旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

翁山・二ツ森(山形県)

2014-08-03 23:34:56 | 山形県の山

稜線のヤマユリで有名な翁山(翁峠)を歩いてきた。
しかし、あまりの暑さにバテバテになり、その後の二ツ森では途中で退散となってしまった。

翁山(おきなさん):1075m【東北100名山】

ここしばらくの間、東北自動車道を往復する機会があり、沿道のヤマユリに目を楽しませてもらっていた。
(NEXCO東日本は、沿道の草刈りでも花を残すなどの心憎い配慮をしているようだ。)
そうしているうちに気になってきたのが稜線がヤマユリロードになるという翁山。
毎年8月上旬が見ごろという。
天気との折り合いを考慮すると今日しかない。
なので、3日連続の外出となるがそれはそれで山に行くことにした。

尾花沢市高橋の集落に着いて、登山口への道をヒゲを生やした青年の方に尋ねたら親切に教えてくれた。
その方は「気を付けて行ってらしてください。」と最後に付け加えた。
風采からしてぶっきらぼうな返答を勝手に想像していた当方にとって、それはとてもうれしいことだった。


集落はずれの翁山の大きな案内板を過ぎて山に向かう。
狭い道は、舗装から砂利道にと変わるあたりから悪くなってきた。
ネット記事にもあったように、張り出した小枝、垂れ下がった山ブドウ蔓、カヤなどが容赦なく車体にぶつかってくる。
道の真ん中は盛り上がり、ところどころは水で流されくぼんだりしている。
最低地上高は高く、かつ車高の低い車なら最適なのだろうが、普通車タイプのものでは腹を擦ることや傷がつくのを覚悟しなければならないだろう。
私の後に到着したグループは、普通車に4人乗車。心配そうにマフラー部分を眺めていた。
(当方は、だいぶ年式が古くなったパジェロミニ。)

とにかく暑い。
準備を始めると汗がダラダラ出てくる。

登山道はブナの樹林の中とはいえ、風もそよがないので蒸す。

涼しさが欲しい欲しいと登って行くと、8合目に到着。
頂上までもう少しと見上げるも、やはり暑さがつらい。

山頂では、男性一人が眺望を楽しんでいた。
その方もまもなく下山していったので、後はわれ独りでのんびり休憩。



▲登山道


▲翁山神社の祠(山頂手前)


▲翁山山頂(後方は神室連峰)


▲月山(右)、葉山(左)


▲葉山(村山市)


▲朝日連峰


▲神室連峰




次は、ヤマユリが咲くという稜線歩きに移る。
低灌木の道を下って行く。



▲黒倉山・吹越山(峠)へと続く稜線の道




(下りてきた頂上方向)














ユリの花は満開状態。
花粉が衣服に付かないように注意して歩かなければならない。

化粧の濃い花を目にしていると、もっとあっさりした花を見たくなる。
(豪華な料理ばかり食べてくると粗食を味わいたくなるようなもの)



▲クルマユリ


▲ウツボグサ



鞍部に到着。
ここからは右に折れてひたすら下る。



▲ハリマ小屋側への分岐点(右手)




▲不老長寿の泉


▲登山口の駐車場と翁山避難小屋(ハリマ小屋)



ここまで来て折角なので、近くにある二ツ森に登ってみることにした。
この森は、翁山と連峰状になっており、南北の2峰(北峰742m、南峰695m)からなる。

ガイドブックの表現はユニーク。
「見ようによってはかなりの巨乳で、実際おっぱい山とも俗称され、馬上に乗せる鞍のようだから荷鞍山(にくらやま)ともよばれている。」(原文引用)

しかし、暑い。
南峰への登りを始めたものの、標高550mあたりまできたところで気持ちが萎えてしまった。
紅葉の季節というタイミングもあるだろうと思い、今日は登るのを諦めた。



▲二ツ森


▲二ツ森登山口


▲北峰の岩壁


※今日のコース(翁山)




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2 コメント

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Unknown (morino)
2014-08-04 13:03:31
このところ精力的に山へ行かれていますね。
ここではできたての熊の足跡を見て、黒倉山をあきらめて急いで下ったことがあります。
炎天下の歩きはお互い気をつけましょう。
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Unknown (やまぼうし)
2014-08-25 12:52:04
morinoさん、こんにちは。これまでよりも格段に時間が取れるようになりせっせと山に行きたいのですが、天候不順で思うようにいかず・・・。”熊”といえば、月山でのパイプ音に驚かされたことを思い出します。今年は例年に増してクマ出没注意でしょうか? 先月は、水分摂取不足で大変な目にあってしまいました。気温の高い日の歩きは本当に気を付けなければなりませんね。
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