何か事件でも起きたのだろうか。制服姿の警察官が一人、
血走った目をしながら、駅の構内を歩き回っていた。
浜口は、その様子を不安そうに見ていた。すると、その
警察官が、浜口のところへやって来て、1枚の写真を示し
ながら、こう言った。
「この男を見かけませんでしたか?」
写真には、人の良さそうな80歳ぐらいの男の顔が映って
いた。
「知りませんねえ。何か事件の捜索なんですか?」
「いえ、実はこれ、私の父親なんです。さっき会ったんで
すけど、はぐれてしまって」
「藤原新也写真展~祈り」(北九州美術館分館)に
行ってきました。生と死を見つめる視点の作品が、
静かに深く心に迫ってきました。
↓
中日新聞HPの「達人に訊け!」コーナーに、お気楽悩み
相談室」を連載しています。
相談その316「人生初めての徹夜をどう過ごしていいのか
分からない」
分からない」
↓