さみしくなるわ~』という、いつものセリフはやさしいアクセントで耳に残っている。

ペンション『ごろねのパパ』

2004年07月28日 15時40分52秒 | 財産である想い出
夏休みになると、学生時代のアルバイトを思い出す。
ペンションでの住み込みアルバイト。

たかがアルバイトにもかかわらず、
それも20歳そこそこの生意気な小娘にもかかわらず、
パパさんもママさんも『一人の大人』として扱ってくれた。

食事の準備、片付け、掃除、ベッドメイク・・・
忙しい毎日でも楽しかったのは
いろんな人と出会えたから。

パパさん、ママさんはもちろん、
アルバイト仲間、スタッフ、お客さん・・
夜中の2時3時まで語ったよねーーー。

『あなたは、きっと何かをやるよ』
何も根拠がないのに、
そう言って私を持ち上げてくれた。

あれから、もう20年。

なかなかみんなと会えないけれど、
どこかでいつも『心の支え』になっている。

私にとって、『自信を取り戻す場所』かもしれない。

一昨年亡くなったママさん
私もがんばる。応援してね。

このBLOG『ごろねの魔女』は
山梨県のペンション『ごろねのパパ』からつけました。