旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

陣馬山【東京都・神奈川県】

2018-11-28 17:35:10 | 東京都の山

2018.11.27(火)陣馬山を歩いて来た。
有名な山頂に立つ白馬像はともかくも、明るい陽ざしの中のハイキングはなかなか楽しいものだった。
この山は、東京都と神奈川県の境に位置し、戦国時代に武田氏が陣を張った「陣場」が山名の由来だという。

陣馬山(陣場山)じんばさん 858m

JR中央本線の藤野駅に9:00着。
バス乗り場で時刻表を見たが、この時間帯の登山口方向に行くバスはない。(平日は極めて少ない。)
駅から登山口まで歩くことにした。
線路を渡り、隧道を抜け、舗装道を道なりに進んで陣馬山登山口の石碑に着いた。



(川沿いの民家に咲いていた皇帝ダリア) 




石碑わきの道を進み、道標のある分岐を左に折れて舗装道路を上がって行く。
民家が無くなる地点まで来て、分岐を前進するか右折するかチョット迷ってしまった。



(右の道を入ってすぐに大きな桜の木があり、登山道はその根元を左折する。)


ここから先は、杉やヒノキといった針葉樹林と広葉樹林が交互に現れる。
一の尾根コースの道はさほど傾斜がきつくないので、ほどよく体が温まっていい。









(一の尾テラス)




とにかく道は、乾いていて歩きやすい。



(山頂直下の最後の上り)


陣馬山山頂では大勢が休んでいて、にぎやか。
ここまで数人としか出逢わなかったので、この一の尾根コースを歩く人は今日はあまりいないのかなどと思っていたのだが、少々拍子抜けしてしまった。

山頂には茶店が3件。
そして白馬像。
(個人的感想は遠慮しておくことにする。)

眺望を確認してすぐに、かろうじて残っていた壊れかけたベンチに腰掛けて昼食をとった。



(右手に日光白根山や男体山が見えるというが・・・。今日はダメ。)


(先日上った大岳山の方角)


(中央奥が雲取山)


(右から左にかけて大菩薩嶺や悪沢岳などの山塊)


(西方を遠望)


次は、明王峠を目指す。
こちらの道は、関東ふれあいの道になっていて、広くてこれまた歩きやすい。



(右下の石標には、陣馬高原下5.0km 高尾山14.0kmとある。)


一人静かに歩いていたら、左わきの斜面の木の上にサルがいた。
その下には2頭。さら先の木に1頭。
カメラを向けようとしたところに、追い抜いてきた女性2人が大きな声で会話しながら来てしまった。
これでサルたちは茂みの中に行ってしまった。残念!



(明王峠の茶屋:営業していなかった。)


堂所山、景信山がわから上ってきた人たちが休んでいる。
ここで当方も、しばし休憩。
正面に見えるという富士山はまったく望むことができなかった。
そして与瀬神社に向かって下山を開始。
斜度がけっこうある。



(これまた見事なヤマザクラの木)


(石投げ地蔵嬢ヶ塚)


(下った先の林道横断地点。ここを直進する。)


(針葉樹林の中の大平小屋跡のあずまや)


男性1人が修繕作業をしていた。
「ありがとうございます。」と声を掛けたら、いろいろ話をしてくれた。
その方は、天気が良ければ毎土曜日に来ているとのこと。
倒木を切り出し、「ちょうな(手斧)」で削って柱を作り、丸太で椅子を造るなどを続け、ここまでに1年半かかったという。
八甲田山にも登ったというその方と約30分懇談。
「どこかの山で会いましょう!」と声をかけていただき別れた。
本当に頭が下がる。



(孫山への分岐)


先ほど話し込んでいた脇を通っていった男性が、立ち止まっていた。
聞けばその方は、高尾山から小仏峠、景信山を越え、明王峠を越えて来たという。
ここまでにざっと15~16㎞以上歩いて来たことになる。
その健脚ぶりに驚いてしまった。

「もう、上りは沢山!」とためらいながら孫山に行ったその方に続いて、当方も向かった。
しかし、山頂はなんの変哲もない平場。
これまた拍子抜けしてしまった。
そこからの下りは、あまり歩く人がいないと見えてヤブ化が進んでいる。
これなら迂回路を行けば良かったとつい思ってしまった。



(孫山山頂 548m)


道は相変わらず斜度がきつい。
ここを上ってくるならかなり汗を絞られそうだ。

相模湖を見下ろせる展望台に到着。





(正面の山は石老山)


またまた傾斜のきつい道を下って与瀬神社に着く。
ここまでの無事を感謝し手を合わせた。



(与瀬神社 祭神:日本武尊 創立年代:不詳 霊験:武運・勝運・開運・身体安穏)


(急な参道)


神社鳥居わきのお寺さんを拝見しながら相模湖駅に向かう。
しかし、駅舎は見えても線路を渡る場所が分からない。
どうしようと思っていたところに若い男性が駐車場に来たので訪ねたところ、電柱わきから線路側に細道を下ると側道があり、横断歩道橋に行くことができると教えてくれた。



(歩道橋の上から来た道を振り返る。)


この最後の歩道橋は、疲れた足には少々キツイものだった。
駅では約30分待ちの東京行きに乗り、立川へ。
その後は、南武線で武蔵溝の口駅へ。
この間すべて座ることができ、楽をさせてもらった。
そして、二子玉川駅まで移動し、モンベルに立ち寄り小物を購入、徒歩で帰宅となった。
(山の周回で13.7㎞、二子玉川駅までの往復3.4㎞だから、乗換えを合わせると18㎞以上歩いたことになる。)





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 政治とは~消費税増税と保育... | トップ | ルーベンス展ーバロックの誕生 »

コメントを投稿

東京都の山」カテゴリの最新記事