サムライ左近法務事務所の事件帳

本業の法律事件の他、考古学、歴史学、戦国山城等を、その実証から紹介します。

自分を信じる

2010-01-14 17:55:24 | Weblog
過去ほど自分自身でありうるものはない。
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 昭和60年に発刊された
鈴木健二の著書『自分学のすすめ』の中の
「さよなら」だけが人生の見出しである。

 人間、生まれた瞬間からの積み重ねが
つまるところ、今の自分である。
同時にこれからの将来も、現在の着実な積み重ね
以外にはないのである。

 ところが多くの人は経験の重要性を知りながら
その経験を他人の話に求めようとする。
他人がいかに苦労して困難を乗り越えたかの
話に感動したり、他人の情深い話にもらい泣き
したりする。

 私もそうであるが、こうした話は、その場限りの
鎮静剤であって、よほどのことがない限り
発奮材料にはならないものである。

 自分が苦しみに苦しみ抜いている最中に、他人が
同じ苦しみの中から立ち上がった話を聞けば、それは
大いに引き金になるが、自分に関わりのない苦労話は
直ぐに記憶から遠のいてしまう。

 人間はいつも「さよなら」ばかり言って生きている。
これはある意味紛れもない事実であろう。
現に今、触れ合っている人よりも
別れてきた人間のほうがはるかに多い。
それは取りも直さず、人間は孤独のうちに
生きていかなければならない事実を証明している
訳でもある。
そして、この世で完全に信頼できるのは
自分だけであることを気付かされる。

 もし、自分への信頼を自分で失ったならば
あとは堕ちてゆくしか方法はない。
それ故、自分を信じ、確固たる信念を持って
生き続けなければならないのである。

(これは、私の仕事を通して学び取ったことである。
相談者、依頼者の苦しみ、悲しみを解決する立場で
ある自分自身がぶれていたのであれば、それは
もうサムライ業の看板を掲げる資格はない)

相続・告訴告発・離婚・内容証明の専門家

青木法務事務所HP
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