サムライ左近法務事務所の事件帳

本業の法律事件の他、考古学、歴史学、戦国山城等を、その実証から紹介します。

「相談は気軽」の意味

2008-08-06 19:51:08 | Weblog
ある若手行政書士のコメント
に惹かれました。
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士業の皆さんは
事務所のホームページを持っている
ケースが多いです。
特に行政書士にあっては
検索すると夥しい数でヒットします。
あまりに多すぎて
お客様は、どこに相談したら
良いのか迷われる筈ですね。
迷われた最後の決断は

・近在の行政書士
・信頼できそうな行政書士
・依頼内容を完璧にこなせそうな行政書士
・報酬が安い行政書士
・ホームページの内容が分かり易かった行政書士
・知り合いを通じた行政書士

などに落ち着くのでしょうか。
或いは内容によっては
隣接の弁護士、司法書士に
流れる場合もあるのでしょう。

さて
タイトルから逸脱しないように戻ります。

若手行政書士の指摘は
「気軽に相談できる内容」は
本当は少ないのではないか
と申しています。

私も最近まで「気軽」を当事務所の
ホームページで謳っていました。
が、今は「先ずはご相談下さい」に
変えました。

翻って見れば
当事務所に相談された多くの
お客様の悩み事は、判断一つ
間違えれば
そのお客様の人生を台無しにして
しまう事もあり得るのです。

お客様にとって
一生のうちに何度も繰り返し
相談される内容ではなく
或る意味、人生を賭けています。

内容証明
各種の許認可
会社設立
各種の契約書

我々が扱う内容は
非常に重いのです。

お客様の真剣さ=気軽に相談
の図式はあり得ないことです。

構える事は必要ないのですが
私自身の少ない実務経験から
言えば「白羽の刃」をくぐることも
あります。

お客様の依頼を
タライ回しにせず
そして
隣接士業の法律に
抵触する事無く
まずは「受けて立つ」
べきではないでしょうか。

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「創業塾」己との戦い

2008-08-03 21:40:03 | Weblog
日曜日の今日。
最後の「創業塾」研修が行われました。
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土曜日に4回目。
そして
今日の日曜日で5回目の
最終回でした。
商品(分野)別売上、粗利計画表
営業計画シート
起業までの行動プランシート(小生は除外)
の作成。

勢いでの創業には
如何にリスクが伴うか
昨日、今日と立て続けに
思い知らされた2日間。

午後3時から
受講者6名による
総括的なビジネスプラン発表。
各受講者が真剣に取り組んでいる
様子が発表内容に垣間見られました。

・創業した時と同じであれば「陳腐化」する
・経営者として自分の人格を高める
・自分の心と対話する
 (一日10分 静かに)
・三省自反
・古典に親しむ
・心を練る
・活学実践
・など

滝澤恵一先生の凝縮された言葉でした。
恩返しは5日間で学んだことを自分の
事業の中で活かし実践していくこと。
「自分を活かして世のために生きる」こと。

今回受講した30数名の同志とは
いずれ何処かで、笑顔でお会いしたいものだ。
良い意味での知り合いが増えた事は
自分にとっても大きな財産である。

滝澤先生は
よく
名刺交換して下さい。
知り合った方とお話して下さい。
とおっしゃられた。

意思の疎通なきところには
何も生まれない。

社会における人間関係がますます
希薄に成る中で
それではいけないとする警鐘である。

最終日
別れを惜しみつつも
心地良い希望を感じた。

先生
有難うございました。

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「生かされて生きる」こと

2008-08-02 23:33:09 | Weblog
『自分を生きる』
前回同様、上田駅前のパレオ4階。
今日は4回目の研修でした。
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午前の部は
「会計と税務」
中小企業診断士である
金丸修一氏。
数字が苦手な私にとっても
非常に分かり易い講義内容でした。
お礼申し上げます。
午後の部は
「ビジネスプラン作成」
同じく中小企業診断士で
開成経営学院理事長でもある
滝澤恵一氏。

帰り際、滝澤先生より
ご自身の冊子を頂戴致しました。

『自分を生きる』

今、読み終えたところですが
いずれも含蓄に富んだ深い内容でした。
その全てを紹介出来ない事は
残念ですが、特に感銘を受けた
『思いやりを持って生きる』
を、以下に抜粋させていだだきました。
(一部のみ掲載です)

人が人の中で生きていくとは
思いやりという徳性を育むことも
大切なことです。
自分が辛かったときに、
人からかけられた温かい言葉や手助けが
どれほどありがたかったことか
誰でも経験があると思います。
人が人の中、
社会の中で生きていくとは、
他のさまざまな人と支え合い、
協力しながら
生きていくということです。

思いやりとは、自分が相手の立場
になって考えてみることです。
思いやりある行いとは、
相手の立場になって考え、
考えたことを相手の為に
行うことです。
(中略)
思いやりがない人は、
自己中心的な生き方をしています。
自己の都合や利益、自分と深い
関係がある人のことを優先して考えます。
ものごとを広く考えることができない人です。
世の中で生かされて生きているという
事実を認識せずに、ただ、わがまま勝手に
生きている人です。
人が持つ徳性が育まれていないのです。
意志決定や行動が自己中心ですから、
周りの人と調和して生きていくことが
できなくなってしまいます。
人が離れていきます。
(中略)
いつの時代においても、
人が人の中で生かされて
生きていく上において、
思いやりある生き方を
忘れることはできません。

以上

滝澤先生は
あまたに存する中小企業診断士と
「何かが違う」
その何かとは、先生の話、
先生の実践から
深く学びたい。

「成果は、すぐに生まれるものではありません。
行動を積み重ねることによって、成果が
現れるのです。
早く成果を望んでも、その時が来るまで
現れないものなのです。」

この言葉を
深く胸に刻んだ一日でした。

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「行政書士法改正と業務拡大」

2008-08-01 15:46:45 | Weblog
昨日、長野県行政書士会館にて
行われた
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都立大名誉教授・法学博士である
兼子 仁先生の研修会に出席しました。

研修内容は
「行政書士法改正と業務拡大」
について。

先生には1/4ほど、信州人の血が流れて
いるとの事で、親近感も覚えました。
東大法学部卒。
弁護士資格を有しているにも係わらず
敢えて教鞭の道を進まれたようです。

研修はとても高度で難解であり、A4のプリント1枚半
に2時間に及ぶ凝縮された法文解釈と
呼べる内容でした。
主に
「聴聞」及び「代理」に関する
法文解釈、理解度、取り組み方等、
方向性としての業務拡大が期待できる
分野を予感しました。
ひとえに先輩行政書士諸兄の
積年に亘る努力の賜物と言えます。

行政書士に最も隣接する士業として
弁護士及び司法書士が挙げられます。
紛争事件に纏わる法律相談は
弁護士の領域と言われ、多くの士業は
ここで足踏み状態とされます。
行政書士業務で見る限りでは
弁護士業務と似ているのですが
「弁護士法第72条」の壁・
垣根は越えられません。

弁護士から見れば行政書士は
等閑視される存在。
これは紛れもない事実だと思います。

但し
ここ10年間における行政書士試験の
合格率は数パーセント。
運やまぐれなんかでは合格できないレベルの高い
難関資格度になっています。
私は、そうした優秀な仲間が、この難関を勝ち残り
そして開業している姿を見ています。

より”まちの法律家”行政書士として
困られているお客様の為に
精一杯のことをサポートしたい。
本心で思っている仲間も少なくありません。

兼子 仁先生は
法曹界にあって
一番「行政書士」を理解され
一番温かい目で指導にあたっている。

帰り際、私の心の中で
落ち込んでいた気持ちに
自然と勇気が湧いてくるのを
感じ取っていた。

まだまだ
修業が足りない似非「サムライ」を
自問自答しながら。


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